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劇評・コメント

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いただいた劇評やコメントです
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#8『クリトン』劇評 阿部修一郎さま

#8『クリトン』劇評 阿部修一郎さま

2023年12月に公演が行われた、#8『クリトン』について、阿部修一郎さまより劇評をいただいております。

公演情報や、上演映像は以下よりご覧ください。

阿部修一郎さま劇評

公演「クリトン」について書くことは、すなわち〈距離〉について記すことである。

 眼と眼が合うこと。私と他者とのふたつのまなざしが交差するという現象。それが、本公演における最も重要な出来事だ。哲学者の鷲田清一によれば、まな

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#8『クリトン』ゲネプロ劇評 関口真生さま

#8『クリトン』ゲネプロ劇評 関口真生さま

はじめに

2023年12月に公演が行われた、#8『クリトン』について、関口真生さまよりゲネプロ劇評をいただいております。
※スケジュールのご都合により、関口さまにはゲネプロをご観劇いただきました。公演とは一部演出が異なります。

公演情報や、上演映像は以下よりご覧ください。

「テクストから観客を解放する手段について」関口真生さま

本作品はほぼ素舞台のまま行われる。客席と舞台の間に段差はなく、

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推薦コメント #7『ソクラテスの弁明』によせて

推薦コメント #7『ソクラテスの弁明』によせて

次回公演 # 7『ソクラテスの弁明』によせて、3名の方々より推薦コメントをいただきました。
公演情報はこちら

劇作家 川津 羊太郎さま

創作者の資質のひとつに、時代の嗅覚というのがあります。炭鉱のカナリアが炭鉱夫より先にガスの漏出を察知するように、時代を“嗅ぐ”という感性。そこに、紀元前のギリシアで著された『ソクラテスの弁明』をなぜ、今、 上演するのか? という問いの答えがある気がします。

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