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【おすすめ見所】高野山

この記事で30本目。うーん、でもまだまだこれからですね。

さて、本日も2006年春④和歌山編(3/25~3/28)の自転車旅行記の番外編として、別の機会で訪れた際にまわった高野山の見所について書きたいと思います。

*よろしければこのマガジンのほかの記事もご覧下さい。

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今回の舞台(和歌山県)

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高野山は、平安密教の1つ、真言宗の総本山です。高野山には多数の寺院が軒を連ねていて、修禅の場として日本仏教における聖地の1つとなっています。

密教とは、秘伝の教えを受けるために厳しい修行をする仏教の宗派(すみません、かなりざっくり)です。高野山ではたくさんのお坊さんが修行に励んでいます。

金剛峯寺を中心としたエリアとその参詣道は、熊野とともに「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。

私が訪れたのは2011年12月、めちゃ寒かったです。「山」とあるだけに標高800mくらいです。

高野山まで

行き方は南海電鉄高野線⇒高野山ケーブルです。

南海電鉄高野線の橋本⇒極楽橋駅間は50パーミルもの急勾配を登る登山鉄道です。ちょっとワクワクします。(写真:南海電鉄高野線【2011年】)

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ちなみにこういった急勾配を登る鉄道会社でパーミル会なるものを結成しているらしく、こういう風にくくられちゃうと何だか全制覇したくなってしまします(現時点で全然できてないですが)。

極楽橋駅からはケーブルカーです。高野山がいかに山深いところにあるかを感じます。(写真:高野山ケーブル【2011年】)

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ケーブルカーの終着駅、高野山駅です。この写真、帰りの時に撮ったもので、ネタバレですが、帰りの時は雪が積もりました。駅舎は昭和初期建造で登録有形文化財です。(写真:高野山駅(登録有形文化財)【2011年】)

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金剛峯寺

早速、総本山の金剛峯寺に行きます。こちらは明治の建築で県指定有形文化財です。(写真:金剛峯寺(国指定史跡)、金剛峯寺の石庭【2011年】)

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この日はせっかくですので宿坊(お寺の宿泊施設)に泊まりました。朝のお勤めも頑張りました(4時起床。。)。(写真:宿泊した本王院【2011年】)

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壇上伽藍

さて、高野山のメインとなる神聖な場所は、檀上伽藍という真言宗の開祖空海の編み出した建造物群とその空海の御廟のある奥之院の2つとなります。どちらも国指定の史跡です。

壇上伽藍とは何か。Wikipedia先生の手をお借りします。

高野山内の西寄りの金堂・根本大塔・西塔・御影堂などの立ち並ぶ一画で、高野山の聖地の1つである。ここは、空海が在世中に堂宇を営んだところで、現在の諸堂塔は大部分が江戸時代後期から昭和時代の再建であるが、真言密教の道場としての高野山の中核となる部分である。

密教においては、曼荼羅という宗教画(仏様大集合!みたいになってる図)が信仰対象となっています。この曼荼羅を建造物を用いて地上に表現しようとしたのが、壇上伽藍です。高野山の中心となるエリアに十数の建造物が集まって建立され、壇上伽藍を構成しています。

壇上伽藍の建造物はたくさんあるので、国宝建造物だけ紹介します。

不動堂です。1198年の創建で、高野山は標高が高いこともあり、雷による火災が多いものの、それを生き延びてきたお堂です。屋根の形が独特。(写真:壇上伽藍不動堂(国宝)【2011年】)

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壇上伽藍の入り口部分からのストリートビュー貼っておきます。
正面の塔を右に曲がると右手に不動堂が見えてきます。(ストリートビュー:壇上伽藍を巡る)

あと、壇上伽藍ではありませんが、近くの金剛三昧院多宝塔も国宝です。こちらは1223年建立。(写真:金剛三昧院多宝塔(国宝)【2011年】)

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奥之院

続いて、奥之院です。こちらもWikipedia先生の手をお借りします。

寺院群の東端にある一の橋から中の橋を経て御廟橋まで、約2キロにわたる参道沿いに無数の石塔が立ち並ぶ。御廟橋を渡ると空海入定の地とされる奥之院である。一番奥には空海が今も瞑想しているとされる御廟があり、その手前には信者が供えた無数の灯明がゆらめく燈篭堂がある。空海は62歳の時、座禅を組み、手には大日如来の印を組んだまま永遠の悟りの世界に入り、今も高野山奥之院で生きていると信じている人もいる。

奥之院までの参道(2km)は、ひたすらにお墓が続きます(20万基以上はあるらしい)。皇室、公家、大名などの墓が多数並び、戦国大名の6割以上の墓所があるとのこと。(写真:奥之院の参道【2011年】)

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確かにいくつか名前の知っている戦国大名のお墓がありました(上杉謙信とか)。

奥に見えるのが空海の御廟。これより先は撮影禁止。今でも空海は生きていると考えられ、御廟には今も1日2回の食事が運ばれているそうです。(写真:空海の御廟【2011年】)

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奥の院は雪の日の朝一に行ったので、隠遁とした雰囲気が凄まじかったです。このまま自分もあの世に行ってしまうのではないかと思えました。

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神秘的な場所でした。パワースポットレベルでいえば日本最強ではないかと思えます。

今度は冬以外に訪れたいです(寒すぎ)。

それでは!

*カバー写真:金剛峯寺の石庭(和歌山)【2011年】

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