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019.【ワーホリ】上司にぶちギレてもうちょっとでぶん殴るとこやった

人生最大レベルでキレた。ワーホリで働いている職場の上司に対して。

愚痴はもう自分しか読まないメモにつらつら書いたのでここでは深掘りしない。その話を恋人にした時に素敵な言葉をくれたので、そっちを残しておく。

*

人生の貴重なワーホリという時間を、こんな嫌な気持ちにさせてくる人のために使うのがもったいない。だからさっさと仕事を辞めてしまおうかとも考えた。

でも「お前と働くくらいならこんなとこ辞めたるわ!!」と言いきれない。次の仕事が見つかるかとか、それまで貯金が持つかとかを考えると躊躇してしまう。

嫌な上司の元で我慢して働かないといけないほど、お金に余裕がなくて市場価値のないような自分が情けなくなった。気づいたら「こんな自分のまま、これから生きていて大丈夫なんかな。わたし人生詰んでるよな。」なんて言葉が口から出た。

そんなメンヘラな子供みたいに鼻水垂らしながら泣いているわたしを、優しく抱き締めながら恋人が話をしてくれた。

「27歳で貯金がないから何なん?いいやん。それは、今までいろんなことにお金をかけて挑戦してきた証やろ?

俺が21歳の時に出会った31歳が言ってたよ。『わたし宵越しの銭は持たないからね~。貯金ないよ~。』って。でも彼女が笑顔じゃなかった時なんて見たことない。

あれだけ彼女が笑顔でいれるってことは、きっといろいろと乗り越えてきたからなんだと思う。君も今を乗り越えたらきっとそうなれる。なんなら俺が笑顔にするから。一年後は笑ってるから。」

わたしもその31歳に会ったことがある。一緒に仕事もした。いつも笑顔で誰にでもフレンドリーに接する、お姉ちゃんみたいな安心感のある人だ。

その人のことを思い出したら急に、なんだか全てが大丈夫な気がしてきた。それは「自分より年上の人が、お金なんか気にせず笑って生きている」という事実があるからというよりは、「笑顔でいるか、幸せかどうか、未来に対する不安を感じるか、その全てを選ぶのは自分」ということを改めて実感したから。

「こうやって今まで出会った人のことを思い出して笑顔になろう。あいつに出会ったことは財産だな。」

そう言ってくれる恋人とその人と、二人がわたしのことを救ってくれた夜だった。今まで出会った人のことを思い出すだけで、こんなに安心できて笑顔になれるなんて、わたしは本当に幸せ者だと思う。それだけで十分だ。

この手は誰かをぶん殴るためではなく、幸せにするために使おう。

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