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「弱みこそが最強の武器になる」という話

こんにちは、ファンブックの伊藤です。

コミュニティの立ち上げ、運営のお手伝いをする事業を営んでます。自身では、宇宙ビジネスをテーマとした会費制コミュニティ「ABLab」を運営しており、約100名弱のメンバーがいます。仲間づくりや、学び合い、そしてメンバー同士のコラボレーション的活動を支える場になっています。

もうすぐ設立2年を迎えるところですが、内閣府主催の宇宙ビジネスコンテストでJAXA賞を受賞したり、新事業を輩出したり、宇宙ベンチャーへの転職のご縁を作ったりなど、それなりに実績も出始めているところです。

ちなみに、ABLabの会費は月額5,000円です。

高いですか?

たぶん、高いと感じる方が多いはずですよね。

そんな高額の会費で100人もメンバーを集め、しかも実績も次々と出すなんて、さぞかしABLab代表の伊藤は宇宙ビジネス界のカリスマか権威か、すごい人なんだろうと思われるかもしれませんが、残念ながらそうではありません(笑)

実績は僕が作っているのではなく、ABLabに集まるメンバーが、彼ら自身の努力によって作り出しているものです。

実は僕は、宇宙産業の勉強を始めてまだ2年くらいです。完全に素人で、宇宙業界の人脈もゼロの状態からスタートしました。今も、宇宙に関する専門知識は大したことないです。学歴も、仕事の実績も平凡だし、著名人でもありません。

でも、そんな僕だからこそ、今のABLabを作れたのです。

もし僕が、宇宙分野の専門家で、業界の著名人だったら、おそらくこのような成果は出せなかったと思います。どう見ても「弱み」なのですが、実はそれが「強み」として機能しているのです。


宇宙分野の専門家ではない僕だから、
・自分が輝くのではなく、他の皆が輝く仕組みを整えることを目指した
・僕が指導するのではなく、メンバー同士で高め合う仕組みを目指した
・それによって、熱意や能力の高い人たちがたくさん集まる場ができた
 (僕が指導しようとしたら、僕より下の人しか集まらない)
・ゼロスタートで失うものがないので、恥を恐れずビジョンを堂々と叫べる
・宇宙を知らないくせに宇宙分野のリーダーになるバカはあまりいないので希少価値が高い
・平凡な主人公が眠ってた才能を開花して世界を救うみたいな物語性がちょっとある
・他業界から参入する人の立場がよくわかる


まぁ、こんな感じでしょうか。

どんな「弱み」も、裏返すと「強み」へと変わるものです。

ということで、今回は「弱みこそが最強の武器になる」というお話をしたいと思います。

「強み」で勝つのは、実は難しい

皆さんの「強み」は何ですか?

専門知識、リーダーの経験、高度な業務スキル、いくつか挙げられると思います。でもそれって、
本当に「強み」として機能してますか?
他の人にはできないレベルに達してますか?
国内で10本の指に入れそうですか?
No.1になれますか?

僕が思うに、わかりやすい「強み」というのは、似たような強みを持つ人たちが他にもたくさんいて、実はそんなに希少価値が高くないんじゃないでしょうか。

だから、「強み」を活かして戦おうとすると、物凄いレッドオーシャンに飛び込むことになってしまうのです。

その結果、「自分なんて大したことない。上には上がいる。。」みたいに感じてしまって、自信をすり減らし、自分の価値を過小評価することにつながってしまうのではないでしょうか。

「強み」で勝つのって、実は結構難しいんです。

強みと弱みは表裏一体である

強みと弱みは表裏一体です。

強みというのは、それを裏返すと弱みにもなります。

例えば、「意志が強い」という強みが裏返すと「頑固で周りの意見を受け入れない」という弱みになるかもしれません。「高度な業務スキル」を持っていることで、その仕事ばかりやることになってしまい経験の幅が狭くなるという弱みにつながる可能性もあります。

強みは、本人が強みだと認識しているからこそ余計に厄介です。

「強みは活かさなければならない」という思い込みがあるので、乱用してしまうリスクを孕んでいます。例えば、「面倒見が良い」という強みを発揮するのは良いことだと思って突っ走ると、気付けば「お節介」という烙印を押されてしまうという具合いです。

さて、強みが弱みにつながるように、弱みもまた強みへと通じていますよね。

武田信玄のエピソードでこんな話があります。「臆病者」の家来がいて、戦ではとてもじゃないが使い物にならなかった。でも信玄は彼に、「偵察」という役割を与えた。臆病で慎重な彼は非常に有能な偵察隊として仕事をしたとのことです。

「弱み」から昇華してできた「強み」こそが強い

ここまでで、
・強みは思ったより役に立たない
・弱みは強みにもなる

という話をしてきたわけですが、

僕が言いたいのはこれです。

わかりやすくて気づきやすい「強み」よりも、
「弱み」から脱皮して生み出した「強み」のほうが、実は強い。

わかりやすくて気づきやすい「強み」は、ありふれているので、市場価値はそれほど高くありません。でも、「弱み」を「強み」に変えることができる人は少ない。なぜなら皆、弱みを隠そうとするから。

あなたも「弱み」を隠していませんか?

コンプレックスを感じて悩んでいることはありませんか?

大丈夫です。皆誰もが何かしらの弱みを隠しているものです。僕もまだまだ隠してるところがあると思います。本当はそれがダイヤモンドの原石のような力なのかもしれないのですが、やっぱり隠してしまいます。

「弱み」を受け入れて「強み」へと昇華するのは、簡単ではありません。

でも、簡単じゃないから、そこにチャンスがある。

簡単じゃないからこそ、「弱み」から昇華された「強み」は、希少価値が高いのです。

それこそが、自分を勝利に導く最強の「武器」になり得るのではないかと思います。


この後、「弱み」を「強み」に変える手法をお伝えする予定だったのですが、仕事があるので、また後日、書きたいと思います。

最後まで読んでくれて、ありがとう。

ちょっとだけ宣伝

宇宙という成長市場では、「宇宙の仕事なんてしたことない」人たちの参入が必要な局面が訪れようとしています。会社で力を持て余しちゃっている方は、その力をちょっとだけ「宇宙産業」に貸して欲しいです。興味が湧いたら、ABLabのWebサイトをご覧ください。

ちなみに、ABLabの会費は全額を活動費として使っているので、僕自身は報酬を1円も受け取っていません。

じゃあ何のためにやっているのかと言うと、2つあって、
・「宇宙分野が日本を復活させる」と思うから
・コミュニティのノウハウを研究し、それを日本企業の成長ドライブにしたいから

企業のコミュニティをお手伝いするファンブック株式会社もよろしくお願いします。


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