バイオリン

私の趣味はバイオリンです
初めて数年ではあるけれど、今後の私の人生になくてはならない大切な存在

その音色は時に艶やかで、時に切なくて
たった4本の弦でこんなにも複雑な音色を奏でられるのに
極限までに余計なものを削ぎ落とした美しさと
上達するのに一筋縄ではいかない 不思議な楽器

そういえばバイオリンの歴史についてよく知らないなと思い調べてみると、
意外な発見があったので引用させていただきます

バイオリンの先祖とされる楽器と比べて、バイオリンの楽器としての完成度は並はずれていました。しかも、改良を重ねて徐々に完成されたのではなく、1550年ごろ突如として、最初から完全なかたちで誕生したといわれています。といっても、最初のバイオリンが現在残っているわけではありません。このころの絵画にバイオリンが描かれていることから推測されたことなのです。

歴史に残っている最初期の製作者は、いずれも北イタリアの人で、クレモナで活躍したアンドレア・アマティと、サロという町のガスパロ・ディ・ベルトロッティ(ガスパロ・ダ・サロ)の二人。この二人の製作者とともに、バイオリンの歴史は伝説から現実へと変わります。それは、二人の作ったバイオリンが今でも残っているから。ちなみに、現存する世界最古のバイオリンは、アンドレア・アマティの1565年頃の作品です。

https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/violin/structure/(2024.5.28閲覧)

あのかたちは、あのかたちのままで誕生した_
400年以上、変わらずに受け継がれてきた完成体がバイオリンなのだそうです

400年以上前の、しかも遠い国の人たちと私は、
同じものに触れて、同じものを見て、同じ音を聴いていたのだと思うと、
えも言われぬ深淵な気持ちになります

ひとつの音を出すために
弓と弦の角度と位置、弓の圧力、音のはじまりの表情、呼吸などを意識しなければならない
フレーズになったら音と音の間をどう表現するかという要素が増え、
曲になったらどんな想いをのせるのか、曲全体の緩急の加減、スピード、音の大きさ等々
一瞬で同時に考えなければならないことが多すぎる

こんな悩みを当時の人たちも一緒に悩んだのだろうな
時間と距離の壁を一瞬に縮めてしまうのだから、バイオリンとはどこまで私を振り回してくれるのだろうか


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