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【おすすめ見所】奈良盆地

いつもお読み頂きありがとうございます!

2007年秋 滋賀・京都・奈良・大阪 ~比叡山、平等院鳳凰堂など~(10/12~10/14)の自転車旅行記の番外編として、別の機会で訪れた奈良の見所について書きたいと思います。
*ちなみに京都分はこちら

奈良は、2011年に鉄道で1人旅(3日間)をしまして、その際に結構細かく巡りました。1人旅は寂しい時もあるけれど、行動範囲はとても広くなります。自分の裁量でどんどん見所を回ればかなり観光が出来てしまいました。

当時の写真を見ながら、かなりタイトなスケジュールで巡ってるなぁと改めて実感。でも、それだけ奈良には魅力的なスポットがいっぱいなので張り切ってしまったんでしょうね。

自転車旅行以外で私が訪れた場所の見所を都道府県、地域等に分けて紹介しています。是非お楽しみください。
マガジンにまとめています。詳しい説明はこちら

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今回の舞台(奈良県)

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法隆寺

まずは法隆寺。ここが現代無事に残っていること、本当に感謝です。7世紀の創建で、世界最古の木造建造物群。もちろん世界遺産です。(写真:法隆寺南大門(国宝))【2011年】

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南大門は法隆寺の玄関口。こちらは建立は1438年ながらも国宝です。

そして、法隆寺のオールスターメンバーが集う西院伽藍へ。飛鳥時代の建物はいずれも建立年不明で諸説ありって感じです。

まずは目に飛び込んでくるのが中門。左右にあるのは日本最古の仁王像です。(写真:法隆寺中門(国宝))【2011年】

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そして、金堂と五重塔です。法隆寺の2トップ。(写真:法隆寺金堂、五重塔(共に国宝))【2011年】

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金堂は、クイッとシェイプしていてクールでスマートという感じ。本尊は止利仏師作の釈迦三尊像。教科書にもよく出てくるアルカイックスマイルの仏様です。この時、その仏様拝めました。仏様もシェイプされていてスキッとしたカッコよさがありました。(写真:法隆寺金堂(国宝))【2011年】

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五重塔です。こちらも上部に向かっていい感じにシェイプされていってカッコいいです。歴史の重みもあるからでしょうが、どの建物もいい感じにブラウンがかっていて統一感あります。(写真:法隆寺五重塔(国宝))【2011年】

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回廊も国宝です。いわゆるエンタシスの柱です。ギリシャの息吹を感じます。(写真:法隆寺廻廊(国宝))【2011年】

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大講堂は一度消失していて990年の再建。(写真:法隆寺大講堂(国宝))【2011年】

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西院伽藍から東院伽藍に移動する際にある東大門。奈良時代の建立です。(写真:法隆寺東大門(国宝))【2011年】

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東院伽藍は、このnoteのカバー写真にした夢殿が有名です。秘仏の救世観世音菩薩が収められています。

他にも、百済観音像とか、玉虫厨子とか、あげればキリがないのですが一旦この辺までにしておきます。

橿原神宮・今井町

初代神武天皇を祀るという橿原神宮。明治に造営された新しい神社ですが、広大とした境内が格の高い神社って雰囲気を感じさせます。なんとなくですが明治神宮と近い雰囲気を感じました。(写真:橿原神宮一の鳥居)【2011年】

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この日、既に日の暮れかけの時間の訪問だったためにあまりしっかり巡れず。。また来たいものです。(写真:橿原神宮南神門)【2011年】

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橿原神宮のある橿原市には、日本一の規模を誇る重伝建があります。なんでも、建物数約1500棟弱のうち、約500棟の伝統的建造物であり、重文建造物も9件あります。(写真:今井町(重要伝統的建造物群保存地区))【2011年】

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月並みな言い方ですが、本当にここはタイムスリップしたみたいな気分になれます。どこまで歩いても古い町並みが続いているのと、変な観光地化が進んでないところもなお良しという感じでした。おそらく、未だに多くの人の生活の場なんだろうなと思います。

