月刊「パパが知りたい子育て」Vol,3
月刊「パパが知りたい子育て」は、育児に積極的に参加したい、パパのためのwebマガジンです。
世の中には「育児情報」は多くありますが、子どもやママに特化したものが多く、育児に悩むパパの解決情報は多くありません。
「パパが知りたい子育て」では、そんなパパのためのお役立ち情報を発信します。
子育てテクニックやお悩み相談に関しては、メディア発信をしている「名城政也(2児の娘の父)」の経験をもとに解説していくため、すべてのパパに当てはまらないかもしれませんが、少しでも参考になればと思います。
今回の目次は以下の通り。
・【今月の子育てテクニック】子供を叱るときは理由を説明
・【今月のパパの悩み】つい怒鳴ってしまいます……
・【今月のパパ紹介】ホワイトボードアニメーション制作 近藤 嘉志(こんどう よしゆき)さん
・【特集アンケート】子どもに自分と同じ道(職業や夢など)を辿ってほしい?
・【パパとお金】出産にかかる費用、どの位用意すればいい?
【今月の子育てテクニック】子供を叱るときは理由を説明
今月の子育てテクニックは「子どもを叱るときは理由を説明」です。
子どもが何かをしたとき、どのように叱っていますか。
なかには「ダメ!」というだけの方もいるのではないでしょうか。
もちろん、子どもが悪いことをしたとき、まず一言注意するのは大事です。
しかし、果たして「ダメ!」というだけで良いでしょうか。
ただ叱るだけでは、子どものなかに「なぜダメなのか?」という疑問が残ってしまうのではないでしょうか。
また、そのまま成長してしまうと「親がダメと言っているからダメ」「先生がダメと言っているからダメ」といった、自分で考えられない人間になってしまうかもしれません。
そこで筆者は、叱るときは必ず理由を説明しています。
たとえば電車で騒いだときには
「電車でお話するのは悪いことじゃないよ、でも、大きい声でお話すると「うるさいなー」って思う人もいるんだよ。だからみんな静かにしてる。絶対に守らないといけないことではないけど、みんながそうしているなかで自分だけが大きな声を出すと人は「迷惑」っていう気持ちになるのね。だからダメなの。」
と伝えています。
さらに、+αで「パパは良いと思うんだけどね、でも、世の中っていうのは多数の意見が優先されるから「なんで?」って思うことも、やらなきゃいけないときもある」と伝えることもあります。
筆者はこれを、子どもが1歳位の頃からやっています。
もちろん1歳の子どもに説明しても、意味は通じないでしょうし、言葉の意味も伝わりません。
しかし、これは子どもにとってだけではなく、親にとって"説明するクセ"がつく、良い習慣だと思っています。
なので、今も変わらず、お片付けしなかったり、ママの言うことを聞かなかったりするときは「なぜ怒られているのか」「なぜそれをやらなければいけないのか」を説明するようになりました。
筆者の上の娘はもう5歳なので、比較的理解してくれます。
また、説明することで「でもこれをこうしたのに、なんでダメなの
なの?」と聞いてくれることもあります。
そこで「ダメなことはダメなの」と言ってしまと「何でダメなのか」まで理解できません。
さらに、さまざまなことを説明するなかで「そういえばこれってなんでダメなんだろう?」や「これをわかってもらうにはどうしたらいいんだろう」など、親の成長にもつながります。
ぜひパパママは「説明する」を実践してみてください。
【今月のパパの悩み】つい怒鳴ってしまいます……
今月のパパの悩みは「つい怒鳴ってしまう」。
子育てをしていると、つい怒鳴ってしまうことってありますよね。
仕事が忙しいのに言うことを聞かなかったりとか、何度言っても片付けをしなかったりとか……。
ただやはり、怒鳴るのは、子どもにとっても親にとっても良い影響になりません。
筆者自身、怒鳴られるのが苦手で、大きな声を聞くと「ビクッ!」と反応してしまいます。
とはいえ、まったく怒鳴らないわけではありませんし、子育てをしていると仕方ない部分に思います。
また、あまり我慢しすぎると、親のメンタルに影響を及ぼしてしまうでしょう。
そこで筆者が実践しているのは「仏の顔も三度まで」方法です。
いきなり怒鳴ると子どもが驚いてしまうので、何かしらで怒りそうになったときは「次同じことしたら大きい声で怒るからね」と伝えています。
言うことを聞けば怒鳴る必要はありませんし、もし同じことをしたら怒ります。
結論を言えば「怒鳴ってはいけない」ではないと思うんです。
子育てを行う上で、親のメンタルはとても重要だと思います。
「こんな子育てはいけない」「怒っちゃいけない」とか、制限をかけると、親が辛くなってしまいます。
だからといって、ちょっとしたことですぐ怒鳴るのは良いとは思いません。
ただ反対に、溜め込み過ぎも禁物です。
筆者は単純に、大きい声を出すと疲れるというのも影響しています(笑)。
子どもも大人も、怒鳴る・怒鳴られるというのはストレスですから、子どもと大人の丁度良い中間点を考えてみると良いかもしれませんね!
