雨の日のための贈り物。
また雨の休日ですね。
もうどんな気候が”例年並み”なのかよくわからない感じ。
休みの日が雨・・・と思ってしまうと気分も下がりますが今回はそうでもない。
ちょうどその前日に愉しみしていた本が一気に届いたからです。
まずは雑誌。
「POPEYE」のブックガイドの総集編ですね。シティボーイとは縁遠い自分ですがこれがナカナカ面白かった。
一時期、「きっとこの本は自分を変えてくれる・もしくはそのヒントが詰まっているに違いない」みたいな目線で本を鼻息荒く選び・切実に読む・・・なんてことをしていた頃がありました。
もちろんそんな本はそうそうないしあったとしても出逢える可能性はとても低い。自分の場合も”これ!”という1冊があるわけでなく・・・でもこの時期に読んでいた本って確実に身になっていると思うんですよね。その証拠にどんな本読んでいたかはよく覚えている。
それでいて「あまり役に立たなかった」なんて変な思い違いもあったりで印象よくなかったり。もったいない。
そんな頃を思い出しながら長く、ゆっくり眺めようと思います。
次は必ず欲しい!・・・と思ってたコレ。
ちょうど初めてポルトガルにカミーノを歩きに向かう時に読んでいたのが村上慧さんの「家をせおって歩いた」。
歩き旅なんだから関連した本がいい・・・という単純な理由。他にもっていったのはムーアの「トレイルズ」でしたね。
村上さんの試み・・・自分で持ち運べる家を担いで「生活する」(詳細は↑のnowakiのリンクに良くまとまっています。)・・・前回は1年分の日記でしたが今回は日記だけでも5年分。しかも写真やドローイングも豊富。結果、スゴいボリュームです。
立ちます。
村上さん、「これから初めてのポルトガルを歩こう!」という時に読むには、気分をあげる・・・という意味ではあまり適していなかったのかもしれません。その意味をとても考えてしまった。でもその分強烈な印象になって自分の中に残った。歩くこと、暮らすこと。さらに5年を積み重ねることでどんな変化を起こしているのか?これもすぐには読めないでしょう。ゆっくり読みます。
この時点で大分長くなってしまった。でも今回はまとめて他の本についても書きます。
山下健二さんの「ガケ書房の頃」は単行本ですでに持っている(ライブラリー蔵書)のですが今回追加でホホホ座についての項目をプラス、完全版として文庫化されました。
辻山さんの「title」もそうですがこの”完全版”や”増補版”、気になる分野だとつい欲しくなってしまいますね。
続いては敬愛するフィッシャーマンの一冊。
岩手・遠野周辺(大好きな場所!)を中心とする美しすぎる釣りエッセイの名手、村田さんの地元誌での連載をまとめたもの。
タイトルや帯からもっと少年時代にフォーカスしたものかな?と思いましたが少し違いました。しかし普段のフライ・ィッシングにフォーカスした単行本では読めない内容もあるようで愉しみです。
自分の暮らす長野でも信濃毎日新聞が優秀な書籍を数出していますが、やはり県外だと情報が見え辛いのでしょうか?もったいない。もっと好きなエリアの新聞社の出版物は注意してみていこう。
残り2冊は、暮らしの本です。山暮らし。
最近”例の影響”もあって本当にこの類の本は多いのですが、出来るだけその中から面白いもの、自分の学びになるものはないかと選んでいます。そしてやはり自分と似通ったライフスタイルについては常に興味があるというのが一番大きい。
2冊とも「ハッピー!セカンドライフ!」的な本ではありません。
(さすがにそういう本はもう・・・。)
特に織田淳太郎さんは自分にとってはボクシング・大場政夫の生涯を描いたルポなど”スポーツの人”であったのにどうした?というのもあります。今回は”庵”での独りでの暮らし。気になりますね。
高野雅夫さんは名古屋大学の理系の教授さんなんですね。好きな本屋さんがオススメしていたので選びました。
”持続可能”という言葉にも最近食傷気味なのですが理系の先生が実践する里山暮らしとその考察・・・となると未読の世界。
逆に”自然(じねん)”は気になる言葉ですしこれも愉しみ。
今回は雨続きで・・・というのもあって今までnoteでは取り上げなかった「これから読む本」。
もちろん内容が印象的でしたらいつもの読書感想文としても書いていこうと思っています。
長雨、本でうっちゃります。
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