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僕が同性パートナーと結婚式を挙げるまでの経過(③会場選び)

だらだらと小出しにしてしまいすみません…

前回の記事

続きまして、いざ式場見学です。結局細井の手腕にかかり、ゼクシィの方をキャンセルした僕は不安と期待を入り混じりながら、見学予定までの間過ごしました。

果たして本当に小娘の細井に任せていいのだろうかとエゴサーチをする日々でしたが(笑)無事彼との都合もあい、秋の晴天、当日を迎えました。

前回記事では詳しく書きませんでしたが、
僕らの希望として、結婚式と披露宴の開催のみ、参列者は近しい人のみ。

ただえさえ、結婚式は安くない祝儀を出し、付き合いで呼ばれた方々は文句を言われる話もちらほら聞くので、本当に呼びたい、ゲイの結婚式に賛同してくれそうな方のみで、と考えていました。
彼の希望も大掛かりなものではなくなるべく食事会にしたいと。参列者が東海圏内なので、場所は名古屋からアクセスのいいところという条件にて絞りました。

1日で回るという内覧ツアー。ちゃんとお昼ごはんまで用意してくれてます。ラッキー♪

1.結婚式貸出OKな公共施設(重要文化財)

大正ロマンって感じ。タキシードが合う。素敵な階段とステンドグラス。なかなか穴場でありながら観光名所として知ってる人は知ってる。そして僕の人生の中でも馴染みのある地域だったので、少し懐かしい感じ。何より公的な場所なので場所代とかはほとんどかからないという点がケチな僕には最高。何も装飾しなくても厳かな佇まい。ただ使わせてもらってる手前、職員の塩対応ぷりはなかなかです。

2.昔ながらの料亭

公共施設から徒歩圏内、江戸時代からの歴史的な民家を修繕し残された料亭。風情があり圧倒される。和装に合う。縁側も素敵で「春はコケがきれいよ」と若女将が語ります。披露宴会場や大規模過ぎない食事会に向いてるとのこと。とにかく若女将のキャラクターがツボで…(笑)渡米経験もあり非常に気さくな方。過去の余興で長すぎて飽きちゃった話をしてくれたり、「花粉症の時期は私の顔のコンディションがひどい」など、素直で愛らしい方でした。

3.おしゃれなフレンチレストラン

都会の街並みにひっそりある路地のフレンチ。(ドイツだったかな?)おしゃれなタキシードが合う。訪問中は男女カップルがちょっとおめかししてランチ中。(もしくは見学兼試食か?)男性二人+細井のセットが少し異質なのか、視線を感じます(笑)

内装は青×白×自然で「ハレの日におめかししてカジュアルウェディング!」みたいな雰囲気。出された創作料理はどれもおしゃれでおいしくて、彩りから、僕の女友達も喜びそうな感じ。接客も非常に丁寧です。みんな若々しい。
内装のこだわりなんかも聞き「ふぇ~」と体も心もお腹いっぱい。貸し切りで全体を見渡せる感じも参列者との距離感が近くて好印象でした。

4.王道ホテル

繁華街にある立派なホテル。ロビーも受付も王道スタイル。屋上でのチャペル、青空を見てフラワーシャワーなんてどうでしょう…と。接客が非常に丁寧で、まあ、ホテルですものね…
なんなら前乗り泊もできて、結婚前夜から結婚式は始まっているのですよ!と特別感を感じられる仕様。会場も大きく、立派に王道。。
うーん。なんというか。職場の忘年会感しか感じられないな。。

…見終わりました。さらっと紹介してくれ、非常に無駄がない時間。これでいいのだ。

さあ。出揃いました。
そして実質三択でした。

①重要文化財で挙式→料亭披露宴
②レストランで挙式披露宴
③ホテルで挙式披露宴

ここ以外も、ほかにもあったかもしれないけど、まったく違う3つパターンを見てどう感じるかも細井の作戦だったんでしょうね。

いやなんかいろいろ書きましたけどそれまでに写真も載せてますしね、クイズしたところで面白くないですよね。すいません。行き当たりばったり。

まあとにかく、いろいろ回らせてもらって思ったのが、いわゆる僕らに「王道」と呼ばれるスタイルとか「おしゃれ感」向かないなと思ってしまったわけなのです。

僕らの結婚はけして王道スタイルではなく、ドレスも着ない、ベールも脱がさない、ケーキカットも見飽きている、インスタ映え気にしない、男同士…

ゼクシィで見た時、広告で押してたのは②③の雰囲気が多かったです。そうかこれが今のトレンドか!!と思い知らされました。

そして僕らはトレンドにはまれない、はまりたくないと思ってしまったのです。

つまり①『重要文化財からの料亭披露宴』パターン
しか考えられませんでした。

それを心に秘めながら、帰りの道中

僕「…細井さんはどう思ったの?」

細井「やっぱり、しっくりきたのは料亭でしたね。文化財からの…」

(くそう…、また細井にやられたぜ…)

彼も同じ意見でした。ほかのとこも接客は素晴らしかったけれど、温泉や和食、ほっこりする場面が良かったとの評価。

僕らもそれなりの年齢ですし、派手というより和をもった等身大な背伸びしない空間を作りたいと思っていたし、やっぱりこれから準備をしていく仲間として、若女将のキャラが一番しっくりきたのです。
何より一緒にやる人が一番大事よね。

マニュアルにはまらない独自の世界観。圧倒される風格、和食、ざっくばらんそうに見えるけど絶妙な気遣いでの接客。

見積もりも比較し、(そこは割愛ですが)もうこれで決定だね!!!

と日取りも抑え、彼ともノリノリ。

そして現実、なかなかな金額を出すことに絶句する後日なわけですが、まあ感覚麻痺してくるもので…。

(くそう…、また細井にやられたぜ…)

まだ歴は4年目のかわいい細井さんでしたが、さまざまな苦難も乗り越え、多数のハレの日を経験しています。さすが見抜く力があるんだと思いました。

事前のエゴサーチなんて姑息な嗅ぎまわりをしましたが、ボロはほとんど出ていませんでした。くそう。
ちなみにヘイセイジャンプのたかきくんが長年の推し(担当)だそうです。ふぇ~

さて次回は「どこで用意する?!結婚指輪」です。

お楽しみに~~

つづく

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