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ボカロを聴ける人,聴けない人

 「ボカロを聴ける人とそうでない人の違いはなんだろう?」というだけの話。ちなみに色々考察するだけで解決はしません。ちなみに私は聴く側の人間です。

 友人ふたりと音楽の話になったときのことです。「ボカロ曲は聴くの?」という振りに対して,ふたりから「聴くわけないじゃん」ぐらいのトーンでNoと返されました。私は「そっかー」と思うと同時に「なんでなんかなぁ」と素直に疑問に感じたわけです。

 と,いうのも今の音楽シーンはYOASOBIを筆頭にボーカロイド曲をバックグラウンドに持ったアーティストが目立っていることもあるので,世間のボーカロイド曲への忌避感というのもそれなりに低くなっていると思ったいたわけです。ところが実際はそうではなく,聴ける人と聴けない人の差があるようで。

 気になってその友人ふたりに色々聞いてみると,やっぱり合成音声に違和感を抱いている様子。同じ曲で人のボーカルとボーカロイドVerを聴き比べてもらいました。まあ当然と言えば当然。「曲調が受け入れられたらあとはボーカルの違和感だけじゃん」と私は軽く考えていましたが,どうやらこのハードルは思ったほど高いらしい。ちなみにサンプルに聴いてもらったのはこちら。

 聴けない人はボーカルの合成音声感にどうしても違和感を抱いてしまって聴けないというごく当たり前の結論に至ったところで,もう一つの疑問が。では「私はどうやって合成音声の違和感を感じなくなったのか?」という疑問です。

 「徐々に慣れたんだろうなぁ」というのが本当のところだろうなとは思っていますが,慣れる前に聴かなくなる人もいるわけで。それを鑑みると,聴く人と聴かない人の差は「慣れるまで聴き続けた人」と「慣れずに他を聴いた人」の違いというこれまた当然の結論。慣れるまで聴くモチベがあった人,または慣れるまでそこまでハードルが高くなかった人,もしくは両方の人が今もボーカロイド曲を聴き続けているんだろうなというのが仮説。

 この辺の「慣れるまでのモチベは何だったのか」とか「慣れるまでにハードルが低かった人はどういう傾向があるのか」とかを分類分けしてみると面白そうだなと思ったり。

 ちなみに私はおそらくハードルが低かった側の人間ですね。ボーカルを機械音声っぽくしたテクノ系の音楽も多少聞いていたことと,結月ゆかりという比較的人の声に近いボーカロイドから入っていたので。最後にその曲を置いて今日はここまで。


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