リベンジ!テント泊八ヶ岳全山縦走2023 DAY2
2023年に1年ぶりにチャレンジした
八ヶ岳全山縦走2日目のお話です。
1日目の記録はこちらから
今回歩いたコースはこちら
1日目を終え、寒さで起きることもなく爆睡しました。
疲れすぎていて前日夜の写真をほぼ撮ってないことが心残りです。
サポートに甘えたゆっくりスタート
朝4時前にセットしたアラームで起床。
登る前の計画では1日目と同じく3時に出発予定でしたが、しっかり睡眠時間を確保して、疲れを取らないとダメだなと思い昨夜のうちに起床時間を変更していました。
テントの中で準備をしていると仲間二人のテントからも準備をする音が聞こえます。
サポートしてくれたタカヤに関しては登っている僕ら2人より早く起きて朝ごはんまで準備してくれました。感謝。
朝ごはんをがっつり、ゆっくり食べてから5時30分に青苔荘を出発します。
天気も調子も絶好調
茶臼岳の登山口である麦草峠までは国道のビーナスラインを通ります。
周囲はすっかり明るく、前日と違い天気は完璧。
久しぶりのロードはですが朝一から走るつもりにはなれず歩いて進みます。
北八ヶ岳は一般的に南八ヶ岳より難易度は低いとされていますが、個人的には単調な直登が多い印象です。
麦草峠から登る茶臼岳もダラダラと登る直登があり体力を削られるので優しい印象はありません。
去年は朝ごはんをろくに食べずに途中でガス欠を起こし、寒さに震えながら茶臼岳山中でわざわざお湯を沸かして食事をとっていたのを思い出します。
今年は気温も高く、何より前日夜、当日朝にしっかりとした食事を食べられたので疲れているはずなのにエネルギーに満ち溢れていました。
茶臼、縞枯を淡々とクリアし坪庭に続く木道のご褒美タイムに突入。
北横岳も大きな問題なくクリア。
昨日と大違いの天気とペースにテンションがあがる一方で、水分の消費は前日とは比べ物にならないほど多かったです。
調子に乗ってロスト
去年は北横岳から亀甲池に降るルートを歩いています。この降りはかなり歩きづらく、体力を消耗した記憶がありましたが今年も同じルートを進む計画でした。
歩きづらいルートを覚悟しながらも、本格的な下りに入る前のトレイルのコンディションが良かったので2人して走っていくと大きな岩だらけのエリアに突入。
全身を使い岩を乗り越えて進むので流石に走ることはできませんでしたがそれでもいいペースで進みます。
しばらく進んでいきますが全然標高が下がらない。横移動ばかり。永遠に続く大きい岩。
途中で流石に「こんなところ去年通ったっけ?」と2人で言いながら地図を確認すると途中の分岐を無視してかなりの距離を進んでしまっていました。
この距離戻るのかぁとへこみながら戻りつつ、もう一度地図を見ると、少し先に進むことで別のルートから双子池にアクセスできることが判明。
計画を変更してこちらのルートを進むことに。
天狗の僻地というエリアを経由していくそのコースは大きな岩場と北八ヶ岳らしい苔深い樹林帯がミックスしている面白いコースでした。
初めてのルートだったので、少し不安はありましたが意外と登ってくる人が多くて安心しましたが、なかなかハードなルートだったのでここを登るのかぁと結構驚きました。
長い降りでヘロヘロになりながらも双子池ヒュッテに到着。
ここで水分を購入して双子山へ向かいます。
双子山へのルートは去年背丈ほどあるヤブのせいでかなり登りづらく、ストレスでしたが今年はしっかりと刈られていて非常に登りやすかったです。
(前回は6月の頭に登ったので少し時期が早かったのかもしれないです。)
何度登っても初心者向けとは思えないよ蓼科山
双子山もクリアし大河原峠へ。
このお天気なので駐車場には車が溢れ、多くの登山客がいました。
短い時間で登れるからか初心者にもおすすめされる蓼科山ですが、2日間歩き続けてきた身体にはキツい永遠と続く登り。
最初にここ連れてこられたら絶対登山嫌いになると思うけどなぁ。
