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MSW 家族が入院したら〜リハビリ見学でどれぐらい動けるか聞いてみよう〜

夏ですね。
今年も暑い夏がやってきそうです。
夏に多いのは脱水や、脳梗塞などなど。
ご家族が、入院してしまった場合、どんな状況になっているのか気になりませんか?
特に高齢の親御さんが入院すると、体が弱ってしまう。。。ということもありますよね。
そんな不安に対して、提案したいのが「リハビリの見学」です。
今日は、リハビリの見学をどう病院のスタッフへお願いしていけば良いのか、
またどんなことがわかるのかをお伝えします。


リハビリってそもそも何?

病気やけがなど、さまざまな疾患が発症し、治療を受けた後、社会復帰のために行う訓練を総称し、「リハビリテーション」といいます。ラテン語で「re(再び) - habiris(適した)」という語源から成り、発症以前と変わらない水準の生活をめざします。

https://kaifukuki.doctorsfile.jp/rehabilitation/

リハビリ=リハビリテーションとは、
理学療法、作業療法、言語療法の専門職が、
患者さんに個別に行う訓練となります。
病気や、状態により、どのようなリハビリテーションが提供されるかは、
異なってきます。
高齢の方、骨折、脳卒中を罹患した方は、早期のリハビリテーションが推奨されています。

リハビリが行われているかどうかは、どうしたらわかるの?

リハビリが全ての入院患者さんに提供されれば良いのですが、
病院の規模や、スタッフの状況によっては、
提供されないこともあるでしょう。
では、ご自身の家族がリハビリをしているかしていないか・・・。
この辺りを確認するには、

病棟の看護師さんに聞く。
患者さん本人に聞いてみる。
書類で「リハビリテーション実施計画書」があるかを確認する。

となります。
病棟看護師さんがよほど忙しくなければ、
「リハビリってやってますか?」と聞いてみましょう!

リハビリの見学をするにはどうしたらいいの?

リハビリが提供されている場合に、
どのように、リハビリを実際にやっている場面を見学できるのか。
方法としては

・看護師さんにリハビリの時間を聞いて、その時間に合わせて見舞いに来る。
・看護師さんに「リハビリ見学をしたい」と伝えて調整してもらう。

となります。
看護師さんには話しかけづらいかもしれませんが、頼んでみましょう。
(看護師さんの忙しい時間帯:午前中、昼頃、夕方以降は避けましょう)
患者さんご自身がしっかりしている方の場合には、
本人に時間を確認したり、本人からリハビリの方に頼んでもらいましょう。

リハビリ見学で何がわかるの?

いつもお見舞いに行っても、寝てばかり。
ベッドの上ばかりにいる。

そんな状況の時は、リハビリをやっているところをみると
印象が変わると思います。

リハビリでは、できる限りベッドから離れ、生活に戻れるように訓練をしていきます。
寝たきりの方でも、リクライニング車椅子に乗るまでの動きを確認させてもらえたり、
足腰の筋肉が弱ってしまった人は、立ち上がる様子や、歩く訓練の様子が見ることができます。

実際にリハビリ見学をすると、
「こんなに動けるのね!退院に困らないね」となったり、
「思ったよりも動けない。。。介護のサポート受けた方がいいかな」
といったように、退院後の生活について考えることができるようになります。

リハビリに効果のある情報

さて、実際にリハビリ見学ができるとなった場合、
リハビリに役立つ情報を、ぜひ持っていきましょう。

本人が主に生活する場所の写真
玄関から、部屋まで、部屋からトイレなど動線がわかる写真
トイレ・風呂・玄関などの段差の写真

こういった情報があると、
退院後の生活を見据えてリハビリができるようになります。
手すりがどちらについているのか
どれぐらいの段差を上り下りする必要があるか
など、リハビリの効果がぐんと上がります。

リハビリ見学の約束が取り付けられた場合にはぜひ、持っていきましょう。

リハビリをみた結果、家での生活が難しいと感じたら

リハビリでの様子を見て、家で暮らすことは難しいと感じたら、
そのリハビリの先生や、看護師さんへ、その点を伝えましょう。
その際に、どういった点で難しいのかを伝えることができれば、なお良いです。

例えば
「家の前に階段がある。今の歩行もままならない状況では難しい」
「自宅では車椅子が使えない。なんとか歩いてもらわないと動くこともできない」
などの意見をいただくこともあります。

そのような状況になると、MSWが相談窓口となり、
リハビリ継続のための転院か、介護施設への入所かなどを相談する運びとなります。

一人で抱え込まず、必ず医療従事者と共有しましょう!

介護保険をすでに利用している場合には、ケアマネージャーへ相談することも良い策となります!


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