見出し画像

【カヌーポロ】いい道具は早くから使うのが正解なのか

お久しぶりです。いつの間にやらここで記事を書き始めて3年が経ったようです。相変わらず筆が遅くなかなか記事数が増やせません。
さて、今回は道具について。
テニスならラケットやシューズ、サッカーならスパイクなどそれぞれ良いものを使えば、パフォーマンスは上がります。
カヌーというスポーツは、カヤックという乗り物とそれを操作するパドルを扱う競技です。身体の一部とも言っていいくらい道具への依存度が高いスポーツと言えます。
道具の影響が大きいので、良い道具を使えば当然パフォーマンスにもろに影響します。ある程度の実力はお金で買えてしまうスポーツなのです。

いい道具は早くから使え!

昔は「上手くなるまではポリ艇で良い」なんて言われたことがありましたが、「上手くなりたければ良い道具を使え!」と私は強く言いたいです。
良い道具というのはカーボン製の艇・パドルであればいいってわけじゃありません。
自分にとって最適な道具というです。
どういうことかと言えば、例えば50㎏の体重の人が適正体重70㎏程度のサイズの艇に乗ってもその艇の実力を発揮しきれません。
当然、ポリ艇より軽いという事でスピードは速くなると思いますが、適切なサイズの艇でなければ艇の性能を引き出しきれません。
特にターンであったり、バウを沈めるなどのアクションは顕著に違いが現れるでしょう。

なぜこんな話をするのか

最近の練習で「○○さん(私)って不思議な艇操作をしますよね」と言われました。年下の後輩だったので最大限、気を使った発言だったと思いますが、要は動き方がヘタということを言われました。
具体的にはバウを沈める動きだったのですが、つい昔からの癖でバックスイープを入れてしまうことがあります。なぜかと言えば、昔の艇はバウが沈めにくかったので、より力が伝わりやすいバックスイープで沈めることが多かったからです。
私が競技を始めた頃はアウトバンパーの艇しかありませんでした。バウはスピードが出やすいようにボリュームがあり、水を切りやすい形状の艇が多くありました。そもそも全部アウトバンパーなのでアウトバンパー、インバンパーなんて言う概念すらなかったと思います。
2008年の世界選手権でオランダ代表がDPP dynamicのインバンパーの艇を使用したのが最初だったかと思います。衝撃的なデザインで当時はびっくりしたもんですが、2年後の世界選手権ではヨーロッパではほとんどインバンパー主流となっておりましたが、非ヨーロッパではそこまで普及しておらず、日本に至ってはまだ1艇も導入されていませんでした。
そこから14年。今では当たり前に使われています。道具の進化により操作性が向上して、今では高校生くらいでも平気でバウを沈めたり、360度ターンも簡単にやってしまいます。
先輩や周りの人間が当たり前にやっており、それを実行できる道具がある。
その動作についてイメージをすることができるので、上達が早いのです。
若かりし頃にそんな動きはイメージできなかった私とでは上達のスピードが全く違うわけなのです。

最初からいい道具を使えばいいのか

そうであるならば最初から最新の自分の身体に合った艇を使えばいいじゃないか!と思うかもしれませんがそれはそれで難しいです。
なぜなら普及艇は大体すんぐりむっくりな形状で安定感があります。これはこれで初心者がカヤックに慣れるのにはうってつけです。基本的な動作とカヌーに乗って落ちる心配が少ない状態でボール競技を楽しむにはちょうどいいと思います。
では、どのくらいになったら乗り換えれば良いのか?
明確な答えを持っているわけではありませんが、初心者を脱するタイミングには乗り換えた方がいいでしょう。真っすぐ漕げて、バックもできる。ターンが落ち着いてできるようになってきた。何もないところでバランスを崩して沈することもなくなり、バランスを崩したとしてもハイバランス、ローブレイスなどのリカバリー手段を持ち、ロールもできるようになった。
この辺りまでできれば初心者は脱したと言っても良いのではないでしょうか。

まとめ

繰り返しになりますが、良い道具に早い段階から触れることで上達スピードは飛躍的に向上します。何よりも自分自身のパフォーマンスが上がったことを実感し、より競技に対してもモチベーションも上がります。
さらに言えば、新しい道具はなんだか嬉しい!(笑)
この競技は本気でやればやるほど、道具の消耗が激しくお金がかかるスポーツだと思いますが、それはそれで仕事のモチベーションになってたりします。私だけかもしれませんが。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?