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自己肯定感を育む子育て 量より質のコミュニケーション術 ①ハグすること


朝早く出勤し、夜遅く帰ってくるえびちゃん先生が、娘との関わりの中で大切にしていること。それは「自己肯定感を高める関わり方」をすること。中でも【ハグすること】と【自己決定を尊重すること】【話を遮らずに最後まで聞くこと】を大切にしています。

平日はとにかく時間がない!

起床 5時半
出発 7時15分
帰宅 早くて8時 遅ければ日付が変わる直前のことも


娘と触れあえるのは出勤前の15分!あとは早く帰れた日のお風呂から寝るまで


短い関わりの中で最も大切にしているのがスキンシップ、中でも【ハグすること】です。

ハグによるストレス軽減効果って、感じませんか?

最近読んだ本にも、このようなことが書いてありました。

人は仕事や生活がうまくいかないときでも、大切な人に抱きしめられたりして「安心感」をかみしめることで、焦って解決するのではなく、ゆったりとした気持ちで全体像を捉えて問題に向き合えるようになる。

ー山口創「皮膚感覚から生まれる幸福 心身が目覚めるタッチの力」より

実は在米中、車を運転していて信号で停車していたら、前方の巨大トレーラーがゆっくり下がってきて運転席のドアにめり込んできた、という事故を経験しました。


英語科教諭とはいえ、学校英語で「俺は悪くない、お前の車が小さすぎたんだ!」と言い張る相手と口論する方法、なんか習っていませんからね。半泣きになりながら必死で電話番号を聞き出し、娘の安全を確保して、その当時英語の勉強のために通っていた教会へたどり着いたときには心身ともにボロボロでした。
その時です。私に英語を教えてくれていた老夫婦が、二人の間に挟むようにして私をしっかり抱き締めてくれました。「怖い思いをしたね」「よくがんばった」と声をかけられ、すごく安心したことを覚えています。

そして考えたのです。


「あれ?最後にお母さんに抱き締められたのって、いつだろう?」って。


日本の文化にないから仕方がないのかもしれませんが、実母に抱き締められた記憶は小学校に上がる以前なのでは、というほど遠くなっていました。

アメリカ生活中、教会の先生方は挨拶や私が元気の無いときなど、折に触れてかたく抱き締めてくれました。最初は照れ臭かったけど、慣れると心地よく、安心できると思ったものです。

これを実母と分かち合いたい!と思いました。なので、アメリカから帰国し、最初に空港で顔を合わせた時に母の胸へ飛び込もうとしましたが、これまでハグする習慣がなかった30代後半と60代中盤の母子には、もはや不可能で、握手が精一杯でした。

だから、娘のことは習慣的に抱き締めよう!と決意しました。


娘が大きくなってからも、「心の基地」が私であるように。

不安になったら、お母さんに抱きしめてもらおう、と思ってもらえるように。


おはよう、の時も

いってきます、の時も

ただいま、の時も

よく頑張ったね、の時も

あなたの行いは許されないことだよ、諭す時だって


日常のありとあらゆる場面で、まず「ぎゅっと抱きしめる」ことを習慣にしました。


娘は今5歳、この夏で6歳ですが、私の胸に抱かれることに違和感も恥じらいもないように見えます。

なんなら、いってらっしゃいのハグを欠かさず彼女からしてくれます。今のところ私の目論見は成功と言えるでしょう。

忙しい現代だからこそ、コミュニケーションは量より質

まとめると、

・「ハグ」がもたらす安心感は人をポジティブにする。
・大人になってからは「ハグ」の習慣を身に付けることが難しい。だから幼いうちから習慣的に抱きしめよう。

ということです。いつまでも娘の「心の基地」でいられることを切に願って、明日も朝から抱きしめます。




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