![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84427053/rectangle_large_type_2_b8c2eee2c8387eb71c11fbdd3d41513f.jpeg?width=1200)
秋桜(48/100)
お疲れ様です。
夏の日差しが戻ったような眩しい日でした。
暑いといってももう10月です。空には鰯雲が広がり夏とはやはり違うのです。
花など知らない私でもチューリップとコスモスは知っています。知っているから好きな花です。最近ではたくさんの色のコスモスを見るようになったような気がします。
偶然にコスモスが陽だまりに咲いていたりすると、気持ちはこの頃涙もろくなった母の気持ちです。庭先でひとつ咳でもしてしまいそうです。そのくらい切ない気持ちです。
明日嫁ぐ娘はいませんが、いえ、いつかは嫁がせたい娘は家におります。例え縁側で幼い日の思い出を繰り返しても、どんな小春日和でも、どんな穏やかな日でも、私の優しさなんて沁みてこない、そんな娘が。
さっきまでの切なさがムカムカしてきました。自分がブスでモテないのは私のせいだと根に持っているらしいのです。私に言わせれば若いときの妻にそっくりですが、今は原形をとどめていないので娘にはわからないのでしょう。君は母さん似だと、嫁ぐ朝には告げてあげたい。
北風が 来る前に 秋桜は
少しの間 風を楽しむ
失礼しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1660117402925-B6jWVCrAan.jpg)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?