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体験談。素敵なママ友を作るコツを具体的に解説します(2)褒め言葉編【マレーシア留学ホンネの話8】

これまでに、知り合いなどから聞かれた質問に答えたものの中で、納得や感謝をしていただいた回答をnoteの方に残しておくシリーズです。

不定期に更新していきますので、これからマレーシア留学・低年齢での海外留学・母子留学などを検討されている方はぜひフォローしてくださいね。

前回までの記事はこちらのマガジンに入っています👇

https://note.com/mrsrosy/m/md8037da76fc3

質問1~4は前回までの記事に掲載しています。

質問5.ローカルのママ友ってどうやって作るの?具体的な方法が知りたいです。


前回からの続きです。


前回は、「まずは、あいさつ!」ということで、具体的なあいさつの言葉と、フレンドリーな印象を与える重要ポイントについて書きました。

あいさつの次におすすめするのは、「相手を褒めること」です。

日本語でも英語でも、「褒め言葉」はコミュニケーションの潤滑油。
「褒めること」の根底にあるものは日本語でも英語でも共通。そして褒めたときの相手の反応はだいぶ違う、っていうのが私の体験からの感想です。

今回は、言って間違いなし!相手に好印象を与える褒め言葉集をご紹介します。
日本でのママ友作りの際も、参考にしてくださいね。

おすすめ褒め言葉1:well mannered /polite

誰だって、自分の子どもがいちばん可愛いもの。子どもを褒められて嫌な気がする人はいません。

「褒め」の最も大切なポイントは、その褒め言葉がちゃんと「その子にあてはまる事柄であること」と、褒め言葉を発する人が「本当にそう思っていること」です。

わりと多くの子にあてはまり、なおかつ、言われたらほとんど全ての親がうれしい気持ちになる言葉がこの「well mannered」「polite」です。
どちらも「品がいい、マナーがよい」という意味合いですが、「well mannered」の方がどちらかというと、より「しつけがいい」というような印象があります。対して「polite」の方はその子の資質を指しているように思います。
(「Well mannered」という言葉自体は、マレーシアに来てすぐの頃に、ママ友の作り方をオンライン英会話のCambly(キャンブリー)のイギリス人先生に相談して、教えていただきました)

あいさつができる子
お片付けができる子
お礼がいえる子
おとなしくて目立たない子(攻撃性のない子)
おともだちに親切な子


などなど、よほどやんちゃな子でもなければ、ほぼ誰にでも当てはまります。

これまで、ローカルのママ&パパに言って百発百中で打ち解けた褒め言葉です。おそらく、「well mannered」や「polite」という言葉には、「あなたの家庭の育て方がよい」という意味を言外に含み、子どもを通して親を褒めている感じがするからかな?って思います。

ローカルのママ友との距離を縮めたいときに、ぜひ使ってみてください。

【使用例】
「○○(子どもの名前) is well mannered!」


そしてこの後に、具体的なエピソードを付け加えればパーフェクトです。

He is always kind to classmates. (いつもクラスメイトに親切ね)
She always say hello nicely to me. (いつも素敵に挨拶してくれるの)
などなど


おすすめ褒め言葉2:talented for ○○


おすすめ褒め言葉のその2は、その子の特技や優れた才能を褒めること。
コンクールで優勝したとかものすごい賞をとったとかでなくても、小さなことに着目して褒めてもらえるとうれしいですよね。

例えば、アートの時間に描いた絵が飾ってあったとか、学校のミュージックリサイタル(音楽発表会)を聴いたあとなどに、こんな風に言ってみましょう。

【使用例】
「○○(子どもの名前) is talented for arts!」 (アートの才能あるのね!)

○○(子どもの名前) is talented for music/violin!」(音楽の才能あるね!/バイオリン上手だった!)

そしてこの後に、自分の感想を加えればさらに素敵です。
I love the coloring! (色使いがいいね!)
I love that pink! (私はこのピンク色が好き!)
とか
It was beautiful! (きれいだった!)
The rythm was very good! (リズムがとても良かった!)
などなど。

難しい言葉を使わなくても、気持ちは伝わります。

コンテストレベルの出来でなくても、子どもが一生懸命取り組んだものを褒めてもらうのはうれしいもの。ぜひ「talented for ○○」で「○○の才能あるのね!」と少しおおげさに褒めちゃいましょう。

なお、単にtalented だけとか、逆にtalented for everything とかにしちゃうのはよくない、とオンライン英会話の先生はおっしゃっていました。全てに秀でている人はいないので、限定しないと真実みがない、というのがその理由です。

おすすめ褒め言葉3:I like your ○○


子どもを褒めるのもいいですが、ママ本人を褒めるのもいいですよ。
おすすめは、服やアクセサリー、ヘアアレンジなどを褒めること

顔やスタイルそのものを褒めるのはわりとNGワードが多いし、文化的に美の基準が違って難しかったりもするので、いくら相手が美人でスタイルがよくても身体的特徴を直接褒めるのはひとまず避けましょう(目が大きいとか、背が高いとか、痩せているとか、髪や目の色とか)。

これ、実は娘の友達でよく私の小物を褒めてくれる女の子がいて(笑)
「そのスカーフの色、好き。どこで買ったの?」とか「そのイヤリング好き」とか「今日のネイルいいね」とか、ちょっときれいな色や特徴的なデザインのものを身につけていると、すぐ言ってくれるんです。
言われてうれしかったので、私も彼女のまねっこしています。

【使用例】
I like your earrings! (そのイヤリングいいね!)
I like the colour of your shirts! (そのシャツの色いいね!)
This pink is beautiful. It suits you! (ピンクがきれい、似合ってる!)