【今月のパパ紹介】ホワイトボードアニメーション制作 近藤 嘉志(こんどう よしゆき)さん
本日紹介するパパは、動画制作・ホワイトボードアニメーション制作を行っている近藤 嘉志(こんどう よしゆき)さんです。
【パパプロフィール】
・名前:近藤 嘉志(こんどう よしゆき)
・職業:動画制作
・家族構成:長女
近藤さんは、筆者と同い年のシングルファザー。
フリーランスとして働きながら、中学生の娘さんを育てています。
また、現在は動画制作のお仕事をされている近藤さんですが、前職は保育士をしていた経験もあります。
今回は、近藤さんにフリーランスになった理由や、シングルファザーならではの悩みなどをお聴きしました。
--仕事はどんなことをされてますか?
イラストを使った動画の制作、ホワイトボードアニメーションという動画を制作しています。書きながら動画が展開していく形の動画で、クライアントさんの想いや価値をわかりやすく伝えるためのツールとして提供する仕事です。
--数ある動画制作のなかで、ホワイトボードアニメ―ションを選んだ理由は?
元々動画編集のスキルがあったわけではないんですよね。ただ、絵を描くのが好きで、昔から毎日描いていました。専門学校の頃は展示することもありましたね。そんな自分のできること、好きなことを活かせる仕事があるっていうのを知ったので、イラスト動画を作るようになりました。動画編集に関しては、保育士をやりながらオンラインスクールで学びました。
--保育士を続けてて、動画制作の仕事に移ったきっかけってどんなことでしたか?
一番大きかったのはコロナですね……。 元々は動画は副業程度で考えていたんですよ、ただコロナの影響で学校が休みになって「これいつまで続くの?」って(笑)。動画制作を始めてから、すぐに軌道には乗らなかったんですが、保育士って「なんでこんなに頑張ってるのにこんな給料なの
なの?」って位の給料なので(笑)意外とやっていけるなと思いました。
--そもそも、保育士をどのような理由で目指したんですか?
元々高校卒業した後、やりたいことがなかったんです。そこで、ボランティアをしている大学生の方と出会って、僕も参加する機会があったんです。そのなかで、子ども達と関わってたら「子どもって可愛いな」って思って(笑)。そこからですね、子どもに関わる仕事をしたいって思ったのは。
--元々子ども好きってわけではなかったんですね
それまでは、子どもと関わる機会がなかったので、好きかどうかを考える機会すらなかったんです。ただ、実際に子どもと関わってみて、生き生きとしてる姿を見て、衝撃を受けました。
--そんな近藤さんが今一児のパパですもんね。お子さんは近藤さんが何歳の頃に生まれたんですか?
23歳ですね。専門卒業を21歳を卒業して、就職して、すぐ結婚して。子どもが4歳のときにシングルファザーになりました。
--ちなみに、シングルファザーで負い目みたいなものを感じることってありますか?
