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登山式 DE 【携帯トイレの使い方・作り方】

少しずつですが避難所の荒れ放題のトイレに各地からレスキューが入り始めたようです。支援物資が集まる倉庫にも「携帯トイレ」が大量に積まれていたので今回は使い方と、自作方法も。

手描きより見やすいと思いまして、著書のページを載せます。勝手に大々的に載せるためこの期に及んで販売ページへのリンクを貼ることにご理解ください🙏


【携帯トイレの内容と作り方】
携帯トイレの基本内容は「外袋」「排泄袋」「吸水してくれる何か」です。市販品はこれが1セットになっていますが、おうちにあるもので作ることも出来ます。

クリックで大きくしてお読みください(以下同文)

さいあく「吸水するもの」がなくても、断水中のトイレでするよりはいいです。私は北海道胆振東部地震で流れなくなったとき、たった一度の排尿でその後ひどく後悔しました…。あれ以来災害時の携帯トイレの重要性を口酸っぱくお伝えしています。

【携帯トイレのおうちでの使い方】

出典 「キャンプ気分ではじめる
おうち防災チャレンジBOOK」(エクスナレッジ刊)

すでにトイレが取り返しのつかないことになっていると上記のように被せられないかもしれません。そのときは登山式 DE「和式」として使ってみてください。

中段の中央のコマ
出典 「登山式 DE 防災習慣」(講談社)

登山では携帯トイレを使う機会があります。とはいえ抵抗感がある人のほうが多いと思います。野外活動に慣れている登山者でさえそうなのですから、自宅や避難所だとなおさらイヤだという人が多いでしょう。でも感染症の観点からも、今からでも使って欲しいです。

登山で使う携帯トイレは排泄後に持ち運ぶため、密閉ジッパー付きの丈夫な「外袋」がセットになっています。残念ながら「排泄袋」1枚ではほのかに臭いますので、生活エリアから離れた場所に保管箱や外袋に入れて置いておくことをおすすめします。

処分の仕方は、各自治体のゴミ分別に従います。分別リストに「携帯トイレ」があった試しがないのですが、私が調べた限りでは、どの自治体も「生理用品」「オムツ」「ペットの排泄物」と同じ分別(なかで吸水している前提で)でよいとのこと。しかし被災地ではゴミ収集もストップしてしまいます。辛いと思いますが必ず回収してもらえる日が来ますのでそれまでがんばって溜めておくしかなさそうです。
(ちなみに処理場が機能していそうな金沢市の分別だと(稼働中か未確認ですが)、携帯トイレの項目はありませんでしたが「オムツ」等は「燃えるゴミ」となっています。「便をトイレに処理後に」と補足がありますが被災地は特例となるはずです)

断水中の方は本当に辛い毎日だと思います。水さえあればアイデアをもっと共有できるのに…と歯がゆいです。トイレの問題は心から同情します。山小屋でトイレ管理していても一度汚れるとなしくずしになる経験を山ほどしています。人間って見られていないところではけっこう横暴なんだなと感じる瞬間です。どうかここは諦めて見過ごす力を。愚痴は電気と電波があるなら被災していない友人にどんどん吐いてください。

被災されていない人は、大至急おうちと非常持ち出し袋に携帯トイレかポリ袋を備えてください。ほんとにお願いしたいです。

《出典》

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