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幼い私に見た乗り鉄の片鱗


電車に乗る時間が好きだ。
もちろん満員電車は苦手だし、毎日毎日同じ路線に乗っていると飽きはする。でも旅先で電車に乗るのが好きだし、特にローカル線に乗るのが好きだ。

高校の時好きだった男の子が鉄道好きだったから、私もこんなに電車に乗るのが好きなんだと思っていた。でも、それよりもっと前に列車に乗りたい!と騒いでいたことを思い出した。

小学四年生の時、北近畿タンゴ鉄道(現:京都丹後鉄道)に乗りたいと親にせがんで、一緒にいた伯母が引率になってくれ宮津〜豊岡間に乗車した。この時はちょうど、斉藤洋作『風力鉄道に乗って』を読んだ直後で、車移動が基本の田舎育ちな私は鉄道に乗りたくてたまらなかったのだ。


正直内容は全く覚えていないし、あらすじを呼んでこんな話だったような…?と思った。でも乗車した日の宿題の日記に『北近畿タンゴ鉄道に乗って』というもじったタイトルを付け感想を書いていたので、タイトルだけは印象に残っていた。

いざ乗ってみると風景は楽しいし乗ることの無い列車にワクワクしてあっという間に豊岡に着いてしまったので残念だなぁと思っていた気がする。また乗ってみたいなぁと思うけど、豊岡までの足がないし親は付き合ってくれなさそうだから二の足を踏んでいる。


私も会社帰りとかに変な列車に乗って知らない場所に行ってしまわないだろうか。アラサーにもなってこんな空想をいつも考えている。

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