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ヴィヴィサポにも(たぶん)分かるV・ファーレン長崎レビュー

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レビューと呼ぶにはおこがましいが、V・ファーレン長崎の戦術的な部分を考察するブログです。 当ブログは「例えばヴィヴィくん目当てでスタジアムに来たライトな人にも、折角ならサッカー…
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#マッチレビュー

【レビュー】第1節 藤枝MYFC

前置きなしの時短レビュー。図解は少なめです。 ①スタメン長崎は下平監督が最も愛用する4-1-2-3を選択。新戦力は飯尾、田中の2名のみで大枠は既存戦力となったが、去年はあまり出番に恵まれなかった秋野・加藤・名倉・笠柳が先発したことで鮮度のある顔ぶれとなった。またGKは京都から期限付きで獲得した若原が濃厚かと思いきや原田が抜擢、2022年8月以来の出場となった。 藤枝は昨シーズン同様に3-4-2-1を選択。新戦力は内山と梶川の2名で、去年2種登録されて既にJ2デビューを果た

第39戦 大分トリニータ戦【もうこれがシーズンレビューでいいや】

シーズン終盤とは残酷なもので、これまで"積み上げてきた"チームと"積み上げられなかった"チームの差が如実に出てしまう。1年でのJ1復帰を至上命題としながら開幕5戦を勝星に見放され一時は最下位近くまで順位を落とした大分だったが、シーズン後半戦は9勝8分2敗と完全に復調した。一方の長崎は7勝6分6敗と波に乗れず、結局この試合では大分との完成度の差を見せつけられることになった。 ①スタメン長崎は失点が嵩んだ反省を受けて、さらに言えば空中戦で苦戦したことの反省を受けて36節から3バ

第26節 いわてグルージャ盛岡戦【雑感】

クリスティアーノが決めていれば…という話は一旦忘れて試合を振り返っていきたい。前半と後半で全く違う顔を見せたカリーレ長崎、その要因はどこにあったのか。理解できた範囲で羅列していく。 ①スタメン前々節に体調不良で途中交代した江川と前節に負傷交代した二見、どちらもスタメンに復帰することが出来ず今節は本職ボランチの鍬先が左センターバックに入るスクランブル体制。この緊急事態の中で櫛引が19節以来、約40日ぶりにメンバー入りしたのは朗報だった。トップ下に植中が抜擢されたのは少し驚きだ

第24節 ヴァンフォーレ甲府戦【雑感】

よりによって苦手のアウェイ甲府戦が初陣となってしまったカリーレ監督だが、何とか最少得点差で逃げ切り貴重な勝点3を獲得した。長崎に来てチームに合流したのが6月27日(月)でほとんど準備期間はなかったが、ピッチの上では少しだけカリーレ色を感じる事が出来た。その変化が喜びをもたらす吉兆なのか、それとも失望を呼び入れる凶兆なのか…今はまだ何も判断できないけど、一応起きていた現象だけは羅列をしておきたい。 ①スタメン監督が代わるという事で注目されたスタメンだが顔ぶれが大きく変わること

第4節 大分トリニータ戦【レビュー】

久々にレビューというか簡単な感想だけ残しときます。時間がないので前置きはなしで。 ①スタメン長崎は澤田が左サイドハーフで今季初スタメン。また開幕から欠場が続いていた植中もベンチ入り。 対する大分は罰ゲーm…もといルヴァンカップの影響で超過密日程。その上第一節の水戸戦がコロナ順延となったことで水曜にも試合をこなして中3日。その水戸戦からスタメンを6人入れ替えるターンオーバー、長崎戦の方が1.5軍的な立ち位置になりそうだがそれでも十分な戦力を有している。 ②試合の推移互いに

2021シーズン松田長崎中間報告(前編)

賛否両論の東京オリンピック2020ですが、スポーツDD(どれでもだいすき)勢の自分的にはとても楽しい2週間でした。で、オリンピックをすっかり楽しみすぎて忘れていましたが8月9日からJ2が再開します。また苦しい苦しい昇格・残留争いが始まりますよ、ハハハ。 ということで後半戦が始まる前に前半戦の振り返りを簡単に書いておこうかと思います(厳密にいえば21節が折り返しなんだけど)。吉田長崎については既に振り返り済みなので、松田監督が指揮を取り始めた13節以降の試合を対象とします。

【Twitterから転載しただけ】第23節 ギラヴァンツ北九州戦【備忘録】

中断前の北九州戦、振り返りを書いたつもりだったけど気のせいだった… シーズン後に見るかもしれないから、Twitterに書いてた見直しツリーを転載しときます ①スタメン加藤大が怪我だったらしく鍬先がリーグでは初めてボランチとして出場。 ②試合の流れ4分、毎熊のサイドチェンジを受けたウェリントンハットがカットインして放ったシュートで先制。ハットはこれが来日初ゴール。これまでも散々見せていたカットインの形だがようやく実った。北九州の守備が淡泊だったことを差し引いても素晴ら

