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うみっぺり
2023年8月8日 15:07
着陸したとき空はどんよりとした曇天で、冷房の効きすぎた部屋のような気温だった。それが私の最初のアムステルダムという地での体験である。首都でありながらどこか懐かしさを与える風景は、おそらく線路わきに多い繁る草木に、少し古びた建物に、一方で現代的な落書きのされたトンネルによって構成されているのだと思う。私にとってオランダという国はフェルメールの国とゴッホの国という二つの側面で出来上がっている(