文学賞の読み方とは

どうも一般的な解釈にズレが生じているようで気になっている話、文学賞は作家が受賞するものと思われがちだが、実際は作品に贈られているものであるということ。
作家は、あくまで〇〇賞受賞作品の著者であって、メディアが取り上げる〇〇賞受賞作家が正解とは言えず、太宰治が芥川賞を手に出来なかったのもそこで説明しておけば、あれこれ変わっていたかもしれない。
野球で例えるなら、一本のホームラン、もしくは今日のMVPに賞を贈るようなもので、年間の打率やホームラン数、年間MVPが評価されている訳ではない。
トータルの活躍で評価される賞と言えばノーベル文学賞とかあるにはあるが、ひとつの作品を実力の基準として評価するやり方が一番わかり易いのも否定出来ない事実でもある。
〇〇賞受賞作家の作品を読むのではなく、〇〇賞受賞作品とした作品ベースで触れられることをお奨めしたいし、それがその〇〇に見合う作品なのかどうかで判断いただくのが良いかと私は思います。

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