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「藤堂海来探偵社」を書き始めたわけ

もし、私のnoe記事を追っている読者様がおられましたら(フォロー様もいらっしゃいますので)、いきなり小説が始まって、もしかしたら戸惑っていたりする方もいらっしゃるかもしれませんので、書き始めた訳について少し語りたいと思います。

きっかけは、連載形式でやってる「蜉蝣の恋愛講座:般若心経」でナンパのことを書いたことでした。その中に、私が勝手に空想したナンパのやり方が、簡単なストーリー形式で書いてあります。書いていて、ふと気付きました。あ、そうか、ナンパも小説になるのか、と。

実は私、過去に一冊だけですが、大手出版社のKADOKAWAから小説本を出版させていただきました。小説投稿サイトのカクヨムで、暇潰しに書いただけの初めての小説が、たまたま気まぐれに応募したカクヨムで実施さてれていたあるコンテストに佳作入選してしまったのです。ビギナーズラックというやつですね。

これですけど、ほんとに偶然で、KADOKAWAのこのレーベル編集部のある人の目に止まっただけなのだと思います。評価してもらえてもちろん嬉しかったし、書籍化されたのも嬉しかったのですが、ビギナーズラックというのはよくある話が、勘違いしちゃうんですね。文才が自分にあるのだ、とか。どんなに見かけ上謙遜していても、私も人間ですから、自分を驕ってしまうわけです。

で、カクヨムは何作でも好きなように小説を投稿できるのですけど、実質的にはこれ以外には小説を書くことは出来ませんでした。チャレンジはしたのですけど、全然書けないんです。当たり前の話で、アイデアそのものがありません。適当に思いつきはしますが、そんな無理矢理出したようなアイデアなどうまくいく訳ありません。元々小説の趣味すらないんですから。

それで、全然書けなくなって、投稿サイトにも見向きもしなくなって2年余り。偶然に偶然が重なって、フェミニズムに興味を持ってTwitterでコソコソ投稿し始めたりして、note記事なんかも調子に乗って書くようになります。承認欲求ですかね、せっかく興味持ったんだから、何か成果を出して他人に評価してもらいたいなぁ、なんて思い始めるわけです。

でまぁ、前述したようなナンパの記事のそれもあり、フェミニズムと合体させると面白いんじゃないかと、その思いつきのままに一話目を書いたら「ありゃ、これイケるんじゃね?」と錯覚し始めたわけです。参考にしたアイデア自体は他にも様々あります。それはまた完成させられたときにでも、あとがきに書けたらなぁと思うので今は語りません。

余談ですが、村上春樹によれば、小説なんか誰にでも書けるんだそうです。私もそう思います。あんな奴でも小説書けるんだな、と私でも思う人が実際、山のようにいます。それを面白いとか素晴らしいとか、あるいは売れたりするのは、あくまで広い意味での読者が判断することなのですけど、書くだけなら、文章さえ書くことが出来るのであれば子供でも書けてしまうわけです。

そんな風に、実際には別に大したことでもないのに、文才があるなどと錯覚した自分が恥ずかしく思います。でも楽しいんですね。それをちょっと忘れてたなぁと。小説でもなんでもそうですけど、自分が自分の意志で何かを作るというのは、要は「道楽」なわけです。その楽しさを、今回の小説で存分に味わいたいなと、小説を書き始めたのはそういう理由です。

その自分の道楽を、そんなに多くなくてもいいから、他人に読んでもらえるだけで望外の喜びです。クソミソにけなされたって構わない。もちろん読者のことは考えて書きますけど、低評価バッチコイです😑

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