【守破離】第21節 京都サンガF.C.戦【備忘録】

勝点を80まで積み上げながら昇格に失敗した2020シーズン。昇格を逃した最大の要因はリーグ中盤戦で福岡と徳島に喫したホームでの連敗という声は多い。昇格、残留を直接争う相手と試合をするときは"6ポイントマッチ"と表現されるが、まさに連続した6ポイントマッチを落としてしまった差を最後まで埋められなかった格好になった。 宿命は繰り返すという格言があるのかどうかは知らないが、奇しくも去年と同様のシチュエーションを迎えた長崎。ホーム磐田戦、アウェイ京都戦というのはまさに連続する6

【相手を動かす】第19節 栃木SC【雑感】

もしこの日の試合がグリーンスタジアムで開催されていたら現地には行かなかっただろう。なぜならあのスタジアムには申し訳程度の屋根しか設置されておらず、とても雨風を凌げるとは思えないからだ(雰囲気は良いんだけどね)糸を引くような加藤聖のクロス、都倉賢のどんぴしゃヘディングを見られたのは去年7月に完成したカンセキスタジアムとちぎのお陰だった。ありがとうカンセキスタジアムとちぎ、やっぱり屋根 is 大事。 懐かしのグリスタ 後半ATに大久保択生がPKを止めてくれた試合 三好GKコ

【富澤の戦術的価値】18節 松本山雅戦【雑感】

時間がなさすぎたので、今回は一点突破の振り返りです。読み応え?そんなものは犬に食わせておけばいいのだ(暴言 ①スタメン ②富澤雅也の効用今節のマンオブザマッチは誰か、と問われれば決勝点を決めた都倉賢、初スタメンでアシストを記録した加藤聖、そして終盤のピンチを片手で防いだ富澤雅也あたりの名前が挙がるだろう。皆MOMに相応しい活躍を見せたが、敢えて1人に絞るなら個人的には富澤雅也を選びたい。それは勝点3に繋がるスーパーセーブを披露したというワンプレーだけではなく、リスクを

【元カレとの邂逅】第17節 SC相模原【雑感】

J2初挑戦となる相模原は16節を終えた時点で最下位、昇格の功労者である三浦文丈監督の解任を決断。チームの立て直しを託されたのはまさかの高木琢也、長崎で6年指揮を取った監督である。就任初戦で長崎と対戦とは運命じみた巡り合わせを感じざるを得ない。 ①スタメン 長崎は前節から全く変わらないスタメンとベンチメンバー。松田監督が就任してから3勝1分と好調な滑り出しを見せており、現時点ではこれがベストメンバーという事だろう。 相模原は前節まで3-5-2の布陣を敷いていたが、高木

【スイミーの話】第16節 レノファ山口【雑感】

え…第3節以来のマッチレビューなの… ちょっと放置しすぎました。仕事が忙しくなって毎試合更新が忙しくなったとは言いましたが、それ以上に吉田長崎の試合は上手く言語化できそうになかったのでブログを書くに書けなかったという事情もあります。 その時と比べると松田長崎の狙いや仕組みは外から見てても分かりやすいので、また時間がある時は更新していきます。まぁ、あくまで"起きてる出来事を羅列しただけ"の内容ですが、極力噛み砕いて表現していこうと思います。 ①長崎が復調した理由一時は

【秋元を褒めよう】第3節 愛媛FC戦【雑感】

①スタメン 長崎は秋野・カイオ・加藤とボランチ3人がスタメンに名前を連ねたことでアンカーを置く4-1-2-3かと思われたが蓋を開けたら加藤がトップ下の4-2-3-1だった。亀川は去年10月の大宮戦以来の復帰となった。インタビューを見る限りどうやらぶっつけ本番だったようだ。 対する愛媛はポジショナルなサッカーを志向した川井監督が退任、長沼や丹羽など一部主力も退団している。新監督を迎えてボール非保持志向に大きく舵を切っている。厳しいオフシーズンではあったが町田からリーグ屈

【自分たちのサッカーとは】第2節 アルビレックス新潟戦【雑感】

①スタメン 長崎は前節からシステムを3バックに変更。澤田に代わってフレイレ、富樫に代わって都倉が先発となり、守備の枚数を1枚増やして試合に望んだ。 新潟は前節から1人変更、センターバックが早川に代わって舞行龍となった。開幕戦はアウェイで北九州を4-1と撃破して初っ端から勢いをつけることに成功した。注目選手は言わずもがな左サイドのドリブラー本間至恩、なんでJ1に行ってくれなかったのか小一時間問い詰めたくなるレベルの選手。 ②「自分たちのサッカー」論日本サッカー界隈にお