さて、重文の建造物の写真をいくつか。(写真:河合家住宅(重要文化財))【2011年】

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(写真:豊田家住宅(重要文化財))【2011年】

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(写真:音村家住宅内部(重要文化財))【2011年】

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ストリートビューも貼っておきます。(ストリートビュー:今井町)

また行く機会があれば、ゆーーーっくりと時を忘れて散策したいです。
今井町は日本遺産でもあります。

大神神社

日本最古の神社といわれる大神神社。「The パワースポット」と言わんばかりに神秘感があります。(写真:大神神社二の鳥居)【2011年】

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拝殿は重要文化財です。本殿はなく、後ろにそびえる三輪山自体がご神体です。(写真:大神神社拝殿(重要文化財))【2011年】

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この鳥居は縄鳥居と言って、原初的な形式の鳥居なんだそうです。。不思議感半端ないです。(写真:大神神社縄鳥居)【2011年】

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三輪山への登山道もあります。三輪山はご神体でもあるので、登拝には様々な制限があります。(写真:大神神社三輪山登山道)【2011年】

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三輪山の遠景です。普通の山にも見えますが、神秘パワーが詰まってるんですね。(写真:三輪山)【2011年】

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當麻寺

日本で唯一国宝の塔が左右で残っている當麻寺にも訪れました。(写真:當麻寺鐘楼、梵鐘(国宝))【2011年】

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こちらは日本一古い梵鐘だそうな。

當麻寺の本尊は曼荼羅(仏様等が描かれた絵)なんです。結構珍しい気します。その曼荼羅も国宝だし、それを収めるお堂も国宝っていう。(写真:當麻寺本堂(国宝))【2011年】

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平安末期の建立です。
内部で、確かレプリカだけどその曼荼羅が飾っていたような(記憶が曖昧。。)凄い逸品だった記憶。。

こちらは金堂です。金堂にも立派な国宝の弥勒仏像もあります。こちらも圧巻でした。(写真:當麻寺金堂(重要文化財))【2011年】

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ちなみに、金堂にも立派な国宝の弥勒仏像もあります。こちらも圧巻でした。

そして、国宝の東塔。奈良時代の末期の建立。ビシっとしてます。(写真:當麻寺東塔(国宝))【2011年】

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こちらも国宝の西塔。東塔と瓜二つに見えますが、建立は平安時代に入ってからのようです。細かい点で違うところも多いようです。(写真:當麻寺西塔(国宝))【2011年】

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2つの塔はやや離れていて、どちらも小高い丘の上に立ってます。東西の塔が昔の姿で残っているって、貴重で見ごたえあります。(写真:西塔から東塔を望む)【2011年】

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このお寺、行く前は「どんな感じだろう」とやや疑心暗鬼でしたが、行ってみて大正解に良いお寺でした。こういう発見のある出会いは本当にうれしい。

明日香

明日香村は、飛鳥時代の日本の中心地でしたが、今や牧歌的な雰囲気に完全に包まれています。それでも巡ってみると、本当に様々歴史の息吹を感じられるスポットがあります。

こちらは豪族蘇我氏の墓だという石舞台古墳。国の特別史跡です。(写真:石舞台古墳)【2011年】

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うーん、どうやって積み上げたのか、こんなデカい石。

ちなみに昔はこの周りに盛り土がされていて、巨大な墳となっていたものの、年月を経て石室が露出してしまったのが現在の姿とのこと。

そして、横穴式で中の石室にも入れます。深さもあるし、古代の人がどれだけの労力でこの墳を築いたか考えるだけで胸にズシッときます。(写真:石舞台古墳内部)【2011年】

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こちらは、高松塚古墳です。内部で見つかった極彩色の壁画は国宝指定されています。国の特別史跡でもあります。(写真:高松塚古墳)【2011年】

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すぐ隣にその壁画の展示施設等もあって結構楽しめます。壁画は本当に色鮮やかで心奪われます。

こちらは大化の改新の舞台となった宮の跡地です。かつての井戸だったそう。(写真:飛鳥板蓋宮跡)【2011年】

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こちらは国の史跡です。

ミステリースポットの酒船石。(写真:酒船石)【2011年】

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明らかに人口的なのに何に使われていたのかはわからないそうです。国の史跡です。

