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教育移住ママにとって「いちばん大切なこと」

最近ある人から

「Yurikoさんは2カ国に教育移住をしていますよね。これから教育移住をしたい人に向けてのアドバイスってありますか?」

と聞かれました。

そのときは、以前からnoteにも書いているように、

■ あせる必要はないこと(日本でできることもたくさんある)


「目的、出口戦略、プランB」を考えておくこと

とお答えしました。

でもまだ何か言い足りない気がしていて、「あ、これかも」ということに思い至ったので、今日は「教育移住ママにとっていちばん大切なこと」というタイトルでの所感を書かせていただきます。



子どもが「所属意識を持つこと」


以前に、マレーシア在住の文筆家・編集者の野本響子さんとお話していた際にも出てきた話なのですが、つくづく思うに、
英語力の伸びも含め、留学の「成功」はその学校に通う子ども自身が「所属意識」を持てることがとても重要だと実感しています。

私の言葉で説明するなら、「所属意識を持つ」ということは、「ここが自分の学校だ、居場所だ」と思えることです。

そこに友達がいたり、信頼できる先生がいたり、大好きなスポーツができる環境があったり、授業が楽しかったり、なんとなく好きだなと思ったり、人によって決め手はさまざまですが、子どもがその場所で安心できて、ポジティブな気持ちでいられることがとても大事です。


「子どもが所属意識を持てているかどうか」の判断基準


そして、我が子は「所属意識」を持てているのか? を簡単に判断するなら、子どもの口から学校名が日ごろの会話に頻繁に出てくるかどうか」がひとつの基準になります。

もしくは、学校の友達や先生の固有名詞が出てくるか、も判断基準になると思います。(数学の先生、と言わずに「Mr.○○」と言うとか、「クラスの子」と言わずに個人名を言うとかです)


そしてママが「○○○意識を持つこと」


子どもが「所属意識」を持つとするなら、ママは何を持てばいいのでしょう。
この答えが、私が今日思い至った結論ですが、それは「ママが当事者意識を持つこと」です。

教育移住の主役は「教育を受ける子ども」ですが、低年齢での移住をする場合、多くは親の意思や都合が働いていることと思います。ママ自身も「行きたい」と思っているケースもあるし、ママは日本が好きなのにパパや家族の判断として行くことになった、という人もいるでしょう。

でもどんな場合でも、「ここがどこであれ、ここに来たのは私だ。ここにいるのは私だ」という意識を持つといいと思うのです。

エージェントが勧めたから。
これが当たり前だから。
学費が高い学校だからいろいろやってもらえて当然。
あの人は常識がない。あっちが悪い。

と「自分の常識」でものを見たり、「お客様意識」を持っていたりすると、何かあったときに他人や環境を責めたくなってしまいます。文句を言いたくなってしまいます。
(そして、海外では「何か」が必ず起こります。必ず、です)

そんな姿や心情の動きを、子どもは見ています。
そうすると、子どももこの新しい環境に置いて「所属意識」を持ちづらくなると思うのです。

これから教育移住をするなら、日本語で書かれた情報だけで判断したり、人が書いたブログやSNSを見て満足するのでなく(私のこのnoteもですね)、文字や動画だけではなく実際に当事者に話を聞いたり、学校の情報を英語で検索したり、学校の留学相談窓口に問い合わせをするなど一次情報にあたることです。
そしてできる限り、実際に学校に自分たちが足を運ぶ、体験授業に参加する(サマースクールではなく)、街を見たり歩いたりしてみるなど、肌感を得ることも大切です。

生まれ育ちも感性も、目的も違う他人の言うことをそのまま信じても、あてはまらないことが多々あります。

そして教育移住後であれば、ママもできるだけ学校に関わることをおすすめします。
アセンブリー(集会)や季節のイベントに参加したり、先生や職員さんと言葉を交わしたり、クラスや学年代表の現地ママと交流を持つといいです。
自分ができる貢献を学校・コミュニティに対してすることも大切だと思います。ママのボランティアを募集していたら、勇気を出して手を挙げてみましょう。
(日本の一部PTAのように過度で理不尽で非効率なことは起こらないので気軽に参加してみましょう。合わなければ途中でやめればいいです)

多くの場合、自分から心を開いて行けば親切にしていただけますし、自分が先にGiveしたものは後で何倍にもなって返ってきます。特に初期は。


昔に書いた記事なので少し恥ずかしいですが、「ママ友の作り方」もご参考に。英語での文例(私が実践した)も書いています。


日本人ママ同士はこうしたらいいんじゃないかな? って心得はこちらに書きました。


そのうち、子どもは親を必要としなくなる


そのうち、子どもは親を必要としなくなるし、それが子育てのゴールなわけですが、低年齢での教育移住なら親も当事者。
さりげなく子どもの環境の近くにいると、自分もより楽しめると思います。

休み時間やクラブ活動の時間にさりげなく通りかかってみるもよし(学校によっては事前のアポイントが必要な場合もあります)、
たまには早めに迎えに行って、自分の元に戻ってくる前に我が子がどんな友達と何をしているときにどんな表情をしているのか、見てみたらいいと思います。

するといろいろなことがわかるし、困ったことが起こったときの対応を考えるネタが集まりますよ。

こんなお話や海外での気付き、マレーシアにいたときにわからなくてカナダに来て見えてきたことなど、これからも書いていきたいと思います。
ちょっと大っぴらに言えないけど残しておきたいことは有料マガジンで書いています。
よろしかったら、しおりがわりにフォロースキをしていただけたらうれしいです。


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