詩 「鑑賞者」
音楽を愛する者は
音を聴いておらず
詩を愛する者は
文字を読んでおらず
絵を愛する者は
線や色を見ておらず
彼らが愛したのは
作品そのものではなかった
鑑賞者としての彼は
何かを受け取る者ではなく
自分の足で歩き
何かを探しに行く者であった
そして
彼はついに
彼自身と出会う
触れたことのない
自分の一部に
指が触れたとき
彼はそれを
愛するようになった
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音楽を愛する者は
音を聴いておらず
詩を愛する者は
文字を読んでおらず
絵を愛する者は
線や色を見ておらず
彼らが愛したのは
作品そのものではなかった
鑑賞者としての彼は
何かを受け取る者ではなく
自分の足で歩き
何かを探しに行く者であった
そして
彼はついに
彼自身と出会う
触れたことのない
自分の一部に
指が触れたとき
彼はそれを
愛するようになった
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