見出し画像

【エッセイ】転職初日の朝

 朝7時起床
いつも同じ時間にアラームはセットしていたが大体二度寝していた。
今日はすんなりとベッドから脱出。
心はすでに第一戦闘配置。

 足を止める事なくキッチンに向かい歯ブラシをとり歯を磨く。
歯を磨きながらエアポプ(AirPodsPro)とスマホを充電から切断し、
Voicyアプリを開く。
今日の未読欄には西野さん、かぜのたみさんのVoicyが更新されている。
下から順番に聞き流し、再び手を歯ブラシに戻し真っ白の壁を見つめながら座椅子に座り歯を磨く。

 泡立った歯磨き粉を口いっぱいに含みながら顔と一緒に雑に洗う。
5分前のあの眠気さはどこにいってしまったのか。水に弱いのか、
眠気=アンパンマンと覚えておこう。

 普段は食べない食パン5切れを昨日買ったのでバターで熱したフライパンの上に食パンを置く。(トースターがないので)
 食パンってだいたい少なくても5切れ1セットしかあまり見ないけど消費期限は4日くらいしかない。
こんな1人暮らしに優しくない嫌がらせがあるか、賞味期限ならまだしも消費期限と表記されてるせいで最後の1枚を食べる時に

「消費期限切れてるなぁ」

と思いながら食べないといけない。
いや、これは1人暮らしの俺に対して食パン側が

「お前どうせ1人だから手前のさらに1日古い消費期限の食パンも手に取れないんだろう、お前はこれからも惨めに食パンを漁って一番奥の新しい食パンを探しだし買い物かごにいれるのだ、ガハハハっ」

とマウントを取って優越感に浸っているのだろう。
来週スーパーに行くときは同棲してる設定マウントをとりながら堂々と一番手前の食パンを取ってやろう。

 フライパンで焼く食パンは真ん中に熱が集中して温度調節が少し難しい。
トースターなら食パンを入れてツマミを回せば美味しい食パンができるけど我が家にトースターを置くスペースはない。
冷蔵庫、炊飯器、湯沸かし器で埋まっている。
トースターがあれば料理の幅は増えるけど多分買ったとしても食パンくらいしか使わないだろう。

 食パンを焼きながらコーヒーを淹れる。
久しぶりにちゃんとした朝をしてる気がして気分は良かった。
食パンとコーヒーをテーブルに運び朝食をいただく。


5分もかからず食べ終わり食器を洗う。
そして普段から常に敷いてあるヨガマットに座ってあぐらをかき10分瞑想をして気持ちを落ち着かせる。
普段は引きこもっていたから対人へのストレスは全くなかったので必要なかったかもしれないけどこれから平日は毎日瞑想を取り入れていこうと思った。

 10分瞑想を終えスーツに着替えて髪を軽くセットする。時刻は8時00分。

モーニングルーティン
6時58分 ロフトベッド横のアラーム
7時00分 ロフト下のアラーム
7時01分 顔面リセット
7時10分 朝食、弁当準備
7時30分 朝食
7時40分 片付け、トイレ
7時50分 10分瞑想
8時00分 着替え
8時10分 出発

このルーティンを心がけていきたい(理想)
 駅に向かい家を出る。
平日にスーツ姿で外に出ただけなのに何故かいい事をしてる気分になる。
人間はなんだかんだいって社会に関わりたいんだなと思った。
 電車に乗ると同じ服をきた同性がたくさん。
通勤特急の電車ではなく各駅停車の普通電車なので、満員電車ではなかったが座るスペースはなかった。
40分で会社に到着する。
スタッフ用のドアを開け
「失礼します」
と小声で発しオフィスに入る。

前職と全く違う職種なので右も左もわからないががむしゃらにやって行くしかない。
まさし物語 転職編がスタートする。








この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?