「I like ○○」ということで、「私」が思っていることなので、ゴージャスなものでなくても新しいものでなくても、何にでも当てはまります。
いいなっ、と思ったら気軽に「I like」で言ってみましょう。

「結婚前から使っているのよ~」とか
「義母が買ってくれたものだけど、そういってもらえてうれしいわ」とか、
「いつも黒ばかり着るからたまにはこんな色も着てみたのよ」
など、意外に具体的な返答がかえってきて、まんざらでもないんだな、ということがわかります。


簡単で使いやすい、その他のおすすめ褒め言葉


その他、こんな言葉も簡単で使いやすいので、ぜひ覚えておいてくださいね。
ポイントは、「ちゃんとその子にあてはまること」と、「相手の子どもの名前を言うこと」です。

(名前) is a great artist! ( I love the coloring!)
絵や音楽などアート分野を褒めたいとき

(名前) is a great musician! (It was touching!)
楽器や歌などを褒めたいとき。
touchingも重要キーワード。
「感動的」という意味で、スピーチの内容がよかったり音色がきれいだったりしたときに、ネイティブもよく使います。

(名前)is kind.
(名前)is caring.
(名前)is always nice to my child.
優しい/親切な子を褒める時

(名前)is smart.
(名前)is talented for math.

賢い子/算数が得意な子を褒める時

(名前)is social.
(名前)is open minded.
社交性を褒める時

(名前)is brave.
チャレンジ精神、正しい行い、勇敢さなどを褒める時
(中華系の人に良く言われました)

(名前)has sense of humor.
ユーモアを褒める時
(イギリス系の人に良く言われました)

My child admire (お友達の名前)
うちの子、○○ちゃんを尊敬しているの
(そんなに重たい意味ではなく、いいところを認めている、素敵な子だと思っている、というニュアンスで使えます)

あとは単に、「Good job!」、 「〇〇 did great! 」、「〇〇 was amazing! 」、「She is Awesome! 」、「It’s incredible!」などの簡単な言葉でも十分!
発表会の出番の後、スポーツのシーンで活躍したとき、気軽に、隣にいるママに一言、褒め言葉をかけてみましょう。

その後ゆっくり親しくなっていくためのよいきっかけになりますよ。


実例:ネイティブに喜ばれた褒め言葉


少し慣れてきたら、自分の率直な感想を付け加えてみましょう。さらに届くメッセージとなりますよ。

例えば、私はこんな風に言っています。 

My doughter's first day would have been totally different without ○○.

娘が転校した初日にとても親切にしてくれたとっても社交的な女の子がいて、本当に助けられたので思ったままを伝えました。そのママ友に「今まで言われていちばんうれしかった褒め言葉」と言われ、距離が縮まり、その後いろいろ親切にしていただきました。

〇〇 is very polite. He always say the right thing in a simple and good words, even it is dificcult to say.

偶然にもそのご家庭の教育方針が「Be polite, Be nice, Be a good boy」だとのことで、「そう言ってくれてとてもうれしい、我が家の教育方針は~」とパパが熱く語ってくれ、その後もとても信頼してくださるようになりました。大変紳士的でpoliteな親子で、宗教や文化や人生観などいろいろ教えていただいて、本当にためになりました。

〇〇's artwork is impressive. I was surprised at that was drawn by a junior school student. I love the coloring.

アートは得意だけど大きな苦手分野もある子だったらしく(アートもスポーツも得意で見た目も美人で欠点のない子に見えていたんですが)、その子の頑張っている分野を褒めたのがとてもうれしかったご様子で、とても距離が縮まり、その後いろいろな役に立つ情報やアドバイスをくれました。

〇〇 is a really good boy! Well mannered, kind, respectful, reserved but sociable, has a good opinion, talk nicely to everyone.

我が家に息子のお友達がお泊りにきたときに、ママに安心してもらおうと思って褒めました(本当にそういういい子だったのですが)。今度ぜひお茶でも!うちにも来て!などと言っていただき、距離が縮まりました。今度お会いするので楽しみ



英語圏で相手を褒めた時の反応は?


日本語圏だと、例えば相手の子どもを褒めると
「そんなことないのよー、家では怒られることしかしないのよ」とか
「うちなんてまだまだよ~、もっとすごい子がいるのよー」とか
「ぜんぜんよ~!」

とまず否定(謙遜)されると思うのですが、
英語圏ママ&パパは、こちらの褒め言葉を全肯定してきます。

「褒めてくれてありがとう。本人が好きでがんばっているのよ」
「そうなの。とてもいい子なの」
「ありがとう、学校でチャンスをもらったおかげなのよ」

といった反応で、「そうなのよ、わかってくれているのね、理解してくれてありがとう」という感じです。

最初はあまりにも全肯定されるので(日本との違いに)ちょっと面くらいましたが、思えばこちらの方が自然だし、感じいいですよね。

自分の子どもを褒めてもらったら「ありがとう」と嫌味なく言えるようになりたいし、それが自然な社会になるといいな、と思います。

「褒め」ることでお互いの心が開けば、何か次のきっかけにつながります。
無理に仲良くなろう、仲間に入ろう、とせず、こうして少しずつ気持ちの合う人をみつけてゆっくり仲良くなっていくのが、素敵なママ友を作るいちばんのコツかもしれません。

次回は、

「ギブ&テイク」の「ギブから始める」


について書きますね。

ではでは、また。


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