わからないけど、面白い読書
私が大学生になり、これまでと大きく変わったことといえば、間違いなく
読書の習慣がついたことだ。
高校生までは自発的に本を読むことなどほぼない。それまでに読んだこと
ある本らしい本といえば、百田尚樹の「永遠のゼロ」、東野圭吾「素敵な日本人」くらいだった。
しかもこれらの本も自発的の読んだというより、学校の読書の時間のためにとりあえず買ったという消極的な理由だ。
そんな「活字」というものに全くと言っていいほど興味のない人間が(ちなみに大学受験時も理系選択だったため、国語への親しみも皆無である)
どうして大学生になり、いきなり本を読み始めたのか。
自分の思考の振り返りも含めて振り返ってみたいと思う。
読書を始めたきっかけ
考えると何か明確なきっかけや理由があったわけではない。
「なんか本読みたい気分だな」と思い、書店に行き本を買う。
勉強しよう!とか、教養を身につけよう!など高尚な理由で始めたわけではない。
そんなよくわからないある種の気分で始めた読書が、ここまで続いているのも我ながら不思議である(というのも、私は超がつくほど熱し易く冷め易いタイプである)。
読書が生活の一部になった理由
ここまで読書が続いている原因を考えると、私は純粋な知的好奇心で本を選び読むことが多いことが理由の一つだと思う。
もちろん大学の課題などで必要に迫られて買うこともあるが、それは一握り。これまで買ってきた95%の本は自分の興味で買ったものだ。
結局のところ、自分が「楽しい」とか、「面白い」とか、「もっと知りたい」と思えるものでなければ到底それが習慣になることはない。
それが私の場合は本だったというだけのことである。
もう一つ理由があるとすれば、本のは終わりがないことだと思う。
一冊の本はその一冊で完結しない。その本の中で紹介されている他の本だったり、その本の中で扱われている別の知識に関する本へと綿々と続いていく。
読んでも読んでも新しい知識への好奇心、探究心のようなものが芽生えてくるので芋づる式に新しい本を読みたくなるのだ。
この連続性も読書の大きな魅力の一つだと強く思う。
読書の面白さ
読書の面白いポイントはなんと言っても「読んでもよくわからないこと」であると思う。
少し意味がわからないかもしれないが、私は真剣にこれこそが読書の面白いところであると思っている。
「わからないところ」というと少しわかりにくいのでもっとわかりやすくすると、本を読むことで「疑問点」が生まれることにある。
本は、基本的に何か問題に対するアンサーが描かれていることが多い(ビジネス書の類は特にこの傾向が強い)。
つまり普通なら疑問に対する答えを提供するのが本の役割と言えるが、私の場合本は答えを供給するというよりはむしろ自分の中に疑問点を浮かび上がらせてくれるものなのである。
そしてこの疑問を違う本であったり、自分の生活の中で解決していく営みこそが読書をする最も楽しい部分であると私は思う。
とりあえずなんでもいいから読んでみよう
とりあえず何か買って読み始めてみよう。
そこで少しでも面白みを感じたならばぜひそのまま新しい本に手を伸ばして行ってみてほしい。
仮にそこであまり面白みを感じなかった時は、まあ読書はしなくてもいいと思う。
大学生をやっているとインスタなどで大人が大学生のうちは本を読めとやたら言っているが、別に興味を持てないのであれば読まなくていいと思うというのが私の正直な気持ちである。
面白くないと思いながら本を読んだところで時間の浪費にしかならない。
それなら自分が心底楽しいと思えることに時間を使った方が100倍いい。
結局自分にとって1番楽しい、熱中できることを探してやるというのが最も重要かつやらなければいけないことなのではないかと思う。
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