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銭形平次捕物控142「権八の罪」(1943)+映像化作品 紹介と感想


原作紹介

今回は平次から八五郎へ事件が持ち込まれる。仏として知られている善人・相模屋総兵衛が殺された。調べを始めると、下男の権八が金を盗んで消えており、十年分の給金が支払われていない事で主人を恨んでいたとの情報が入る。下手人は権八だと思われたが、平次は人間関係を紐解くことで真の下手人を見つけ出す。

ページ数が少な目な事もあり、骨格は良いのですが、内容は標準的な平次短編でした。

映像化作品

骨格の面白さがあるからか映像化は多く、大川橋蔵版、北大路欣也版、風間杜夫版と3つあります。

大川橋蔵版 第72話「五十両うら表」(1967)
風間杜夫版 第23話「五年ぶりの給金」(1987)
北大路欣也版 第2シリーズ第17話「追われる男」(1992)

それぞれ、大筋は原作を生かしながらも独自色を出しており面白かったです。

以下、2021年に大川版を見たときの感想メモ

 番屋で寝ていた八五郎のもとへ、平次が事件を持ち込んできた。下男の権八が主人を殺して逃げていると疑われているらしい。下手人は権八だと思われたが、平次は人間関係を紐解く事で真の下手人を炙り出す。

権八を若き峰蘭太郎が演じている。原作から登場人物の名前の変更が多い。謎解きドラマに重きを置いており、手掛かりも原作より多く、犯人に関しても原作から一捻り加えていた。最後は万七まで呼んで皆の前で絵解きを行い、捕り物には万七も参加。面白かった。
(視聴:2021年10月20日)


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