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新卒で入った会社を退職して、スタートアップに転職したら怒涛の1年になった

振り返りも兼ねてGmailを見返していたら、ちょうど1年前の今日、今いる会社から内定を貰っていたことが分かり、感慨深かったので書いてみます。
2019年5月、スタートアップ『株式会社GIG』に人事として入社しました。

2018年12月27日にGIGから内定を貰った

転職活動の面接の中で、ダントツ、ワクワクした会社がGIGだった。

「ここで働きたいなー!」って思っていたら、内定が貰えて、すぐに承諾の返事を送り、最高にハイテンションで仕事納めして、冬休みに入った。

ちなみに、前職も人事で、担当は人材開発。
当時は、年度末である3月に向けて、若手向けの大きな研修プロジェクトを絶賛担当中。4月には新入社員研修も控えている、という超繁忙期。

担当しているプロジェクトは最後までやり切りたかったので、ダメもとでGIGの代表 岩上さんに「5月入社でも大丈夫でしょうか…」と恐る恐るメールを送ったら、「GW明けにお待ちしてます^^」的なメールが。優しい!

年明けすぐ、上司に転職先が決まったこと、退職したいことを報告。

GIGの配慮もあり、上司に意向をくんでもらえたこともあって、研修プロジェクトを最後までやり切って、4月末に退職。

緊張して45分前には到着していた入社日

GW明けの5月7日。
有給消化という名の大人の夏休みも相まって、働くのは久しぶり。
ちゃんと給料分働けるか、組織に合うか、仲良くなれるか、そわそわして、最寄り駅に着いたのは就業時間の45分前。

さすがに早すぎるので、オフィスの周りをぐるぐる散歩して、写真撮ったり、挨拶のシミュレーションもしてた。
↓は入社初日のお散歩中の写真

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エミさん(私が配属されたチームメンバーで、入社オリエンを担当してくれている姐御)が笑顔で迎えてくれたことにホッとしつつ、初日はあれよあれよいう間に終了。

数日、働いてみての正直な感想…

若い!!!そして、早い!!!
あと、いろいろ整ってない!!!!!マジで?!

入社して1週間くらいは、総務系の仕事を教えてもらったり、会社のルールを覚えたり。ひゃー、これ全部覚えるのか!しかも人力で作業してるの?!マジ?!みたいな、怒涛の1週間。

人事っぽい仕事をし始めたのは入社して1週間後から

日報を読み返したら、入社して5営業日目が、GIGでの面接官デビューでした。早くない?中途だったら、まあそんなもんかな。

採用担当がそれまでいなかった(代表の岩上さんがやってた!)ので、まずは採用の仕事にアサインされました。入社して1カ月、1次面接にちょこちょこ入り、求人票作ったり、採用のオペレーションしたり。

ちょっと慣れてきたので、岩上さんに「もうちょっと負荷かけても大丈夫です。何か巻き取れるものとかありませんか」ってSlackで送ってみた。6月10日だった。
そしたら!!!!大変なことになった。

「それでは…」と降ってきたのは、採用全般のタスク。
Slackを送ったその日から、書類選考と1次面接を担当することになる。(ついでにFA制度みたいなものと、従業員ヒアリング制度も作ってほしいって言われた)

え、待って。ちょっと待って。
これ全部、今まで岩上さんがやってたの?え?どうやって?の状態

とてもありがたいことに、GIGは毎月500エントリー以上応募が来ます。
単純計算して、毎日20名~30名ぐらいの応募数。
面接、候補者とのやりとり、書類選考…それだけで夕方に。
近くにある小学校のチャイムが聞こえると、とても焦る。

採用だけやってもらうために、そこそこ良い給与を払って私を雇ったはずがない。採用担当ととして業務をまわして欲しいだけなら、もっとコストを抑えられる方法がある。ということは、採用だけやって1日終わるようでは、私は給与分の価値が発揮できていないってことになる。

つまり、採用しながら、FA制度作ったり、従業員ヒアリングしたりと、人事全般ができないとダメということ。さて、どうしようか。

社内FA制度とは
社員が自分の経歴やスキル、実績を希望する部署に自ら売り込み、異動や転籍を可能とする人事制度のこと

スピードとアウトプットのギャップ

前職はそこそこ大きな会社だったので、何か新しく制度を作って導入するということは、結構な労力が必要なことだった。
時間にすると多分2カ月~半年ぐらいかかるイメージ。

企画書作って、上司に出して、部上に承認を貰う。ここまでで約1カ月。
場合によっては社長の承認が必要で、何度も修正する。
従業員説明会を開き、制度を説明する用の従業員向けの資料をつくり。そんなこんなしてると、あっという間に3カ月~半年。

社内FA制度を作るにあたり、GIGで初めて制度を作る、ということで、前職と同じように企画書を作った。パワポで15枚くらいの資料。
けど、岩上さんの反応は薄め。あれ????

