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重い肩を軽くする方法Part3

肩シリーズもPart3になりました。
前回・前々回の記事はこちらになります。
https://note.com/msuatcym/n/n33ff9fdf0615
https://note.com/msuatcym/n/nd0515e6dfda5

今回は、2本立てで書いていきたいと思います。
1.  肩甲骨挙上筋群の過緊張
+@肩甲胸郭関節の滑走性

まず肩甲骨挙上筋群の過緊張についてです。
肩甲骨の挙上は主に
僧帽筋上部線維・肩甲挙筋・菱形筋が役割を担っています。
ではこの筋群が過緊張を起こすとなぜ問題になるのでしょうか?

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まずは、
肩を挙げる時(屈曲・外転)に肩甲骨はどのように動くのが一番効率的かを考えましょう。
肩関節を動かすには、
肩甲骨の上方回旋・後傾
鎖骨の挙上
胸椎の伸展
肩甲胸郭関節の滑走性
が必須になってきます。

逆にいうと、
これらの要素が制限を受けてしまうと、
肩関節の動作不良が生じてしまうことにもつながります。

そして、
肩甲骨の挙上筋群の過緊張はこれらの動作の制限をしてしまいます。
肩甲骨挙上筋が過緊張するということ肩甲骨の動作制限につながり、
肩甲骨のポジショニングが悪くなります。
いわゆる、筋の長さ・力関係が崩れてしまうということです。

その結果、肩甲骨が正しい位置にないということは、
他の肩甲骨周囲筋群の活動も正常にできないということにつながりますよね。

また、投球動作などでも肩甲骨の挙上動作が先行(Dysrhythmia)してしまうと、
肩甲骨の上方回旋や後傾の制限にもなります。

なので、肩甲骨挙上筋群の緊張抑制は必須になってくるということです。

では、緊張抑制はどのようにしたら良いでしょうか?
今回はIb抑制について紹介したいと思います。
Ib抑制を簡単に説明すると、
緊張を抑制したい筋の筋腱移行部(ゴルジ腱器官)に刺激を加えて、
その筋の緊張を抑制するというものです。
詳しくは以前の記事を参考にしてください。
https://note.com/msuatcym/n/n117952ba0da5

まず僧帽筋上部線維の緊張抑制ですが、
後頭部の外後頭隆起の外側(僧帽筋上部起始)を軽く摩るというものです。
これをするだけで、僧帽筋上部の緊張がかなり抑制されます。

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次に肩甲挙筋の緊張抑制ですが、
頸椎の1-4の横突起を軽く触るというものです。
横突起の場所は、
乳様突起のやや前方下を押していき、骨に当たったところです。
強く触らずに、優しく触っていくのがポイントです。

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最後に、
菱形筋ですが、
肩甲骨内側縁をなぞっていくというものです。
上角から下角に向かってなぞっていくだけです。

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これらを行うだけで肩甲骨の挙上筋群の緊張はかなり抑制されます。

どれも、基本的な解剖の知識があればできることなので、
参考にして頂ければと思います。

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