「until the twelfth of never」って、いつまでのこと?をネイティブに聞いてみた【コメントのお返事】
昨日の記事にこんなコメントをいただきました。フォローもいただき、ありがとうございます。質問のコメントは初めてですので、張り切ってお答えします!(うれしい)
はい、さっそくネイティブに聞いてみましたよ。
「the twelfth of never」の意味は?
「the twelfth of never」というのは決まり文句で、「絶対に訪れない日」という意味です。例えば4月12日のことを「the twelfth of April」と表現しますが、それと同じ形式で「訪れない月の12日」という意味の言葉です。つまり「the twelfth of never」で「never」と同じ意味ですね。
なんでわざわざこんな言い方を?
単に「never」で済ませればいいものを、なぜわざわざ?
…と思いますが、英語ってこういう表現をよくするんですよね。
例えば、どこにいるかわからないときの表現として「in the middle of nowhere(どこでもないところの真ん中)」と日常的に言うし、
(例えば長距離ドライブしていてどこの主要都市と主要都市の間を走っているときに友達や家族から電話があったりしたときや、船で沖合に出ているときにテキストメッセージがきたりして「今どこ?」って聞かれたときなどにそう答えてますね)
道に迷ったときに「Where are we now⁉(俺たちどこにいるんだ⁉)」の答えとして「Huh. Good question. We are 3 miles east from nowhere(いい質問だね。どこでもないところの3マイル東にいるよ)」みたいに自虐ユーモアとして言ったりとかも。
なので、「なぜ、単にneverでいいものをわざわざそういうのか」と問われるならば、そういうカルチャーだから、っていうことなのだと思います。
なんで12日?「12」である必然性は?
そして次の疑問は、なぜ5日でも26日でもなく「12」日なのか、という点です。
これは私の個人的な考えですが、古くから、おそらくキリスト教文化に基づいて、「12」は特別で象徴的で区切りのよい数だからだと思います。
例えば、
■クリスマスの期間は12日間。
(本来、12/25のキリストの誕生日から1/6の公現祭・エピファニーまでの12日間です。海外で新年があけてもまだクリスマスツリーをしまわないのはそのためですね。「Twelve Days of Christmas」って歌もありますね(大好き)
■イエスキリストに最も近い弟子は12使徒。
■旧約聖書に記されているイスラエルの12部族の祖先であるヤコブの息子も12人。
など。
そこに端を発してか、日常生活に密着するものの中でも12がひとまとまりとされているものも少なくなく、例えば、
■1ダースは12個。
例えば卵は10個ではなく12個入りが1パックで売っていますし、クリスピークリームのドーナツなんかも12個入りの箱がありますね。
■北米で身長や靴サイズを表す単位はフィートで、1フィートは12インチ。
めちゃ計算しにくい…!でもこれ、算数のテストとかで問題文に出てくるので必須の知識!
■1年は12ヶ月。1日は12時間+12時間。
など。
だから、何でもいいけどどの数字を選ぶの? といわれたら「12」なんじゃないかな、っと思います。
つまりは「永遠に訪れない」って意味
つまり「until the twelfth of never」は、「何月でもない月(絶対に来ない月)の12日」が来るまでの間。非常に長い、実際には終わりがこない時間を指す比喩表現でした。
お答えになっていたらうれしいです。
昨日の記事はこちら。まだの方はよかったらご一読くださいね。
Malayan Dragonさん、ご質問とフォローをありがとうございました。
今日のおすすめ本:
イディオム好き(またはイディオムを使いこなしたい人)におすすめの本。無料の試し読みだけでけっこうな分量が読めるので、ぜひどうぞ。
スキやコメント、サポート、シェア、引用など、反応をいただけるととてもうれしいです☕