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鑑賞予定コンサート(5月〜7月、東京他)

終わってから感想を書くより、行く前に書いて推すのが better なのでは?

人混みが激しく極めて退屈で不快な東京だが(ネガティブでごめんよ)、そんな東京にも自慢できる点が1つだけある。クラシック音楽の公演数とそのレベルは、アジアでは確実にナンバーワンだ。すごいぞ!東京!

3月〜4月の鑑賞予定は残すところあと1公演。公私とも多忙だったが、皆勤賞の見込み。(何か忘れていないだろうか・・・笑)

5月・6月・7月は以下の5公演を鑑賞予定。

それぞれ、多くのコンサートの中から選んだ理由や演奏に対する期待度を書く。そこのあなた様も「あら!面白そう!」と思ったら、チケットを買ってしまいましょう!一緒に鑑賞できることを嬉しく思います!


ピアノマスタークラス(講師:ジャン=マルク・ルイサダ)|ラ・フォル・ジュルネTOKYO

東京国際フォーラム
5月4日(土)15:00
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これはコンサートではない。
公開マスタークラス。つまりピアニスト先生によるピアノレッスンである。
講師によっては非常に興味深い話を聞ける(ただし、本当に講師による!!笑)ので大変オススメである。

ラ・フォル・ジュルネはゴールデンウィーク期間に開催されるフランス発の音楽祭。私はクラシック音楽鑑賞の最初の10年ぐらいは、この音楽祭にお世話になったのだが、近年はあまり興味を持てるプログラムを見つけられず、避けがちであった。

一方で、ゴールデンウィークの東京は他に大したイベントがないので、結局のところ暇なのだ。近郊に出かけても人混みだらけだろう。音楽好きのスズキは久しぶりにラ・フォル・ジュルネに参戦することにした!

ただし、参戦予定の2公演のうちの1つはコンサートではなく上述の通りマスタークラス。以前はコンサートの半券があれば無料で聴講できたのだが、今は料金500円。料金に文句はないのだが、料金に対して手数料が300円ぐらいかかって不快なので、結局1つしか買わなかった。マスタークラス一覧の中から、まだマスタークラスを聴講していないピアノ講師を選んだ。フランスのピアニスト、ジャン=マルク・ルイサダ Jean-Marc Luisada 先生のマスタークラス。もちろんお名前は以前より存じ上げている。生演奏はまだ未鑑賞。 

先ほど、サイトにアクセスしたら、このマスタークラスで取り上げられる曲がラヴェル「夜のガスパール」であることを知った。楽しみだ!


アンヌ・ケフェレック(ピアノ)|ラ・フォル・ジュルネTOKYO

東京国際フォーラム
5月5日(日)12:00
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実は当初は前述のマスタークラスだけ行く予定だった(笑)

その後、YouTubeのARTE Concertチャネルで公開されていた音楽祭お馴染みのピアニスト、アンヌ・ケフェレックAnne Queffélecのフランスのナントでのラ・フォル・ジュルネ公演(2024年)が素晴らしすぎたので、このプログラムを生で鑑賞したくなった。東京国際フォーラムのホールCは、ソロリサイタルの音響としては全然良くないのだが仕方ない。久しぶりにケフェレックさんに会いたい。よし、行こう。ケフェレックさんの演奏を聴くのは4回目ぐらいかな?

チケットピアで調べてみたところ、今回の来日では他にも大阪でオーケストラと共演、高崎でソロリサイタルがある。高崎のプログラムは以前聴いたことがあるフランスプログラム。私はバッハ〜ベートーヴェンOp.110のプログラムを聴きたい。東京国際フォーラムのホールCで我慢しよう。

J.S.バッハ/ブゾーニ:コラール前奏曲「来たれ異教徒の救い主よ」 BWV659a
マルチェッロ/J.S.バッハ:オーボエ協奏曲 ニ長調 BWV596より アダージョ
ヴィヴァルディ/J.S.バッハ:オルガン協奏曲 ニ短調 BWV596より ラルゴ
スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.32 「アリア」
ヘンデル/ケンプ:メヌエット ト短調 HWV434
J.S.バッハ/ヘス:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」 BWV147
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調op.110

