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休日は風景写真家 - note004

今回は名前について。
ぼくは写真全般に対してはひらがな表記である「なかくぼけん」を使っています。
ちなみにこれは本名です。
漢字で書くと「中久保 健」となります。
で、たまに聞かれるんですが、「なんで、ひらがな なの?」と。
はじめは普通に漢字の「中久保 健」を使ってフォトコンテストに応募しようと思ったんですが、いざ応募する直前になって。
「ちょっと!まてよ」となりました。
なんか姓と名のバランスが悪いな〜。
姓である”中久保”は画数が少なくて名である”健”は画数が以外と多い。
う〜ん、何かイマイチな気がしたのです。
自分の名前に対して文句を言うなんて、何をカン違いしていたのか当時のぼくは  アーティスト気取りだったんですね。
ペンネームでも使うか、と考えましたが「それも何か違うな〜」と思い、いろいろ考えて、閃きました!
「そうだ、ひらがなにしよう!」
ひらがな表記である「なかくぼけん」を思いついたのです。
で、実際に名前をひらがで表記してみると。
何か優しい感じになり、自分で言うのも何ですが素朴でオシャレな感じがします。
自分でも、いいアイデアだと思いました、ひらがなというだけで本名であることは間違いないし、それに、いざ写真誌などで名前が掲載されてみると意外と他の人よりも目立つという事が分かりました。
そう言うわけで自分でも気に入ってひらがな表記である「なかくぼけん」を使っているのです。

そうそう、名前について、ぼくが小学生2年生の頃の思い出なんですが。
当時のぼくは今と違い、自分の名前をすべて漢字で書きたかったんですね。
よく小学校のとき授業中に小テストなどがありその小テストに名前の記入欄があるんですが、当時のぼくは。
「中久保 けん」と名前を記入していました。
小学2年生にとって「中久保」は画数も少なく書きやすい漢字だったんですね、対して「健」は画数も多く書きにくいのでひらがなで記入していたんです、が!当時のぼくはこの事が非常に気に入らなかったんですね、なんか中途半端、「けん」だけが漢字じゃないことが自分の中で納得がいかなかったんです、かといって「健」を漢字で書くことは小学2年生には少しばかりハードルが高すぎる。
そうこうしている内に、またテストがやってきました名前の記入欄を前にして、再び「中久保 けん」と記入しようとしたところ。
”閃きました!”
なにも漢字の「健」にこだわらなくてもいいんだ、今の自分で書ける漢字の「けん」を書けばいいんじゃないかと。
「そうだ、この漢字なら書ける!」自分のアイデアに嬉々として、ぼくは名前の全てを漢字で記入してテストを提出しました。
当時のぼくは、テストでいい点を取るより、名前のすべてを漢字で記入したことのほうが誇らしく嬉しかったのです。
それからしばらくして、ぼくは担任である女性の先生に声をかけられました。
「中久保くん、ちょっと来て」
先生に連れて行かれたのは、職員室です。
先生の机の上には、名前の全てを漢字で記入されたぼくのテスト用紙が置いてありました。
「中久保くん、このテストのことなんだけど」
先生は優しい声でテストに記入した名前のことをぼくに問いかけました。
「中久保くん、この”中久保 犬(なかくぼ いぬ)というのは何なの?」
ぼくは自慢気に答えました。
「先生、これは”犬(いぬ)”と読むんじゃないんです、”犬(けん)”と読むんです!”中久保 犬(なかくぼ けん)”と読むんです!」
先生が非常に困惑した顔を浮かべたのは言うまでもありません。
幼い頃のぼくの思い出です。

【撮影データ】
Canon EOS 6D
EF 24-70mm f4/L IS USM
絞り優先AE(F4.0・1/60)
ISO:1600 WB:オート 
手持ち撮影
2015年6月14日
自宅にて撮影


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  画題『ご飯まだ…』


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