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だいすきなあなたに

ハンモックに寝転がっている。朝から、寝る前から、その前の日から、ずっと泣き暮らしている。誕生日にはいつまで経っても慣れない。大体いつも悲しく、どこかが痛む音が大きく、放っておくことが出来ず、ものすごくエモーショナルになる。こうやって書くことで、何とか離したり眺めたり見守ったりしようとしている。

朝からぞくぞくとお祝いのメッセージを受け取り、あぁ愛されているなぁと涙が出っぱなし。愛されている。うれしい。それでも悲しくさみしい。ドラマチック夢子が幅をきかせている。当然だ。わたしがこの世に誕生した日なんだもの。みんなに祝われたい。夢子は誰かといたいと訴えるのだけど、今年はひとりもいいなと思ったり思わなかったり。こどものシッティングの予定があるだけで、救われている。ここ数年あまりこんな気持ちになることがなかったのは、海外でこどもたちと一緒に夏休みを過ごしていたから。みんなのごはんを作ったりあそんだり、家にいたり時々出かけたり、そんな日常がどれだけわたしを元気にしてくれていたことか。その時もしあわせを噛みしめていたけど、向こうに行けなかった今年は特に、ありがたかったなと思う。誕生日もみんながいてくれたから、それだけでよかった。去年は日本に帰る空の上にいたっけ。そう、わたしはいま、誰かと一緒にいたい。ひとりはもう嫌だ。これは魂の声のようなもの、ひとりに飽き飽きして、また生まれようと思った。この世で何かしたいと思った。何をするって、自分ひとりの世界に住むことをやめて、みんなと共に生きることだ。今回こそ成し遂げたいみたいな気持ちが強すぎて、何をどうすればいいのかわからず空回っていたけれど、今回の人生で成し遂げたいことって、何ですか。みんなに認められることですか。そうすればわたしは生きてていいと思えるんでしょうか。わたしがわたしを認めず、誰かに許可をもらったままで本当に幸せなんですか。ほんとうに?

わたしは愛したい。わたしがしたいことは、愛すること、慈しむこと。わたしをあなたを、見える見えないすべての存在を。それ以外したいことなんてありますか?何かを愛すためにひとりでは叶わないこともあるけれど、わたしにはわたしがいる。わたしが一番の、ベストパートナーでベストフレンド。わたし以外を一番にしている場合ではない。

どれだけ痛みが襲ってきても、わたしはわたしから逃げることは出来ないからね。わたしがわたしを愛して愛して抱きしめない限り、痛みは痛みのまま。まだ痛むってことは、まだ愛せるってことでしょ。欲しかったもの、全部あげよう。言われたかったこと、全部言ってあげよう。してほしかったこと、全部してあげよう。わたしがあなたのお母さんでお父さんだから、あなたにぜんぶあげよう。これからも共にやっていこう、何でも言ってほしい。

自分の中に色んなパーツがあって忙しい。けれどパーツみんなが仲良くしないことには、循環しない。わたしの中の戦争を終わらせないと、ずっと何かと戦ったままだ。外の世界に平和を求めるなら、平和でいたいなら、戦いを早く終わらせよう。どんな小さな声も聴こう。離れてるなら、呼びかけよう。いつでも呼んで、励まそう。近くに来たら抱きしめよう。喜び合おう。称え合おう。

それがわたしのしたいこと。大好きなこの世界でこれからも一緒に歌い笑い、踊ろうじゃないか。

あいしてるよ。



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