『マウンテンバイクのはじめかた』 #4
自分のバイクを手に入れて、今日からあなたもマウンテンバイカーですね!
今回のステップ4では、脱初心者の方法、バイク以外に用意した方が良いものや装備品、はじめての愛車と一緒に遊びに行くのにおすすめのトレイルをご紹介していきます。
■ 脱初心者の方法
マウンテンバイクで楽しく安全に遊ぶ為に、早い内にスクールなどで基本的な乗り方を教えてもらう事をおすすめします。
マウンテンバイクは自転車に乗れる人なら誰でも走れてしまいます。
なので、スクールなんて大袈裟…、レースに出たいわけでもないし…と思われるかもしれませんが、マウンテンバイクは実は非常に奥の深い、難しいスポーツなのです!
例えばコーナーの曲がり方について。
下り坂では、ハンドルを切るのではなく、バイクごと体を倒して曲がるのが基本です。
坂道を下っている時に、「ハンドルを切る=前輪が横に向く」とどうなるでしょう?!
まっすぐ前を向いて進んでいる前輪が、急に横に向くので、身体が前に吹っ飛びます!!
この「バイクごと体を倒して曲がる」動作ですが、いざやってみると難しいです。
路面状況やコーナーへの進入速度、倒す角度、体軸の方向など、いろんな要素が合わさってできる動作です。
私はマウンテンバイクで遊び始めて15年ほど経ちますが、乗り方をちゃんと教えてもらったのは5年前くらいからです。
スクールを受けなくてもトレイルを走ったり、レースに出てみたりして経験値が上がれば、慣れてきてそれなりに乗れるようにはなります。
でも今思えばそりゃ転けるわな…というような間違った乗り方をしていて、すごく遠回りをしてきたな…と感じます。
乗り方を教えてもらったら、すぐに何でもできるようになる訳ではありませんが、間違った乗り方をしていては危険です。
早い内に基本的な正しい乗り方を知る事は、楽しく安全にかっこよくマウンテンバイクを乗りこなす為の近道となるので、強くおすすめします!
誰に教わるか、どこでスクールを受けるかも重要です。
私のおすすめの先生は、ずばり高橋 大喜さんです!
夏~秋はふじてんリゾート(山梨県鳴沢村)で、冬~春はDKFREERIDE MTB PARK(静岡県沼津市)で受講できます。
私自身、MTB友達やダウンヒルの選手など、いろんな人に教わってきた経験からわかったのは、
乗るのが上手い人は教え方も上手いとは限らないのと、教える人によって表現方法が違うので、聞き手側が本質を理解していないとめちゃくちゃ混乱する!
ということです。
PMBIAレベル1のインストラクター資格を持っていますが、自分がほぼ無意識にできる動作を、技術も体格も違う他人に伝えるのって、本当に難しいです。
スクールを受ける場所ですが、できればマウンテンバイクの専用コースやパークがおすすめです。
例えば先ほどのバイクごと体を倒して曲がる動作も、バームがあるとやりやすいです。
まずは練習のしやすい場所で感覚をつかむ事も上達への近道だと思います。
マウンテンバイクって、なんだか大変そう…と思われたかもしれませんが、ただ山の中を駆け抜けるだけでも気持ち良く、誰でも楽しめる敷居の低いスポーツである事に変わりはありません。
さらにバイクを自分の体の一部のように操るライディングの楽しさや、バイクに乗る事で自分の身体能力を超えた動きができるおもしろさという魅力もあるのです。
■ バイク以外に用意した方が良いものや装備品
* ヘルメット
→ハーフシェルタイプとフルフェイス、あご部分が取り外せてどちらにもなるタイプ、の3種類があります。
トレイルライドに最適なのはハーフシェルタイプですが、ゲレンデやパークも走る事を考えると、あご部分が取り外せてハーフシェルにもフルフェイスにもなるヘルメットがおすすめです。
あご部分が着脱式のヘルメットは、BELL、GIRO、MET、urgeから出ています。
* ペダル
→フラットとビンディングの2種類がありますが、まずはピン付きのフラットペダルから始めるのをおすすめします。
* 靴
→フラットペダルに合わせて、ソールのブロックの溝が少なく浅い、平らなものを選びましょう。
Five Tenのマウンテンバイク用シューズを買っておけば、間違いないです。
* プロテクター
→転倒した時に怪我をしやすい、膝、脛、肘を守るプロテクターを付ける事をおすすめします。
いろんな種類がありますが、擦過傷のような浅い傷を防ぎ、ペダリング時のフィット感も重視したソフトシェルタイプと、刺しキズや切りキズのような深い傷も防ぐハードシェルタイプに大別されます。
マウンテンバイクを始めたばかりで、あまりスピードを出さずにのんびりとライドを楽しむのであればソフトシェルタイプで良いと思います。
私はトレイルライドに行く時はソフトシェルタイプで、ゲレンデに行く時はハードシェルタイプと使い分けています。
トレイルライド用には、montbellのサイクルガード(エルボー & ニー & ニーシン)を愛用しています。
ペダリングしてもずれないので、登りと下りを繰り返すようなライドの時はつけっぱなしでも快適ですよ。
マウンテンバイクは必ずと言っていいほど転けます!
