MiMi@緩和ケア初心者医師

都内の総合病院で働く内科医師です。昨年より緩和ケアも兼任しはじめました。緩和ケアについ…

MiMi@緩和ケア初心者医師

都内の総合病院で働く内科医師です。昨年より緩和ケアも兼任しはじめました。緩和ケアについてはまだまだ勉強中。自分の勉強したことを、緩和初心者の即戦力になるような情報として分かり易くまとめていきたいと思います。

最近の記事

#7. 患者さんへのオピオイドの説明/緩和ケア初心者のお勉強

こんにちは、緩和ケア初心者医師のMiMiです! 私の緩和ケアお勉強ノートを使って、 明日から使える、現場でのお役立ちネタを まとめていこうと思います。 本日は「患者さんへのオピオイドの説明」についてです! <オピオイドの説明の方法>患者さんへオピオイドの使用方法についてお話しする時、 定時内服のベースやレスキューの話をしても、 上手く伝わらないことがあります。 どのように使うのかをご理解頂くことは、 良好な鎮痛コントロールにもつながりますので、 患者さんへのご説明はし

    • #6. 鎮痛補助薬その②/緩和ケア初心者のお勉強

      こんにちは、緩和ケア初心者医師のMiMiです! 私の緩和ケアお勉強ノートを使って、 明日から使える、現場でのお役立ちネタを まとめていこうと思います。 本日は「鎮痛補助薬その②」についてです! <経口困難・早急な疼痛コントロールが必要な時>オピオイドだけでは鎮痛が十分に得られず 経口投与が困難な時、 あるいは激痛で早急な対応が必要な時に ケタミンが有効な場合があります。 ★ ケタミン ただし、近年オピオイド無効の疼痛に対する ケタミンの効果を否定する臨床試験もあり、

      • #5. 鎮痛補助薬その①/緩和ケア初心者のお勉強

        こんにちは、緩和ケア初心者医師のMiMiです! 私の緩和ケアお勉強ノートを使って、 明日から使える、現場でのお役立ちネタを まとめていこうと思います。 本日は「鎮痛補助薬」についてです! <鎮痛補助薬とは> 難治性の痛みの中に 侵害受容性と神経障害性疼痛が混ざった混合性疼痛があります。 このような時にオピオイドを導入し増量しても、 痛みがなかなか緩和しないことがあります。 いたずらにオピオイドを増やしても眠気や吐き気が悪化するばかりなら、 「鎮痛補助薬」の併用を考え

        • #4. オピオイド過剰時のナロキソン使用方法/緩和ケア初心者のお勉強

          こんにちは、緩和ケア初心者医師のMiMiです! 私の緩和ケアお勉強ノートを使って、 明日から使える、現場でのお役立ちネタを まとめていこうと思います。 本日は「オピオイド過剰時のナロキソン使用方法」についてです! <オピオイド過剰とは> 「意識障害」「両側縮瞳」「呼吸抑制」 オピオイド使用中に上記を認めた場合、オピオイド過量を疑いましょう。 オピオイドを増量していなくても、 原疾患の悪化や薬剤の毒性などによる、 急速な肝腎機能の増悪も原因となり得ることがあるので、

        #7. 患者さんへのオピオイドの説明/緩和ケア初心者のお勉強

          #3. オピオイドローテーション/緩和ケア初心者のお勉強

          こんにちは、緩和ケア初心者医師のMiMiです! 私の緩和ケアお勉強ノートを使って、 明日から使える、現場でのお役立ちネタを まとめていこうと思います。 本日は「オピオイドローテーションの方法」についてです! <オピオイドローテーション> オピオイドの種類を変更することを オピオイドローテーションやオピオイドスイッチングと言います。 作用が強くオピオイドの増量・継続が困難な場合や 鎮痛効果が不十分な場合、 内服が困難になるなど投与経路の変更が必要となった場合に オピオ

          #3. オピオイドローテーション/緩和ケア初心者のお勉強

          #2. オピオイド換算表/緩和ケア初心者のお勉強

          こんにちは、緩和ケア初心者医師のMiMiです! 私の緩和ケアお勉強ノートを使って、 明日から使える、現場でのお役立ちネタを まとめていこうと思います。 本日は「オピオイド換算表」についてです! <オピオイド換算表>色々な換算がありますが、当院で使用しているものを載せていきます。 (メサドンの換算は後ほど別の記事で触れようと思います) <おまけ:オピオイド静注組成表>また、お役立ちグッズとして、「オピオイド静注組成表」があります。 現場での使用頻度が高く、 組成変更時

          #2. オピオイド換算表/緩和ケア初心者のお勉強

          #1. 鎮痛剤の導入/緩和ケア初心者のお勉強

          こんにちは、緩和ケア初心者医師のMiMiです! 私の緩和ケアお勉強ノートを使って、 明日から使える、現場でのお役立ちネタを まとめていこうと思います。 本日は「鎮痛薬の導入」についてです! <痛みの分類>どんな痛みで、どういう原因で起こる痛みなのかを知ることは、 その後の治療戦略に大きく役立ちます。 ★パターンによる分類 : 持続痛と突出痛 ★機序による分類 : 侵害受容性疼痛(内臓痛・体性痛)と神経障害性疼痛 <実際の処方例>次に私のチームでよく使う処方の例を挙

          #1. 鎮痛剤の導入/緩和ケア初心者のお勉強

          緩和ケア初心者のお勉強

          はじめまして、MiMiと申します! これまで総合病院で内科医としてがん診療に携わってきましたが、 昨年より緩和ケアを兼任するようになりました。 もちろんこれまでも自分が診療させて頂いている患者さんに、 痛みや吐き気など苦痛を取る治療をさせて頂いていたのですが、 いざ専門性をもって緩和ケア診療をしようと思うと、 これが非常に難しいのです・・・!! 難しい痛みや苦痛のコントロールのお手伝いをしたり、 患者さんと社会とのつながりを調整したり、 スピリチュアルな苦痛に寄り添った

          緩和ケア初心者のお勉強