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M.R.LABO業務紹介:商品開発-2

サービス商品の開発

 前回ご紹介したいわゆる「製品」の開発にくらべて、特定の分野であれば「サービス商品」の開発の方が、全てをお任せいただけるケースは多いです。これは、M.R.LABO自体もサービス業の端くれに位置しているためで、開発のために一部をその筋の専門家に頼むことはあっても、トータルでのディレクションやコーディネートは可能だからです。
 BtoCであれBtoBであれ、「カタチの無いものでユーザーを満足させること」がサービス商品である限り、新しいサービスの開発は「自由に発想する」ことから始められるからです。

施設を運営するというサービス

 今回の開発事例は、横浜のみなとみらいにあるランドマークタワー内のイベント施設運営を企画開発するというものでした。かれこれ30年近く前の話になるので(!)、実名を出すのは時効と考えてお許しいただきたく思います。
 ランドマークプラザというショッピングモールの5Fに、ランドマークホールという450㎡の広さの多目的ホールがありますが、それを「どのように運営したら良いか考えろ」というのが私に与えられた命題でした。
 このホール、基本的に床はフラットなのですが、色々な大きさに設定できる自動昇降ステージなる設備もあり、ライブなどはもちろん展示イベントなどにも対応できるというマルチな使い方ができるのが売りです。しかもホワイエにはバーカウンターなどもあり、場所柄もあって非常にオシャレな造りになっています。(但し、残念ながら私の作業は完成前までに納品ということで、建設中のホールをヘルメットを被って見に行っただけですが…)

色々な可能性を考えることが重要

 多目的ホールですので、エンターテインメント、カルチャー、ビジネスという3つの方向から、使い方の可能性を考えられる限り書き出すという作業から始めました。そしてそれを1年という時間軸の中に並べ、かつ、自主開催(当初はその要素を入れたいという要望がありました)と、レンタル(貸し出し)という大きな括りで分けていきました。
 レンタルといっても、何でも貸し出すわけではなく、そこはホールの格を保てるように絞り込むことも必要です。一方、自主開催イベントでは、ある意味で華やかな要素も加えました。以前、とある都市ホテルの年間販促イベントを考えたことがありましたので、その辺りもヒントにしたというわけです。
 ホール施設というハードウェアに、運営プランというソフトウェアを盛りつけていったわけですが、サービス商品の開発にはまず、とにかく「発想の翼を広げて自由に考えてみる」ということが必要だと思います。そしてその後、課せられてくる縛りや予算といった諸事情を勘案して、絞り込んでゆけば良いのですから。


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