離婚した事実があるので、娘に寂しい想いをさせたっていう部分は、負い目というか申し訳ないなって思っています。ただ、離婚したことについてとか、シングルであることについてはとくにないんです。シングルになる前から子どものことは好きだったし、こんなに面と向き合うことはなかったので。ポジティブに、娘との関わりが増えたって思っています。
--たぶん世の中には負い目を感じていたり、悩んでいるシングルファザーの方っていらっしゃると思うんですが、近藤さんとしてはそんな方に対してアドバイスみたいなのありますか?
何が正解かはわからないけど、頑張りすぎなくていいかなと。こうあってほしいっていう想いはあると思うんですけど、押し付けるのは違うのかなと思うので。子どもの気持ちも大事にしながら。
自立した後は一人で生活する時間が長くなると思うので、今を楽しみつつ。子どもとの時間を楽しめたら良いのかなと。
親が力入れても、子どもは思ったように育たないので、ほどほどで良いんじゃないかと。
--緩く楽しくですね!でも、やはり苦労した部分ってあったんじゃないですか?
やっぱり仕事で帰りが遅くなることはありましたね、その結果、最初は仕事と子どもとの時間のバランスが上手くいきませんでした。ただ、家事とかに関しては抵抗はないというか、普段仕事でもしていたので、苦には感じませんでした。子どもがしっかりしていて助けられたっていうのもありますね。
--今中学生の娘さんで、いわゆる思春期などがあると思うのですが、その点で苦労していることはありませんか?
男女ってところでいうと、生理についてはやはりわからないので、本読んで勉強しました。やはり大変さはわからないので「大変だったら無理に学校行かなくていいよ」と伝え、本人に任せつつですね。できるだけ寄り添えるようには心がけています。
--恋愛の相談とかってされますか?
男女どうこうというよりは、子どもって全部親に言うかっていうと言わないので、そういうレベルかなと感じてます。つねに「困ったことがあれば話してね」というスタンスではいるので、比較的話してくれてはいるかなと。ウチはどちらかというと、親子というより友達とか親友に近くて、僕自身、父親も母親もやるし、兄弟もやるみたいなスタンスでいます。
--お話を聞いていると、一貫して同じ目線でいると感じました。そんな近藤さん、子育てで大事にしてることはありますか?
良いパパができるかっていうとそうでもなくて、娘と二人三脚で、娘に助けられています。そのなかでやっぱり大事なのは、気軽に話せる関係、向き合える関係だと思います。親の決めつけや押し付けをしないで、子どもの意見を尊重しながら、できるだけ子どもが話しやすい環境を作ってあげることじゃないかなと思います。
---------------------------------------------
「シングルファザーって大変じゃない?」と思う方もいるかもしれません、筆者自身もそう思っていた一人です。
しかし、近藤さんの話を聞いていると、とても子どもと楽しく一緒に過ごしていて「大変じゃない?」と思うこと自体、失礼なことではないかと感じました。
近藤さんの元々の柔らかい部分や優しさが、しっかり子育てに反映されていて、お子様もノビノビ育ちそうですね。
また、そういった近藤さんの性格は、ホワイトボードアニメーションとの相性もバッチリなのではないでしょうか。
ぜひ、シングルファザーの方、動画に関わる方は、近藤さんと繋がっていただきたいです。
近藤 嘉志
・Facabook:https://www.facebook.com/yoshiyuki.kondo.58118
【特集アンケート】子どもに自分と同じ道(職業や夢など)を辿ってほしい?