その演奏動画を聴きながら、私はラ・フォル・ジュルネのチケットを買ってしまっただけでなく、無性にop.110が弾きたくなって、持っているのに全然使っていない楽譜を本棚から取り出してみたのだった。ベートーヴェンの最後の3つのピアノソナタのうち、どれが1番好きかといえば、絶対に31番、つまりop. 110 なのだ。ああ、超感傷的な我が心の友110よ・・・(哀愁に浸るスズキだった)

YouTubeのARTE Concertチャネルで公開されたその動画を貼り付けたかったのだが、すでに日本では非公開化となってしまったようだ。別の動画だが、ケフェレックさんが弾くヘンデル/ケンプのメヌエットをどうぞ。

私の好きなピアニストは男性ピアニストばかりなのだが(笑)、女性ピアニストで好きなのはアンヌ・ケフェレックとエリソ・ヴィルサラーゼである。実はヴィルサラーゼさんの方も、もうすぐ久しぶりの生鑑賞を予定しているのだ!

エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)|八ヶ岳

八ヶ岳高原音楽堂(長野県)
6月8日(土)15:00
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超退屈な日本で何かまだやっていない「やりたいこと」はなかっただろうか・・・

しばらく考えて、ふと思い出した!
確か、八ヶ岳でコンサートが聴けるはず。

結局のところ、私は家に閉じこもっていると退屈で死にそうなのだ。どこかに旅したいと思いながら、全国各地のコンサートホールやオーケストラの公演スケジュールを調べていたのだが、「これのためなら交通費や宿泊費をかけてでも行きたい!」と思えるほどのコンサートを見つけられなかった。

そうだ!それなら八ヶ岳に行ってみよう!宿泊まで入れると結構費用が嵩んでしまうので諦めていた八ヶ岳のコンサートに一度ぐらい行ってみたい!

近々開催されるコンサート一覧をみて、スズキはちょっと悩んでしまった。1つだけ行くつもりだったのだが、やっぱり2つ行こうかと・・・(笑)

苦し紛れに決断した。やっぱり2つ行こう(笑)(←オイ!)
ただし、1つは鑑賞後にもっと安い近隣の別の宿泊施設に移動して泊まる。もう1つの方はそのまま敷地内のホテルに泊まる。

エリソ・ヴィルサラーゼ Elisso Wirssaladze の公演は別の宿泊施設に泊まる。公演プログラムは以下の通り。

シューベルト:6つの楽興の時 D780 作品94
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 作品1
リスト:コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調
   :3つの演奏会用練習曲 S.144より 第1番「悲しみ」 変イ長調
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 作品83

ジョージア出身ヴィルサラーゼさんは今年82歳のはず。まだまだお元気のようだが、いつまでお元気かはわからない。生演奏を聴くのは4回目ぐらいかな?永遠にカッコイイおばちゃまである。

こちらは最近の映像のようだ。お元気そうだ!珍しくファツィオリを弾くヴィルサラーゼさん

下は古い映像だがプロコフィエフの2番

あのう・・・
私もボブカットで、イメージとしてはヴィルサラーゼさん風のつもりなのだが、誰も「ヴィルサラーゼさんに似ているわね!」と言ってくれない。(昔は映画「レオン」のナタリー・ポートマン風のつもりだったのだが・・・笑)


アレクサンダー・ガジェヴ(ピアノ)|八ヶ岳

八ヶ岳高原音楽堂(長野県)
7月9日(火)15:00
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さて、もう1つの八ヶ岳コンサートだが、こちらの若手ピアニストの公演を申し込んでしまったのだ!妙にソワソワして緊張してしまいそうだ・・・(笑)

私は若手ピアニストに詳しくないし、近年のコンクールの動向も全然追っていない・・・ アレクサンダー・ガジェヴ Alexander Gadjiev は、自分の記憶違いでなければ、コロナ禍初期(あるいは中期?)にロンドンのウィグモア・ホールからの無料YouTubeストリーミング配信でソロリサイタルを聴いたような気がしているのだが、当時の演奏はYouTubeに残っていないので、定かではない。私の勘違いかも?

