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登山式 DE 【低体温症を防ごう】

今日の東京もずいぶん冷えました。北陸の今もかなり寒くなっていることでしょう。体育館のような広い場所や暖房のないところで避難されている方には、他のことも大変ではありますが意識して低体温症に気をつけていただきたいと思います。

先日書いた「雪から水つくろう」に続き、登山の知識によることを避難生活用に少しアレンジして描いてみました。

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前回より丁寧に描きましたが…あまり差がないw

アイデアをお伝えしたくても「水」や「物」がないと出来ることが限られます。ですがあるもので出来ることをすべて試して体温の保持・回復を図ってください。イラストの「対処方法」は「予防方法」にもなります。

■厚着をする(でも体を締めつけない)
頭や首、下腹と腰、ふくらはぎに足首も万全に。体温が高い人を二人羽織していいと思う。

■温かいものを飲む
(これがいちばんして欲しいことだが、お湯沸かせるんだろうか…)

■食べる
(食べるものあるんだろうか…)

■軽い運動をする
中等症に近づいている段階で急に始めると心臓に負担がかるためNGです。

■深呼吸を心がける
冷えると血液が巡らず末端に酸素が届かなくなります。深呼吸によって横隔膜を運動させられる利点も

■外側からあっためる
可能なら「手湯」や「足湯」を

■濡れたままにしない
イラストにはありませんが、もし肌に近い衣服が汗などで濡れているようなら乾いたものに取り替えること。替えがなければ濡れているものは必ず大至急脱ぐようにしてください。気化熱でどんどん体温が奪われてとても危険です。


ご自身もですが、高齢者や子供は自分で気づきにくいため、「震え」や「手足や唇の色(紫になる)」に注意してください。意外と短い時間で低体温に陥ってしまいます。

動かせばすぐに発熱してくれる筋肉が少なく脂肪がある女性は一度冷えてしまうと自力で体を温めにくいという特性があるため予防がとても大切です。

体を横にするときは(冷たい)床との接地面が大きくなり体温がより奪われてしまうため、必ず何か厚みのあるものを敷いてください。登山においても就寝時に敷くマットはひじょうに重要なアイテムです。

体育館でもおうちでも、段ボールやブルーシートなどで山のテントのような小さい空間が作れると、そのなかは人間の体温だけでも比較的暖かくなります。囲うのが無理でも脚だけ段ボールで覆うだけでも違います。山だとカラのザックに脚を入れるという寒さ対策があります。

依然として多くの人が辛抱を強いられていますが、これから必ず支援の手が広がります。それまで今しばらくどうか安全に待っていてほしいと願うばかりです。

そもそもの予防・対処は
暖かい場所にいることです
そして夏の熱中症には
逆のことをします

出典 :「キャンプ気分ではじめる
おうち防災チャレンジBOOK」
(エクスナレッジ刊)

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