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27歳、研修中バッジを胸に働く私って主人公感強くない?



私の生活の軸は、「好きなこと」でできている。

でも、そこで貰えるお金はたかが知れていて、それだけで生きていくことは非常に困難である。

だから主な収入源は「稼ぐこと」だけを目的としたアルバイトだ。

いわゆるフリーターってやつ。


最近、自分の住む環境が変わり、接客業の新しいアルバイト先を見つけ、働き始めた。

そこでまず立ち向かうのは、仕事内容でも、人間関係でもない。

「研修中」と胸に貼られたバッジとの戦いだ。

これが10代や20代前半とかならまだしも、もうすぐ30歳になる自分が、大きく貼られた「研修中」という文字をつけて人前に出ることの恥ずかしさと言ったら。

もちろん、第三者から見たらそんなバッジなんぞ目にもしていない。

そんなん誰もみてねーよ。気にしてんじゃねーよ。自意識過剰なんだよ。

と、心の誰かが言っている。

そんなこと分かっている、分かっているけど。

やっぱり恥ずかしさとの戦いは止まらない。

年下の子達に仕事を教えられて、必死にメモしている自分。

ミスをした時に、ヘコヘコしながら助けを求めにいく自分。

社員として働いている人たちと同年代である、新人アルバイトの自分。


考えれば考えるほど、情けない自分が顔を出し続け、その顔を思い切りビンタしたくなる。


まるで順調そうではない人生。

小さい頃の自分が、今の自分を見たらどう思うんだろう。
生きるのをやめたくなるだろうか。


だがしかし、ここで唯一自慢できることは、

自分自身が全くネガティブに感じていないということ。


情けないな、恥ずかしいな、とは思うが、その後に続いて思うことは、

「映画の主人公みたい。おもろ。」


順調じゃない人生って、主人公感強い。

死ぬ時に年表を書いたら、文字だらけで真っ黒になるんだろうなぁ、なんて。


そんな風に、自分自身の人生を他人事のように面白がれたら最強なんじゃないかと思う。


周りには「あいつ可哀想だ」「あいつ痛いな」なんて思われてるかもしれない。

そんな奴らはただのモブキャラ。

モブ①、モブ②として、私の人生を盛り上げてくれてありがとう。

映画にできるような人生って良いじゃん。

この全てが、ハッピーエンドへ向かう途中だと信じて、私は明日からも研修バッジを胸に働くのだ。


恥ずかしい、情けない、そんな自分を面白がれ!

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