湖と、本と。
10/7、小海町・松原湖畔で開催されたイベント「湖と、本と。」出店のレポートです。
小海町の関係者さんの企画で、いつも出店している”本を売る”ことが主軸には据えられていないイベント。
コンセプトは大体”来場者さんに湖畔で、本を読みながら気持ちのいい時間をすごしてもらう”という感じになるでしょうか。
ジツは、こういう仕事をしたかった・・・と思っていました。
単に本を買いに来た人がいい本を見つけて帰る、だけでなく。本を中心にその他の要素も含め、長めの時間愉しんでもらう。そういう場所・時間のプロデュース。前回の小諸なんかはうまく行くと、そんな雰囲気を持っています。
今回は隣町の秋の湖畔で、初の取り組み。
企画段階でさすがに販売を担当する店が自分1軒は寂しい、しかし特別本が売れるという感じでもないだろうな、イベントの趣旨含めそんな雰囲気を理解して参加してくれる方・・・ということで上田市のkasa-but-aさんに声がけ、参加していただきました。
前の週までは暑いくらいだったのに一気に秋らしくなって、最初の週末。村タイミング。天気は快晴・・・しかし高原、快晴の朝はものすごく冷えるのです。
こんな立派な大カエデの下の場所をあてがってくれたので、テント張っちゃあ勿体ない。久々にテントなしで出店となりました。
本を読んでもらうイベントなので本の貸し出しを担当するため町の図書館さんも参加していました。これも嬉しい。図書館の魅力が増しますよね。
自分は図書館(まちライブラリー)でもあるので、興味深く眺めるとともに自分には何ができるか・・・なんて考えながら空いた時間を過ごしましたよ。
いざイベント開始。
朝はさすがに寒さを少し感じましたが標高が高いだけに日差しは強く。日向は本を読むにはちょうどいい感じに落ち着いてくれました。(日陰はやはり少し寒さを感じましたね。特に最初と最後。)
スタートから結構調子よくお客さんが来てくれます。本も意外といっては失礼か?よく売れていきます。設置された読書スペースはいつも賑わっていました。
もちろん本だけでは寂しい。キッチンカー含めフード&ドリンクも数店舗。
会場奥に設けられたスペースでは弾き語りや、朗読なども。
ジツは自分もちょっとした読書会っぽいセッションを予定していたのですが打ち合わせ不足と、予定時間になっても客足が途絶えないという嬉しい悲鳴な状況で実施できず。残念。この点は主催者さんと後刻反省とともに打ち合わせました。
朗読を担当されたのはまさに会場のある小海町でひとり出版社を営まれている八燿堂さん。会場にも出版物が並んでいました。
メイン会場に人が集中していましたが、周辺にも素敵なスポットが用意されていました。これは是非活かしたいし、できるはず。
あらためて気付かされたのは元々持っている”場所の力”。素敵な場所にちょっとした飾りつけをしただけでこれだけいい時間を作ることができた。
もちろん場所が場所、天気という要素が最重要であることは間違いありません。少雨はおろか曇天でもだいぶ、魅力が落ちてしまったのではないでしょうか。こればかりは難しいけど、本当に重要な要素です。
来場者の方からは「小さなALPS BOOK CAMPみたい!」という声まで。これは大げさかもしれませんが本当にそう言いたくなるようないい時間だったんです。本当にお手伝いできてよかった。
主催者さん、このイベントは継続の意向。春・秋2回開催を予定されているようです。もちろん声がかかればまたお手伝いさせていただくつもりですし、新しいアイディアもすでに持ってます。もちろん実施できなかったセッションも次回はスムースに行いたい。
後日談的に。
ひとつ。
紹介させていただいた小海町の「八燿堂」さんから出ている宮沢賢治の「農民芸術概論」。この日の朗読にも使われていていて、なんとなくピンとくるものがあったので若干部ですがcoldmountainstudyでも入荷・販売させていただくことになりました!
これで最寄りの”隣村の販売店”になることができました。
もうひとつ。
すでにSNS等でこの日のことは発信済みだったのですが・・・それを見た本屋さん数件から早くも次回は参加希望!の声をいただいてます!
これは嬉しいですね。
早くも次回が愉しみな、大事なイベントになっていきそうです。
そして。
もう一つ大事なのはこれ、自分でもできそうですよね。
場所を変えて、雰囲気を変えて。
まさに旅するように本屋ができたらいいな・・・なんて夢想しています。
それはまた、いつか。
http://www.coldmountainstudy.com/
coldmountainstudy@gmail.com
coldmountainstudy 店主:鳥越将路
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