2016年2月の記事一覧
藤原美智子『美しい朝で人生を変える』(幻冬舎文庫)
スタイリストとして活躍する著者が40代にして決意した「朝型生活」の効果を語ったエッセイ。朝活をすることで一番感じるのは、朝早く起きて充実した時間を過ごせた!という達成感だと語る。自分をもっと好きになれる朝活のススメに納得の一冊。
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吉田修一『パーク・ライフ』(文春文庫)
日比谷公園を真上から見ると、人体解剖図のように見える。人間は汗のように公園の門から流れ出ていく…。営業マンの「ぼく」の視点から「流れ出る」人間の風景が切り取られる物語。「ぼく」の心象風景と実際の風景が融合する場面がすごく好き。芥川賞受賞作。
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本谷有希子『異類婚姻譚』
「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」結婚6年目、専業主婦としてゆるやかな日々を過ごす「私」はある日から夫と融合していくような感覚を味わう。同時に夫の顔も人間ではない「異類」に見えてきて…夫婦の結びつきを描く芥川賞受賞作。
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