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山から戻ったら

7月6日(月)。昼過ぎに山小屋からアパートへ帰ってきた。
夫の兄の山小屋は本当に山奥にあるので、スマホの電波もかなり弱く、勿論WiFiもつけてない。なので山にいる間はスマホ中毒から開放されて、気分がいい。
山から下って3時間半程でアパートに着いて、昼ごはんを食べてから本を読んで昼寝して、あっという間に夕方になって夜ご飯。スター・トレックの古いエピソードを見ながら夫と最近二人の間でブームのクッキードーマッサージをし合う(勝手に命名。クッキーの生地を伸ばすような木の棒を体にコロコロ転がす)。その後夫は眠くなり、ベッドへ。私はもうちょっと本を読むよ、と言ってリビングに残ったのに1ページも読まずにまずインスタグラムを更新し、ツイッターを眺め、あっという間に数時間…。

最悪の気分だ。

山からの帰り道、夫が「リモートでできる職種へのキャリアチェンジって何かなぁ」と訊くので「重要な仕事は全部、リモートでできない仕事だよ。医師や看護師、消防士、警察官…」と私は答えた(質問への答えになってない)。私は夫が自分の手を使って(パソコンとかではなく)何かを作ったり直したりする仕事に誇りを感じている。と、同時に、今、世の中で持て囃される高給取りと言えばエンジニアなどテック系だろうが、正直クソ喰らえと思う。私達の生活は便利になった。けど、それが何よ、と思う。フェイスブックもツイッターもインスタグラムもリンクトインもなくたって生きていけるし、なんならない頃のほうが幸せだったかもしれない。なんなら少しそれらのせいで不幸になっている気さえしてくる。スマホもそうだ。こんなアテンションを搾取するデザインにしやがって、とクリエイターを恨む。

全部お門違いな怒りかもしれないが、構わないんだ。ソーシャルメディアに戻った時から何とも言えない嫌な気分が込み上げてきた。インスタグラムのストーリーをアップしたことは棚に上げて言うけれど。
I feel like crapという表現がぴったりくる月曜日の夜になってしまった。
明日も休み取っておいてよかった。

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