教育ポートフォリオを作る意義

こんにちは、MQ代表社員のぴろ@教育大学大学院です。毎日、noteに記事を投稿するのはなかなか難しいですね。少し日にちが空いてしまいました。

『教育現場で用いられるポートフォリオについて、①最良作品集ポートフォリオ、②基準創出型ポートフォリオ、③基準準拠型ポートフォリオの3種類に分類されています。本来の評価を子どもたちに返すという意味では教育者と子どもが交渉しながら決めていく基準創出型ポートフォリオが非常に重要であると考えますが、一方で実際に中途半端な扱いになりかねない危惧も感じます。そこでどのように基準創出型ポートフォリオを利活用することが本来の子どもたちへの評価につながるのでしょうか。』

…という話題提供を授業の中で出してみました。

●子どもたち「への」評価というためだけに基準創出型ポートフォリオを作成しているわけではない、子どもたち「と」評価を作っていくという目的があるのが基準創出型ポートフォリオではないか?
●子どもたちにどう成長してほしいのかという姿を教員と共有するためのツールこそが基準創出型ポートフォリオであるのではないか。そういった経験をもとに、本来の学習者のための評価ツールとしての教育ポートフォリオ活用が大事である。
●大人は、ある一定の期間単位で物事をまとめて考えることができるので、自律して学びのポイントとなる部分を残すことができるが、子どもは大人に比べて短いスパンで物事を考える傾向がある。子どもたちも自分の成長を把握し、継続して記録を残すものこそが教育ポートフォリオではないか。

…全部ではないのですが、これらのような意見が出ていました。建築に携わっている私にとって、「ポートフォリオ」は就職活動などで自分の代表的な作品を集めた、いわゆる①最良作品集ポートフォリオだと思っていました。(もともと「ポートフォリオ」とは自分のことが掲載された新聞記事を集めたスクラップブックのことを言っていたようですね)

最良作品だけでなく、失敗や成長を含めた自分の学習履歴を集めた「教育ポートフォリオ」はこれまでのポートフォリオの概念を変えるものであるのには間違いないのですが、どのように活用すべきかはこれから私たちも考えていかなければならないところですね。そもそもが子どもたちが「教育ポートフォリオ」を作る意義を教員(大人)と一緒に考えることが一番大事なのかも知れません。

Written by ぴろ。

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