銭形平次捕物控105「刑場の花嫁」(1940)+映像化作品 紹介と感想
あらすじ
三文字屋の大旦那・久兵衛が殺された。
事件を調べる島吉の解決を手伝う事になった平次は、下手人として養子の小三郎を捕まえた。
しかし、それから二ヶ月後、久兵衛の娘・お美乃が小三郎は犯人ではないと訴え驚きの真実を告げる。
明後日に迫るお処刑までに平次は真犯人を探し出せるのか。
処刑までの時を稼ぐために、お美乃は大胆な行動に打って出る。
映像化作品
後半の展開がドラマチックなため映像化も3つと多いです。
大川橋蔵版 第8話「刑場の花嫁」(1966)
風間杜夫版 第1話「刑場の花嫁」(1987)
北大路欣也版 第4シーズン第15話「刑場の花嫁」(1994)
全て題名と大筋の流れは原作通りですが、それぞれに特徴があります。
大川橋蔵版は、原作と違い平次がずっと小三郎逮捕に疑問を抱き続け、人情部分だけでなくミステリー部分も原作より強化されています。
島吉の役割は1年目に準レギュラーだったお品(宮園純子)へ変更されています。
風間杜夫版は、悪徳同心が小三郎を無理やり有罪にする展開に変更し、御赦免状が届くまでの刑場の場面を特に強化していました。
北大路欣也版は、大川版と同じく平次が疑問を抱き続けています。
島吉の役割を万七(伊東四朗)へ変更することで、万七の進退がかかったドラマが追加されています。小三郎の逃亡劇もありました。
その他、漫画版や芥川隆行による語りなどもある人気エピソードです。