どうやらこんなに作りこまなくていいらしい。
パワポで資料とかいらないみたい。
目的と概要と、フロー、スケジュールがまとまってれば箇条書きで良さそう。

何はともあれ、その企画書を岩上さんに見せてたら、「まずは、これで運用してみましょう!」とのお返事。

え!!!
いいの??ツッコミとかないの??
リスクとかさ!!気になることとか!導入して大丈夫??

て心配に思うぐらい、さくっと進んで導入した。

前職では、「穴がないよう、考え抜かれて準備がされていること」が求められたけど、GIGでは「穴は修正すればよいので、まずはやってみること」が求められていた。

入社して7カ月でやってきたこと

というわけで、入社してから7カ月でいろんなことにチャレンジさせてもらいました。

社内FA制度 / 公募制度 / 従業員定期ヒアリング / 新入社員面談 / 従業員アンケート/ 新卒向けイベント / マネジメント向け研修 / 面接官研修 / 休職フローと手引書 / MVVワークショップ / OKR など。

それ以外にも、広報やってみたり、採用やったり、庶務的なことやったり、BBQや運動会を企画したり…

とにかくあっという間の7カ月。

とても嬉しいことに、12月からは「経営推進」という労務以外の人事、広報、総務を管轄している部署を任せてもらえて、経営陣が意思決定をする近くで仕事ができている。

近くにいる分、事業課題や会社の課題も見えやすく、バックオフィスとしてどうすべきかの方針も考えやすい。
これは、スタートアップに入社して良かったととても思っていることの1つ。

「売上以外で会社の前進に貢献せよ」

私たち人事は、「間接部門」とか「バックオフィス」とか「コストセンター」というように、「売上に直結しない裏方の部署」という名称で呼ばれる。
だけど、私たちのミッションは「会社が前進するために何ができるか」。
売上以外で会社の前進に貢献する、という特殊な役割を背負っていて、「今どうやって事業に貢献すべきか」は、会社の課題が分かっていないと手段を考えるのは難しい。
スタートアップは経営が近いので、課題がダイレクトに伝わってくる。その分、施策の効果も顕著に分かる。責任は重いけど、意義を感じながら仕事ができているのはとても楽しい。

周りに感謝することが多かった2019年

書き出したら長くなってしまったのだけど、結局まとめると、とても色んな人に助けてもらってやってこられた1年間でした、ってことです。

GIGに入社して、生まれて初めて人事制度を作って導入できたのも、短時間で研修が作れたのも、ポジション採用の面接ができたのも、前職の先輩や上司に鍛えてもらったから。
何度もダメだしされて、寝ずに資料作った日もあったけど、今振り返ってみて、新卒で入社して本当に良かったと思っている。出会いも含め、一生ものの財産になった。

それから、採用や研修、制度など、色んなことを任せてくれて、ズレやGAPがあっても、辛抱強くすり合わせてくれた岩上さん。
きっと、「そういうことじゃないんだよなー」と思うことや、「ちょっと違うんだよね」と思うことは多かったと思う。けれど、GAPが発生したなら、すり合わせればよい、というスタンスでいつも対応してくれた。(そしてこの姿勢はとても学びになった)

そしてそして、私が制度を作ったりすることができたのは、日々発生する突発的な問い合わせ、書類作成から備品の発注まで、細かな業務をバックオフィスの姐御、エミさんが担っていてくれたから。
彼女がいなかったら、私は毎日きっと、採用と総務に追われて、制度やアンケート策定なんてとてもできなかったと思う。やりたい業務かどうかではなく、自分の果たすべき役割を全うしてくれた本当に頼もしい相方。(この膨大なタスクをこなしつつ、頭使う仕事もしているのは本当に尊敬している)

それから、入社したときは、面接で社員の仕事内容について聞かれて答えられない状況だったけど、いつ聞きに行ってもみんな丁寧に教えてくれた。おかげで、全職種、ちゃんと業務の説明ができるようになった。

さらに、12月からは、おざちゃんという後輩も増えて、チームはますます活気づいた。裏表がなく、前向きで明るい。一生懸命に取り組んでくれていて、私も頑張ろうって思える。毎日、とても刺激をもらっている。

うん。やっぱり振り返ってみると、とても助けられている。
来年は、私もたくさん、助けられるようになりたい。
そんな決意を込めて。


それにしても12月27日に公開しようと思っていたのに、だらだら書いてたら28日になっちゃった。こういうとこだな。

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