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【エッセイ】「安物買いの銭失い」そこから得られる事

「安物買いの銭失い」
という言葉があります。

安い物を買ってもそれが粗悪品ですぐに壊れしまい、
また新しく買い直して結果的に高くつき損をする。

という意味です。
あんまりいい事では使われませんがそこから得られる事もあると思います。

 去年3,500円でプロジェクターを買いました。
一般的にはプロジェクターで3500円はかなり安い方です。
それまでは買ったことも、家に置いたこともなかったのであんまり自分の部屋にプロジェクターがある生活というのに実感が湧きませんでした。
でもたまたま入ったお店で3500円のプロジェクターを見た時に一目惚れし、
「安いし買ってみよう」
となりました。
実際に買って家に置いて投影してみると画質、音質も悪く明るさも全然なくお値段以下の粗悪品でした。
そこから半年もせず、新しいプロジェクターを買いました。
1万円と、そこまで高くない物でしたが前のに比べると歴然の差がありとても満足し、今現在も使用しています。
そして前のプロジェクターは使わなくなりました。

 一見するとこれは安物買いの銭失いになるかもしれませんが、プロジェクターというのが本当に自分の生活に馴染むかもわからないの急に1万円を出す勇気はありませんでした。
ですが、安物を買ったことによって自分の生活に馴染むことも知れ、生活の質が向上すことも分かったので1万円のプロジェクターを買うことに何の抵抗もありませんでした。
そうした時に3500円のプロジェクターは買って失敗したかと言われると
そうではなかったと思います。

新しい価値観、ジャンルを知るためには
「安物買いの銭失い」
は悪い事ではなくむしろ良い事だと思います。

 逆にそれ以外の場合(その良さを知っている)
で安物を買ったり、金銭的に躊躇してしまうと失敗につながったり
あんまり満足できなくなり幸福感を得られないんだと思います。

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