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令和6年度(2024年度)診療報酬改定で社会福祉士が押さえるべきポイント【認定医療ソーシャルワーカーが解説】

※2024年5月4日に更新しています。
この記事では、令和6年度診療報酬改定で社会福祉士が押さえておくべきポイントに絞って解説します。

みなさんこんにちはKeiです。
救命救急センターが設置されている病院で医療ソーシャルワーカー(以下MSW)として働いている社会福祉士7年目で、毎月5,000PV以上のソーシャルワーク関連のブログX (フォロワー1,400人以上)等を発信しています。
社会福祉士取得後、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。

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当記事では以下のような悩みを解決します。

  • 診療報酬改定の資料が膨大すぎて調べるのがダルい

  • MSWが押さえておくべきポイントだけわかれば良い

  • 厚生労働省の固い文章を噛み砕いて解説してほしい

この記事を読めば、令和6年度診療報酬改定で社会福祉士が押さえておくポイントが全て分かります。
現場の社会福祉士が診療報酬の実態を理解することで、目指すべき支援の大枠が定まるため、支援に迷った際の立ち返る手段として有効です。
診療報酬を理解することで組織の経営方針を理解できるようになるため、他の社会福祉士より知識の差を広げることにつながります。

そこでこの記事では「社会福祉士が令和6年度診療報酬で押さえるべきポイント」を優しい言葉で解説します。

この記事は厚生労働省による令和6年度診療報酬改定【全体概要版】をもとに作成しています。
私は診療報酬の専門家ではないため、個人の解釈が含まれます。
この記事を読んで、改めて診療報酬改定内容について審議してください。
しかし、認定医療ソーシャルワーカーとして、現時点における精一杯の知識で解説させていただきます。

※本記事は許可なく第三者へ公開すること、または本記事の内容を転載することは禁止しております。
場合によっては法的措置をとらせていただきますのでご注意ください。

診療報酬を把握することは、国の医療政策の意図を把握し、それに伴い社会福祉士が貢献できる部分を診療報酬という名の「価値」に変換するために重要です。
より多く診療報酬に社会福祉士が明記されるような取り組みを国へアピールするために、国が目指している方針を診療報酬の視点から把握しましょう。
医療現場における社会福祉士の価値を上げるために、社会福祉士を少しでも働きやすい環境にするために、今すぐ行動してください。

令和6年度診療報酬改定の出発点

社会保障審議会(医療保険部会)

社会保障審議会(医療保険部会)で示された改定の基本方針の主な枠組みは以下の通りです。これらの政策課題への対応が挙げられました。

  • 物価高・賃金上昇による経済的な状況

  • 全世代型社会保障

  • 医療DXの推進

診療報酬改定率は+0.88%

令和4年度診療報酬改定(+0.43)よりも高い改定率

物価高、賃金上昇の影響もあり令和4年度診療報酬改定と比較すると高く設定されています。

  1. 看護師をはじめとした現場の医療関係職種のベースアップ 0.61%

  2. 入院時の食事療養費の引き上げ 0.06%

  3. 生活習慣病を中心とした管理料の効率化・適正化 0.25%

  4. それ以外の部分 0.46%

社会福祉士が最低限押さえるべき改定項目

令和6年度診療報酬改定は9つの主要な改定項目がありますが、社会福祉士が押さえておくべき項目に絞って解説します。

賃上げ・基本料等の引き上げ

物価高に対して診療報酬の中でも直接的に対応していく問題意識であると解釈することができます。
入院基本料の見直しも行われて全体的にベースアップしました。

社会福祉士も対象です!

以前社会福祉士の処遇改善についての速報をポストしましたが、大きな反響がありました。
現状の処遇で満足している社会福祉士は多くありません。

また、入院料の通則の見直しが行われました。

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