ポストマン

春休みもあけた2001年4月の終わりの日

5時間目の英語の時間が始まる少し前に

クラスメイトの1人からいきなり声をかけられた

'Cのことなんだけどさ〜手紙はダメ?'

この頃はもう、誰も彼について私に話しかけてくる人はいなかった。

何より彼の卒業は6月に迫っており、

周りも諦めモード。

私に男友達が出来たこともあり、彼の話をされたのは久しぶりだった。

手紙と言われても、、、隣に座ってるわけだし

おかしいでしょと思った。

それで私は'隣に座ってるんだよ?'とクラスメイトに返すと

そのクラスメイトは'自分が渡すから。あやかにも自分が渡すよ。'と食い下がってきたのだ。

一瞬、悩んだけど

'いいよ'と言った。

翌日このクラスメイトは彼からの手紙を

本当に持ってきた。

そして彼は私達が文通をやめるまで手紙を渡す係を務めてくれた。

なぜ、ここまでこのクラスメイトがしてくれたのか分からない。

理由を聞くことも当時はしなかった。

それは、この文通の内容が衝撃的過ぎて

抜け落ちたからだった。


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