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コモンズ30ファンドの月次報告~わたしの読み方・2023年10月運用分~

コモンズレター

コモンズ30ファンドのコモンズレター10月運用分が公開されています。
※いろいろと #コツコツ投信積立 しているわけですが、その投資額5銘柄の月次運用報告書を読もうという企画です。

コモンズ30ファンド_コモンズレター

渋澤と伊井の想い

渋澤健さんのコメントから。

11月末から12月12日までドバイでCOP28(第28回国連気候変動枠組条約締約国会議)が開催されます。1995年にベルリンで発足したCOPですが、1997年のCOP3では「京都議定書」が採択され、2015年のCOP21では「パリ協定」が採択されるなど、グローバル・ルールの方向性を世界が総じて定める気候変動問題解決の「大聖地」です。 発足当時のCOPは環境分野の専門家や政策関係者の会合でした。資本市場がCOPを話題にすることは、ほぼありませんでした。ただ現在は違います。その転機は2015年のパリ協定。「地球の平均気温の上昇を産業革命以前から2℃より十分下方に抑え(2℃目標)、さらには1.5℃に抑える努力をすること」という方針について世界各国が問われました。 その同じ2015年にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がPRI(責任投資原則)に署名し、日本のESG 投資が本格的に広まり、COPへの意識も高まりました。

コモンズ30ファンド_コモンズレター23年10月31日基準日より

 今年のCOP28には多くの経営トップを含む企業や投資家が参加する予定です。そして今回は新しい資本市場 の進化を促す重要な宣言も予定されています。
 2年前の英国グラスゴーで開催されたCOP26で発足したISSB(国際サステナビリティ基準審議会)が、今年6月に公表したS1「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」とS2「気候関連開示」というグローバル基準を支持する宣言(以下、仮訳)への賛同を世界の企業経営トップ及び機関投資家に求めています。
 「気候リスクは企業と資本にますます現実的な影響を与えています。したがって、COP28での気候変動対策の呼びかけに応えて、私たちは世界レベルで一貫した比較可能な気候関連の開示を可能にする市場インフラの確立を支持します。私たちは、ISSB の気候基準を気候の世界的なベースラインとして採用し、使用することを推進することに取り組んでいます。」
エマニュエル・ファベールISSB議長の特別顧問である私から、コモンズ30ファンドで投資させていただいている企業を含む経営トップ、機関投資家や運用会社へ賛同のご検討をいただけるようコンタクトしたところ、圧倒的に多くの賛同の検討および署名に承諾、というお返事が戻ってきています。
 そういう意味では、15年前、コモンズ投信が設立した時代と比べると新しい時代の風を感じますね。

コモンズ30ファンド_コモンズレター23年10月31日基準日より

シブサワ・レター11月号に書かれた内容と重複する箇所もあり、頷きながら読むことが出来ました。
コモンズ30ファンドの投資先を含む経営トップの賛同、とても嬉しいですね。
シブサワ・レター11月号については、こちらに投稿しています。

基準価額の推移・運用実績

”渋澤と伊井の想い”で満足した感がありますが、次に読み進めたいと思います。
基準価額の推移・運用実績・ポートフォリオの状況はざっと流し読みです。
まあ、こんな感じなのね、くらいで。

ポートフォリオの状況

ポートフォリオは、基本的には概ね均等に投資されているものと理解していますので、特に気にしていません。

運用状況・新規組入投資先

当ファンドの株式の組入比率は、96.6%と前月比+1.6%の上昇となりました。10月後半の下落局面では積極的な買い増しを行いました。個別銘柄の月間騰落率ではマキタ+4.58%、信越化学+2.88%、ヤマトHD+2.83%が上位3銘柄となりパフォーマンスをけん引しました。下位3銘柄は、エムスリー▲14.80%、コマツ▲14.35%、日揮HD▲11.42%となりました。当月、上場来高値を更新した銘柄はディスコの1銘柄、年初来高値を更新した銘柄も同社だけでした。なお、9月から新たに1銘柄の組み入れが始まり保有銘柄数は32銘柄となっています。当該銘柄の組み入れが一定の比率になりましたら銘柄の開示を行う予定です。順調に組み入れは進んでいますので、もうしばらくお待ちください。

コモンズ30ファンド_コモンズレター23年10月31日基準日より

相場を見て、上昇・下落時にわたしに代わって売り買いをしてくれるのが、ありがたいですね。
9月から組み入れた当たらな銘柄はまだ開示する一定比率に達していないとのこと。
開示を楽しみに待ちましょう。

今月のピック!