でも転けるのを怖がり過ぎると、身体が固まってしまって逆に危険です。
転んだとしても、怪我をしないようにプロテクターをつけておく事で、心の余裕も生まれるので、必ず装着しましょう。
* サングラスかゴーグル
→木の枝や土埃などから目を守る為に装着する事をおすすめします。
山の中は晴れている日でも薄暗いので、なるべく明るい色のレンズを選びましょう。
* ザック
→トレイルライドに行くのなら、プロテクターや防寒着、パンク修理キットや補給食などを持ち運ぶのにザックがあると便利です。
おすすめはこれまたmontbellのトレールライドパックです。
15Lでも650gと非常に軽く、ヘルメットはハーフタイプもフルフェイスも付けられるし、背負ったままでもアクセスできるポケットもたくさんついています。
メイン気室に防寒着とかを詰め込んでいても、工具を入れておく部屋が別にあるので、すぐに取り出せるのも良いです。
結構丈夫で、2年以上使っているけど何の支障もありませんよ。
■ マナーを守ってかっこいいマウンテンバイカーになろう
* 自転車保険に入る。
* マウンテンバイクの専用コースでない山道や登山道を走る際は、ハイカーさん優先で道を譲る、スピードを出しすぎないなど、マナーを守りましょう。
同じ山を楽しむハイカーさんですが、マウンテンバイカーとはスピード域が違うので、突然バイクが飛び出してきたら誰だってびっくりしますよね。。
私も所属している、「箕面MTB友の会」のマナーブックが分かりやすいので参考にしてみて下さい。
■ はじめての愛車と一緒に遊びに行くのにおすすめのトレイル
マウンテンバイクを購入したら、まずは公園や河川敷など、近所をサイクリングしたりして、自分の愛車に慣れましょう。
って、言われなくてもきっともう走っていますよね…。
(道路交通法で、ハンドル幅が60cm以上あると普通自転車ではなくなり、歩道は走れないのでご注意を!)
* 愛車に慣れてきたら、マウンテンバイクで楽しく安全に遊べるように整備された専用コースやパークに行ってみましょう。
常駐のスタッフさんがいるので、一人で遊びに行っても安心です。
・国営アルプスあづみの公園(大町・松川地区) / 長野県大町市
・フォレストバイク / 神奈川県小田原市
・かすみがうらMTBパーク / 茨城県かすみがうら市
・C.A.B TRAIL / 長野県伊那市
・スマイルバイクパーク / 東京都稲城市
・トレイルアドベンチャー・よこはま / 神奈川県横浜市
・トレイルアドベンチャー・吉野ヶ里 / 佐賀県神埼郡
* さらにオフロード走行に慣れてきたら、旅行がてらガイドツアーに参加してみるのも楽しいですよ!
・Blss MTBツアー / 埼玉県長瀞町
・山伏トレイルツアー / 静岡県松崎町
・ノーススター アウトドア アドベンチャー / 長野県松本市
・トレイルカッター / 長野県伊那市
* 自走で登らなくてもたっぷり下りを楽しめる、難易度低めの夏季のみ営業のゲレンデもおすすめ。
今は11月なので、もうすぐ終わってしまうけれど…、スキー場の夏季のアクティビティとして、マウンテンバイクコースのある初心者にもおすすめのゲレンデを紹介しておきます。
・ 富士見パノラマ スキルアップエリア / 長野県富士見町
・ 白馬岩岳MTBパーク / 長野県白馬村
・ ふじてんリゾート / 山梨県鳴沢村
* さらにさらに慣れてきたら、トレイルライドに行ってみましょう!
日本の場合、トレイルライドとはほぼマウンテンバイクを伴った登山です。
数ある登山道の内、斜度が緩やかで、ガレ場や階段が少ない山道がマウンテンバイクでも走りやすいので人気となります。
でも専用コースではないので公にはされていませんし、国立・国定公園などで、自転車に乗車しての走行が禁止されている区域もあります。
マウンテンバイクショップでバイクを購入した方は、ショップがマウンテンバイクでも走りやすいローカルトレイルを教えてくれるでしょう。
そうでない場合は、地道に情報収集をするしかありません。
私の過去のブログでも、いくつかのトレイルを紹介しているので、参考にしてみて下さい。
そしてトレイルライドをする際は、くれぐれもマナーを守って、誰もが気持ちよく山遊びを楽しめるように心掛けましょう。
山の所有者や自治体の許可を得て、山道の維持管理をしてくれている人への感謝の気持ちも忘れずに。
* MTBの本場、カナダやアメリカに行ってみるのもおすすめ!
今はまだ行けないけれど...諸々落ち着いたら、思い切って海外に遠征してみてはいかがでしょう?!
私自身、MTBはじめたての時にカナダに行って、人生観が変わりました。
とは言え、見知らぬ土地でわからない事だらけですよね。。
そんな時は、カナダで日本人向けのツアーも開催している辻 義人さんのRODEO CIRCUSがおすすめ!
* * *
これで私のおすすめの「マウンテンバイクのはじめかた」はひとまず完結となります。
この記事を通じて、マウンテンバイクって楽しそうだな~と思ってもらえたり、どうやって始めたら良いかわからない方の参考になったりしたら、めちゃくちゃうれしいです!
これからもこのブログやInstagramで、マウンテンバイクのおもしろさをどんどん発信していきたいと思います。
(終わり)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?