最後は、かつては大寺院であった飛鳥寺。今は小さな素朴なお寺です。こちらも国の史跡です。(写真:飛鳥寺本堂)【2011年】

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こちらにいらっしゃるのが飛鳥大仏です。日本最古の仏像ではあるものの、色々と修復されていて、作成当時の部位はあまりないのだそうです。(写真:飛鳥寺釈迦如来坐像(重要文化財))【2011年】

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それでも、飛鳥時代の様式っぽいお像ですよね。

吉野

山桜の名所、吉野。実は「紀伊半島の霊場と参詣道」の一部で、世界遺産です。少し不安げなロープウェーで向かいます。(写真:吉野大峰ロープウェイ)【2011年】

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吉野山と言えば金峯山寺。二王門は1456年の建立。(写真:金峯山寺二王門(国宝))【2011年】

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蔵王権現を祀る蔵王堂。1592年の建立。とても重厚な印象。(写真:金峯山寺蔵王堂(国宝))【2011年】

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近づくほどに迫ってくるような威容があります。(写真:金峯山寺蔵王堂内部)【2011年】

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ストリートビューも貼っておきます。(ストリートビュー:金峯山寺)

あとは、吉野は後醍醐天皇が南朝を立ち上げた地でもあります。こちらはその時の皇居だとのこと。(写真:吉水神社書院(重要文化財))【2011年】

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ここは日本最古の書院造りの建造物ということで、和室のルーツってことですかね。

春になれば山桜が咲き誇る、吉野の山々です。国の名勝、史跡に登録されています。(写真:吉野の山々)【2011年】

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春に来たいですね。

長谷寺

長谷寺というと関東に住んでいると鎌倉を思い出しちゃいますが、奈良にもとても由緒のある長谷寺があります。お寺は舞台造になっていて、高台にある感じを遠くから見るとカッコいいです。(写真:長谷寺本堂(国宝))【2011年】

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もちろんお堂までは登りです。(写真:長谷寺登廊(重要文化財))【2011年】

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牡丹が有名なお寺で、途中目を休めることができます。(写真:冬支度をする牡丹)【2011年】

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本堂まで登ってきました。気持ちのいいい眺めが広がってます。(写真:長谷寺本堂の舞台)【2011年】

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登廊がうねうねしてます。(写真:長谷寺本堂舞台からの眺め)【2011年】

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こちらが本堂の近景。内部の観音様もいいお像でした。1650年の建立です。(写真:長谷寺本堂)【2011年】

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さて、そしてラスボスです。

室生寺

この時の奈良旅行の最大の目的はここ室生寺でした。土門拳も大好きだったという小ぶりの五重塔が見たくて見たくてはるばる来ました。(写真:室生寺山門)【2011年】

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女人禁制の高野山に対して室生寺は女性の参詣もできたので女人高野と呼ばれていました。周囲は山深く、修行を積む山岳寺院の雰囲気が漂います。

建造物は山に沿って建てられてます。早速金堂がありました。800年頃の建立。古い!興奮してきます。(写真:室生寺金堂(国宝))【2011年】

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内部にある仏像群も本当に素晴らしいです。

更に登っていきます。雰囲気が本当にいいです。吸い込まれそうでした。(写真:室生寺の登り)【2011年】

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中腹には1308年建立の本堂があります。(写真:室生寺本堂(国宝))【2011年】

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そしてラスボスの五重塔は本堂のさらに上にあります。(写真:室生寺の登った先の五重塔)【2011年】

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うわー、この眺め、写真集で見たことあるなぁという構図。森の中の五重塔の感じが羽黒山にも近い感覚があります。

小ぶりなんだけど、すごく綺麗で美しい姿にため息。こちらも800年頃の建立。なのに、こんなに状態良く残っているなんて!(写真:室生寺五重塔(国宝))【2011年】

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うーん、ずっと見ていたいんだけど、お別れの時間は来てしまうもんです。また、人生の内で見に来る機会があれば、その時までお互い無事でいましょう、という気持ちでした。

* * *

いやぁ~、書き切りました!今回も長文ですねぇ。

最後までお読み頂き、感謝です!
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それでは!

*カバー写真:法隆寺夢殿(国宝)【2011年】

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