信越化学工業、三菱商事、エムスリーの3社が取り上げられています。
3社ともに減益の文字がありますが、3名のアナリストの言葉で、各社に期待を持っています。

こどもトラストセミナーで【セブン&アイ】を体験しよう!2023

8月に行われた、こどもトラストセミナーの様子が紹介されています。
当日の様子はこちらに詳しく紹介されています。

保護者の方からの感想を一部紹介します。
・身近な7&i HDGSを体験することで、娘が会社、株式、投資を学ぶきっかけになると感じました。
・人見知りで恥ずかしそうでしたが、レジ打ち体験に寿司作りが楽しかったようで、「大人になる!」と宣言するほどいい経験になったようです。
・娘は純粋に遊びに来た感覚で伺っていますが、社会に触れ、会社を知ることで将来の夢に繋がってくるのではないかと思います。受け入れいただく企業様にはご負担をおかけすることもあると思いますが、大人、子ども双方によい勉強会の場をご提供いただけましたら幸いです。

コモンズ30ファンド_コモンズレター23年10月31日基準日より

保護者の感想がとてもいいなと思いました。
経験、体験はとても大事な財産になると思います。
今後の更なる取り組みに期待したいと思います。

23年10月運用報告動画

動画でも説明をされています。

投資先の三菱商事について、アナリストの上野さんからの説明がありました。
ふんふんと聞きました。
特にコメントしたいことはありませんが、三菱商事については、11月2日に株式分割の発表がありました。
株価も上昇してきていますので、多くの方に参加してもらいやすくなることは歓迎したいと思います。

株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更並びに剰余金の配当(中間配当)及び配当予想の修正に関するお知らせ

おまけ

また、今回の運用報告には入っていませんが、投資先のひとつ、ベネッセホールディングスのMBOについて、リリースがありました。
事業立て直しのためのMBOと発表されています。
こればかりはどうしようもないことですが、コモンズ投信としてのコメントを待ちたいと思います。

MBOの実施の一環としてのブルーム1株式会社による当社株券等に対する 公開買付けの開始予定に関する意見表明のお知らせ

福武總一郎氏及び福武英明氏は、上記のような大きく変化する社会の中で、人々が養い育てるべき能力も大きく変化している一方で、日本社会においてはデジタル化・グローバル化が進む現代社会で求められる能力を育み評価する仕組みが十分に提供されておらず、日本の国際競争力・プレゼンスは低下していると考えているとのことです。
また、高齢化が加速する中で孤独で幸せになれないお年寄りの数は増加する一方、高品質なケアを十分に提供できるサービス提供者の数は大きく不足しており、「その方らしい」質の高いシニアライフを送ることが困難な状況に陥っていると考えているとのことです。
福武總一郎氏及び福武英明氏は、このような現代日本社会の構造的危機に立ち向かい、旗振り役として教育と介護、ひいては日本の将来を牽引することは、社会で広く信頼されているブランド力、夢や理想の実現に向かって歩むお客様に寄り添って成長や課題解決を長年にわたり応援してきた実績、理念を共有する従業員を持つ当社だからこそ可能であると考えていたとのことです。
かかる考えの下、福武總一郎氏及び福武英明氏は、当社をその社会的使命を果たすための成長軌道に再び乗せるとともに、福武哲彦氏による教育事業開始という「第一の創業」、福武總一郎氏による介護事業開始という「第二の創業」に続く、当社の「第三の創業」として、デジタルとリアルの双方の世界において、当社が世界中のあらゆる世代が「よく生きる」ためのグローバル・プラットフォームとなることを実現するためには、現在の延長線上で事業を営むのではなく、教育事業のデジタル化や海外における教育事業の強化、介護事業の M&A を通じた拡大といった更なる追加施策を推し進める等の大胆な施策の実施によって、当社がこれまで実行・検討してきた事業変革の内容を超えて変革を行うことが必要だという認識に至ったとのことです。
加えて、福武總一郎氏及び福武英明氏は、当社が2023年5月に策定した変革事業計画を確実に達成するとともに、当社における更なる追加施策の実施によって、当社がこれまで実行・検討してきた事業変革の内容を超えて変革を行い、「第三の創業」を実現するためには、長期的・持続的な事業変革が不可避であることから、非公開化によって常に決算期ごとの業績達成を求められる資本市場と距離をおくとともに、有力な外部パートナーと協業し、その知見等を活用することが有力な選択肢であるとの考えに至ったとのことです。

MBOの実施の一環としてのブルーム1株式会社による当社株券等に対する 公開買付けの開始予定に関する意見表明のお知らせ より

では。

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