山頂からの景色は絶景だけど・・・
なんとか途中の蓼科山荘に到着。
疲れている身体に反して精神的な余裕はありテンションは高め。
とてもおいしいアイスを頂きラストスパートをかけます。
山荘から頂上までは大きな岩が連続する急登ですが手を使って登れるので予想していたほどの過酷さではありませんでした。
(それでもバテバテな事には変わりない。)
登山者が大勢いる中お揃いのTシャツを着て、
比較的早めのペースで登る僕たちは目立つのか何度か話しかけてもらいました。
途中でを倒れている人を看病しているグループに遭遇(おそらく熱中症)。
1人が緊急通報をしているが電話に怒鳴るように対応しておりかなり態度が悪い。
うまく状況の伝達が出来ていないようだったので、
嫌だなと思いつつ声をかけようとタイミングを計っているうちになんとか救助の要請が出来たようでした。
トラブルで焦るのもわかりますが、いかなる時も冷静に、謙虚に行動することが大事だなと思いました。
本当に助けてもらう人に対しての態度では無かったです。
そんなこんなで蓼科山に登頂。
昨日から今日にかけて歩いてきた山もゴールの白樺湖も見えます。
実は「去年はすごい感動したけど、今年はしなそうだなぁ~」とか言ってたのですが実際蓼科からの景色を見ると達成感と感動が押し寄せてきました。
数枚の記念撮影をして長い降りに突入します。
この時点で水分は残り1Lでした。
女神茶屋登山口までの下りはかなり長く、浮石が多くとても歩きづらいです。
時間も12時を過ぎ、気温もどんどん上がり、体力と水が奪われます。
ラストの笹薮をランで駆け抜け本日2度目のロードに出ました。
蓼科山を降り切ったタイミングで残りの水は500mLを切っていたと思います。
最後の山
最後の山である八子ヶ峰の登山口は目の前でしたがロードを1キロほど歩いた先に湧水があることを知っていました。
しかし最後の八子ヶ峰は今までの山に比べれば標高は低く、最初に上ってしまえばあとは下り基調なので走って行けるだろうと思っていたので水は足りると判断し、先に進みます。
結論から言うとここで時間を惜しまず水をとりに行くべきでした…
八子ヶ峰に上り始めるも暑さから力が出ない。水を取りにいかなかったことを早くも後悔します。
元気であればなんてことないであろう坂をゆっくり登り、なんとかヒュッテ・アルビレオに到着。
特徴的な素敵な外観をしている建物は残念ながら休業中。
木陰にこしかけ長めの休憩をとりました。
低い山でありながらもほとんどほとんど木が生えていない見晴らしのいい八子ヶ峰ですが、今はほとんど日影がないので憎らしい。
スキー場のゲレンデを経由し進んでいくと眼下に白樺湖が見えました。
さらに手前には比較的大きなホテルがあり自販機の存在を確信。
もうすぐそこだと思うと元気が出て一気に駆け抜けます。
山を駆け下りた先で予想通り早速自販機を発見!
ほとんどが売り切れでしたが、十六茶とカルピスが残っていました。
まずはと思いカルピスを1本買うと売り切れに。
続いて十六茶を買うとこれも売り切れに。
ヤマムラはまだ水分も体力も私よりは余裕があったので十六茶を二人で半分ずつにわけ、カルピスは私が500mL一気飲みしました。
残りはロードを少し走って白樺湖でゴール。
たかやと合流して温泉に入って2日間のこびりついた汚れを落として帰りました。
おわりに
まずは計画通りの日数で無事ゴールできて良かったです。
去年の1日目は悪天候でメンタルも体力もやられてしまったので同じハメにならないか不安でしたがなんとか乗り越えられました。
1年間の特訓は無駄じゃなかったなと思います。
次目指したいのは日帰り全山縦走ですが今は達成できるイメージが全く湧きません。
それとやっぱり八ヶ岳はルートも豊富だし景色も綺麗だし(今回南は真っ白だったけどw)最高のエリアだなと思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?