初夏の京都で探鳥②:京都御所にキビタキ
前回からの続き。
早朝に大文字山を登った後、まだまだ時間があったため京都御所に足を延ばしてみる。
京都御所ではバードバスに集まる小鳥達が見られる他、旅鳥が立ち寄ることでも知られる。
さっきの大文字山からも御所の森が見えていた。
京都御所は京都盆地のど真ん中にある。
中学生の頃、よく御所の周りを走らされた。
当時は走るのが苦手で、御所は楽しくない記憶となっていた。
ジョギングが習慣の今、喜んで走りたいくらいだ。
御所を歩いていると、数名バーダーさんを見かける。
バードバスに行ってみると、シジュウカラやエナガ、メジロが次々に訪れている。
バードバス周囲が暗く、動き回る小鳥たちをなかなか私のカメラで捉えられない。
言い訳満載の写真たち。
カメラに任せているからこうなる。
これが野鳥撮影の難しさでもあり、楽しさでもある。
帰ってからカメラの設定を勉強しなきゃ。
声をかけてくれた地元の方によると、アオバズクがこの辺りに住んでいるとか。
コサメビタキも現れたらしい。
キビタキは、植物園にたくさん出ているそうだ。
話していると、そう遠くないところでキビタキの声がする。
声がする方に歩いていくと、小さな小鳥がシュッと視界に入る。
コサメビタキと思われる小鳥は、あっという間に葉に隠れてしまった。
むむむ。木の葉が全部落ちる魔法があればいいのに。
御所にはシジュウカラだけでなくヤマガラの群れも飛び回っている。
コツコツ木をつつく音が近くで聞こえる。
コゲラ夫婦かな。
一心不乱に枝の1ヶ所をつついている。
そっと裏側に回ってみる。
上から見下ろすコゲラの優しい眼差し。
二人で愛の巣を作っているんだろうね。
子育てがうまくいきますように。
キビタキの声が近くなってきた。
既にバーダーさんが二人、カメラを構えている。
ピッコロピッコロと鳴くキビタキ。
喉元の鮮やかな黄色が夏にぴったり。
先ほど大文字山で会った彼より歌が上手だ。
でもこの彼。肝心のメスになかなか出会えないのか、あちこちを探し回っているようだ。
彼女に会えるといいね。
ここに来て、大文字山を上り疲れ果てた私の足が帰れコールを発している。
今回京都でもキビタキ、オオルリ、センダイムシクイといった夏鳥を見ることができた。
京都に住んでいた頃は、青色や黄色の美しい鳥がいるなんて知らなかったなあ。
京都の夏は暑いから、どうぞ気を付けて。
昼が近づき、気温がぐんぐん上昇する。
午後は雨予報だから、そろそろ退散しよう。
お昼に温かいお蕎麦でも食べようかな、と思いつつ京都御所を後にする。
全くもう。
トンビに餌付けする人がいるために、京都でヒトはお外でご飯を食べられなくなっちゃう。
止めてほしいなあ、餌付け。