つい最近まで、その名の印象から、ロシアまたは東欧のご出身だと思っていたのだが、イタリアご出身ということを知った(父親がアゼルバイジャン出身)。今回の八ヶ岳でのプログラムは以下の通り。リストの「葬送」やスクリャービンの「黒ミサ」はけっこう好きな曲だ。

リスト:詩的で宗教的な調べより第7曲「葬送」
ショパン:マズルカより6曲
     ポロネーズ第6番「英雄」 変イ長調 作品53
     24の前奏曲 作品28より第23、22、18、13、10、2番
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」 変ホ短調 作品68
ベートーヴェン:エロイカの主題による変奏曲とフーガ 作品35

なぜ鑑賞を決めたかというと、彼は、なんとなくだが、実年齢以上に精神年齢が高そうだというイメージだから・・・かな。中途半端な言い方でごめん。なぜ聴いてみようと思ったのかは、実はあまりよくわからないのだが(笑)強いていうなら、そんなところ。写真では映画スターのように凛々しいガジェヴ氏だが、動画インタビューを見てみると、ボサボサのヘアスタイルで登場するので、案外気さくな人なのかもしれない。それに、私も若白髪だったのでシルバーヘアの若者に少し親近感が沸く。

本番までにこのピアニストについてしっかり勉強しておこうと思いつつ、いや、あまり知らないまま聴いた方が新鮮で面白いかもと思ったり。(通りすがりのガジェヴさんファンの皆さん、何か知っておくべき情報があれば教えてください!)

YouTube検索するとショパンコンクールの映像ばかり出てくる。ショパンは最高に素晴らしい作曲家だけど、私はショパンばかり聴き続けたいと思う人間ではなく・・・(シューベルトなら何時間でも聴き続けるのだが・・・)

ショパンのバラードの中で私が最も好きな4番や、ポロネーズの中で最も好きな5番を選んで弾いていらっしゃることを今更ながら知り、興味深い。ガジェヴさん、気が合いますね!(?)(そして、ピアノのチョイスがシゲル・カワイというのもユニークだね。)


さて、国内での音楽鑑賞のレポートは書かない方針なのだが、この八ヶ岳の2つのコンサートは、せっかくだから旅行記として何か書き残しておこうか?いや、でも、面倒だし無意味だからやめておくかも。


東京都交響楽団|指揮:アラン・ギルバート|ヴァイオリン:樫本大進|ヴィオラ:アミハイ・グロス

東京芸術劇場(池袋)
7月15日(月・祝)14:00
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アイヴズ(ブラント編曲):コンコード交響曲より「オルコット家の人々」
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(320d)
ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67《運命》

樫本大進さんの演奏は何度か生で聴いたことあるけど、ヴィオラのアミハイ・グロス Amihai Groszの生演奏はまだ聴いていなかったので、この公演の鑑賞を決めた!また機会があれば語りたいが、けっこう私はヴィオラ贔屓なのだ。そしてアミハイ・グロスは、やはりかっこいい(笑)

古い映像だが、お二人の本拠地ベルリンフィルでのモーツァルト。



気になるけど諦めた公演

以下2つの公演をオススメします!
ぜひ鑑賞ご検討を!
(そしてできればご感想を!笑)

バンジャマン・アラールによるチェンバロリサイタル(7月)
浜離宮朝日ホール
翌月はバイロイトだし、あまり7月のスケジュールを詰めたくないので遠慮することにした。演奏曲はバッハの「ゴルトベルク変奏曲」。
下の動画は別の曲(平均律クラヴィーア曲集第1巻)だが、紹介しておく。



タリス・スコラーズのコンサート(7月)
オペラシティコンサートホール(東京新宿初台)他
同じく、翌月はバイロイトだし、あまり7月のスケジュールを詰めたくないので遠慮することにした。イギリスは声楽アンサンブルが無数にある。把握しきれない。みんなメンバーを変えながら長く存続しているグループばかり。タリス・スコラーズもそんなアンサンブルの1つ。

プログラムに含まれるアレグリのミゼレーレをいつか生演奏で聴きたい。でも、できれば日本のホールではなく、ヨーロッパの教会で(笑)タリス・スコラーズでなくてもいいから、イギリスの声楽アンサンブルで聴きたいなぁ。

下の動画は伝説的(?)なミゼレーレ動画。歌っているの同じくイギリスのTenebraeという声楽アンサンブル。


他にもいくつか気になる公演はあったのだが、これぐらいにしておこう。

ではでは!
良い音楽鑑賞を!

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