今回のアンケートでは「子どもに自分と同じ道を辿ってほしいか?」を調査しました。
とくにパパは、男の子が生まれると「自分と同じ夢をもってほしい」「同じ趣味を持ってほしい」など考えてしまうのではないでしょうか。
筆者は元々音楽をやっていましたが、やはり「音楽の道に進んでくれたら嬉しいな」程度には思っています。
そこで、実際にTwitterで調査したところ、以下のような結果になりました。
・同じ道を辿ってほしい……8.3%
・まったく別の道で構わない……91.7%
その他にも「自分の夢を代わりに叶えてほしい」「自分の道を目指してほしいけど興味はもってほしい」という項目はあったものの、0票でした。
9割の方は、まったく別の道で構わないと考えているんですね。
子どもに自分の夢を託したり、事業をしている場合は継がせたりということもありますが、今の時代は、子どもの意見を尊重させる時代になっているように感じます。
筆者としては、嬉しいような少し寂しいような気持ちです。
もちろん、自ら進みたい道を進むべきだと考えますが、やはり父親の過去の夢や趣味にも興味はもってほしいもの。
筆者の家には電子ドラムやらギター、キーボードやらおいてありますが「パパこれどうやるのー?」と興味を持ってもらえるのはとても嬉しいものです。
そう考えると、まったく興味を示してくれないのは、少し寂しく感じてしまいますね。
世の中のパパはどのようにお考えでしょうか。
ぜひみなさんの意見も聞かせてください。
【パパとお金】出産にかかる費用、どの位用意すればいい?
子どもができることはとても嬉しいことですが、いざパパになる上で気になるのが、出産時にかかる費用ではないでしょうか。
出産時だけではなく、通院にかかる費用も気になるところですよね。
そこで今回は、出産時にかかる自己負担額について解説します。
まず、通院費用から見ていきましょう。
・妊娠初期(4週~23週)……初診約1万円/2回目以降(月1回)1,000円~3,000円
・妊娠中期(24週~35週)……2週間に1回:1,000円~3,000円
・妊娠後期(36週~)……1週間に1回:3,000円程度
・出産費用……平均50万円
ざっくりですが、出産までにかかる費用として60万円程度はかかると考えてください。
しかし……残念ながらそれだけでは足りません。
さらに、出産までの間にベビーグッズも用意しなければいけません。
・マタニティグッズ
・ベビー服
・おむつ
・ベビーベッド
・チャイルドシート(車がある場合)
などなど……。
すべてちゃんとそろえると、10万円以上はかかります。
通院~出産にプラスすると、大体70~80万円程度というところでしょう。
ハッキリ言って、きついですよね。
しかし、安心してください。
世の中には出産時に使える助成金や給付金制度があります。
・出産育児一時金
・出産手当金
・出産費貸付制度
さらに「医療控除」や「高額療養費」についても知っておくと良いでしょう(それぞれ解説すると、今回の記事では長くなりすぎてしまうので……)。
メインとして知っておくべきなのは、出産育児一時金です。
支給を受けられる条件は、健康保険の加入者(被保険者)またはその家族(被扶養者)で、妊娠4ヶ月(85日)以上で出産したママであるということで、子ども1人につき42万円がもらえます。
もらい方はいくつかに分かれますが、多くの場合は健康保険から病院へ直接お金が支払われる「直接支払制度」です。
支払われ方に関しては、一度病院と相談しておいた方が良いでしょう。
また、一つ注意したいのが、出産育児一時金があるからといって安心しないこと。
病院によって異なりますが、筆者の嫁が出産した病院では、出産すると決めた時点で半分前払いでした。
出産育児一時金に頼ろうと考えており、前払いするお金を用意していなくかったため、かなり苦労したのを覚えています……。
そのようなこともあるため、必ず出産前に病院に確認しておいてください。
月刊「パパが知りたい子育て」について
月刊「パパが知りたい子育て」は、毎月15日に更新します。
現在2児のパパの筆者が自身の経験も合わせて発信しています。
現在このnoteは有料化にする予定はありませんが、応援頂けるとありがたいです(サポート・RTなどなんでも良いです!)。
またパパに関する育児のなかで「こんな情報が知りたい」「こんな悩みがある」という方は、ぜひご連絡ください。
パパインタビューに関しても「我こそは!」という方は、ぜひご連絡ください。オンラインにて取材を行います。
ご連絡は、下記TwitterからDMにてお願いします。
また、特集アンケートの内容はTwitterにてアンケートをとらせて頂くこともあるので、ご協力頂けると幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?