かつての詩34「トランジスタシス」

「トランジスタシス」


エレクトロニック エレクトロニック
次世代の才能が動き出した
もはや敵なんかいない

エレクトロニクス エレクトロニクス
旧態の才能はもはや散るだけ
砕け散るか跳ね返るかは心掛け次第

才能は十二面体
投げ付けられてもただでは終わらない
尖った角でぶつかってやれば良い
幾度か打ち付けられて
やがて角を失った時
今度は僕が落下する番だ

でも僕は落ちても砕けないぜ
跳ね返って弾き飛ばしてやるさ
その術を知る者こそが本物って奴だから

エレクトロニクス エレクトロニクス
次世代の才能は動き出した
もはや誰も止める権利はない

エレクトロニック エレクトロニック
旧態の才能は熟れた果実
熟し過ぎれば枝から垂直落下

時代は変わる
何処まで変わるかはやり方次第
何処まで変えるかは思いやり次第
何処まで進んだって
人間のやるべきことに何ら変わりはない
同じことを違う形で推し進めるに過ぎないのだ
その判断が特権だから
人間の世界は人間にしか作れない

エレクトロニック エレクトロニクス
次世代の才能は動いている
血も水も電気信号も流れ続ける
時代にカーソルを合わせれば
変動する時代のスパイラルに溺れて行くのさ



Masanao Kata©️ 2011
Anywhere Zero Publication©️ 2019


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?