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時計の針は胸を突き続ける

たまに連絡くれるよね
それのせいで忘れられないの
伝えないで終わった
気持ちが甦るからやめてよ

夜のラブレターは感傷的
だって夜は感情的
では朝に目覚めてすぐにふと
君のことを考えるのは
この恋が本物だから?

君に幸あれと心から
願うのは無理をしていることだと
受け止めきれないまま
時計の針は胸を突き続ける

たまに呼び出すよね
それのせいで勘違いするの
もしかしたらと期待させる
君が許せなくなるよ

君と会って話すたびに
知りたくもないことを知らされ
君のことを知っていくたびに
好きの気持ちが加速する

君に幸あれと心から
願えない自分はかっこ悪いと
言い聞かせている間にも
時計の針は胸を突き続ける

始まりの好きではなく
終わりの好きを伝えることに
意味があるかはさておき

時がストップしているのは
遠慮する心のせいだと
わかっていながらでも
時計の針は胸を突き続ける

君に幸あれと心から
願う時どしゃ降りの雨の中
待ちぼうけをしている気分
それでも針は胸を突き続ける

苦しいからこそ、もうちょっと生きてみる。